ハルキディキ県( / )は、ギリシャ共和国の中央マケドニア地方を構成する行政区(ペリフェリアキ・エノティタ)のひとつ。県都はポリギロス。エーゲ海に突き出したハルキディキ半島の主要部分を占める。古代にはカルキディケー( / )と呼ばれた。ハルキディキ県は、中央マケドニア地方の南部に位置する。ハルキディキ半島の主要部分を占め、北にテッサロニキ県と接する。ハルキディキ半島()は、エーゲ海の北西部に突き出した大きな半島である。ハルキディキ半島を「掌」に見立てたとき、「指」状に突き出した3本の半島がある(ギリシャでは「足」と表現される)。それぞれの「指」は、西からカサンドラ半島()、シトニア半島()、アトス半島()と呼ばれている。最も東側のアトス半島(アトス山)はギリシャ正教の修道士たちによる自治国「アトス自治修道士共和国」となっており、ギリシャ共和国の一般的な地方行政の外に置かれている。このため、ハルキディキ県には含まれない。古来、これらの「指」を船で短絡する試みはいくたびか行われており、ペルシャ戦争時にクセルクセス1世がアトス半島の峻険な海岸を避けるべく、その付け根に運河を掘らせたことは知られている。クセルクセスの運河は現存しないが、カサンドラ半島の付け根のポティデア (Potidaea)(古称: ポティダイア)にも古代にさかのぼる運河があり、こちらは現在も運用されている。ハルキディキ半島西側の海をテルマイコス湾、カサンドラ半島とシトニア半島に挟まれた湾をトロネオス湾()、シトニア半島とアトス半島に挟まれた湾をシンギティコス湾()と呼び、ハルキディキ半島東側の海をと呼ぶ。シンギティコス湾には、西にディアポロス島、東にアムリアニ島が所在する。アトス半島は先端にアトス山を擁する峻険な山岳地帯である。県の北部にはが広がっている。県の海岸部には砂浜が多くあり、夏のリゾート地となっている。人口3000人以上の都市には以下がある(人口はいずれも2001年国勢調査)。県域に1万人を超える都市はない。県都ポリギロスは、県域ほぼ中央にある内陸の都市である。テルマイコス湾岸(西岸)にはネア・ムダニアやネア・カリクラティア、シトニア半島の付け根にはニキティやアイオス・ニコラオス、シトニア半島にはネオス・マルマラス、スティモニコス湾岸(東岸)のアトス半島付け根にはウラノポリやイエリソスなどの町が位置している。古代にはハルキディキ一帯はトラキア地方の一部であった。紀元前8世紀頃に、ハルキスやエレトリアなどのエウボイア島の都市などからのギリシャ人入植者が渡来し、メンデ、トロニ、スキオニといった都市を建設した。また、紀元前6世紀になるとアンドロス島からの移民も入植した。ハルキディキにあった古代都市は、偉大な哲学者アリストテレスの出生地でもある。ハルキディキ県は、以下の自治体(ディモス、市)から構成される。人口は2001年国勢調査時点。カリクラティス改革(2010年)以前の広域自治体(ノモス)としてのハルキディキ県は、以下の基礎自治体(ディモス)から構成されていた。改革後、旧自治体は新自治体(ディモス)を構成する行政区(ディモティキ・エノティタ)となっている。県には、西部にハルキディキ、東部にアルネアの2つの郡(エパルヒア)があったが、2006年以降法的な位置づけは行われていない。アルネア郡の範囲は2011年以後のアリストテリス市と一致する。〔 〕内の地名は県外を示す。県内に空港はないが、テッサロニキ市街の南に位置するテッサロニキ・マケドニア国際空港が最も近い。
出典:wikipedia
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