末田 ます（すえだ ます、1886年 - 1953年）は、日本の女性児童教育者。山口県生まれ。いち早く児童遊園、遊び場の必要を痛感し、その理論と実際を研究するため渡米し、児童指導の運動にたずさわった。1886年、岡野家の3女に生まれる。カルフォルニア大学、コロンビア大学で学び、1917年（大正6年）に卒業。在米中に同郷の末田福太郎と結婿し2女を生む。1923年の帰国と同時にYWCAに入り、翌年1924年、東京市公園課長であった井下清の要請で、東京市公園課の高級嘱託となり、1950年（昭和25年）に東京都を退職するまで、児童公園（現・街区公園）における児童の遊戯指導ひと筋に邁進。東京市が1930年代の初頭から、大公園に特設の児童遊園を設け児童指導員多数を配置したが、これは末田ますの尽力によるものである。また後に、井下や上原敬二のほか、当時の日本保母学校校長石原キク等と共に、社団法人日本児童遊園協会を設立する。児童指導理論家金子九郎に支援するほか、「児童遊園」の著書を刊行など、当該分野の後身者の啓蒙や育成にも尽くした。

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