波状雲(はじょううん、なみじょううん, undulatus)とは、空の広範囲に広がる雲のうち、波のような模様があるもの。畝(うね)雲ともいう。雲形分類では、「雲塊の配列による分類」にあたる変種の1つ。巻積雲、巻層雲、高積雲、高層雲、層積雲、層雲に現れる。学術名"undulatus"は、ラテン語で「波のある」という意味があり、これに因んで名付けられた。雲類(雲の基本形)に関係なく、この雲の成因は重力波の一種である大気波だと考えられている。大気波にはいろいろな波長があるが、短い波長の大気波が地面と平行に進んでいると、大気波によって空気が上下に動かされる。このようなときに、そこの大気が雲のできやすい気温・湿度等であれば、持ち上げられた部分に雲ができ、引き下ろされた部分は雲ができない。また、波紋のように同心円状に並ぶ曲線の波状雲もある。向きが異なる複数の大気波が同じ所に同時にやってくると、いろいろな方向をした波状雲ができることもある。いわば水面にできる波紋が大気中でできるようなもので、それが偶然雲となって現れるものである。しかし、この雲は6つの雲類で見られるため、珍しい雲ではないが。ただ、層雲などではほとんど現れない。また安定した波動により同じ場所に長時間滞留することがあり、このような一見通常とは異なると感じられる特徴から地震雲として紹介されてしまうことがある。放射状雲とは基本的に同じ成因であり、見え方が異なるだけである。2009年、英・雲評価学会によって新種認定された雲に「アスペラトゥス波状雲」がある。アスペラトゥス(asperatus)とは"荒々しい、荒れ狂った"といった意味であり、アスペラトゥス波状雲は日本語にすれば「荒狂波状雲」となる。近年頻繁しているが詳しい原因は分かっていない。
出典:wikipedia
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