『春雨物語』(はるさめものがたり)は、上田秋成による小説集。収録されるのは、「血かたびら」「天津処女(あまつをとめ)」「海賊」「二世の縁(にせのえにし)」「目ひとつの神」「死首の咲顔(しくびのゑがほ)」「捨石丸」「宮木が塚(みやぎがつか)」「歌のほまれ」「樊噲(はんかい)」の十篇。刊本ではなく、写本により伝えられる。(1) 富岡鉄斎旧蔵本(五巻本)(2) 漆山又四郎旧蔵本(十巻本)(3) 桜山文庫本(十巻本)(4) 西荘文庫本(十巻本)(5) 田原本などがあり、本文は諸本によって異なる。このうち、 (2)(3)(4) は、奥書から、文化5年に成立したテクストに基づいていることが分かる。 (1) は、秋成自身により、その後大幅に改稿されたものである。秋成晩年の思想・認識の到達点がうかがえる作品。物語の持つ、歴史的要素(正史としての性質)と虚構的要素(寓言としての性質)のどちらにもとらわれず、両者を自由に駆使しながら作品を形成している。文章は極度に省筆されている。(以上、国立国会図書館OPACへのリンク)
出典:wikipedia
LINEスタンプ制作に興味がある場合は、
下記よりスタンプファクトリーのホームページをご覧ください。