ヴィオティア県( / )は、ギリシャ共和国の中央ギリシャ地方を構成する行政区(ペリフェリアキ・エノティタ)のひとつ。県都はリヴァディア。県名のヴィオティア( / )は、古代ギリシャにおいてボイオーティア( / )と呼ばれた地方名に由来する。ボイオーティアの有力なポリス(都市国家)テーバイ(現・ティーヴァ)は多くの神話の舞台となり、またアテナイと覇を競ったことで知られる。ヴィオティア県は、中央ギリシャ地方の東南部に位置する。県都リヴァディアは県域の東部に位置し、ハルキダから西へ約63km、州都ラミアから南東へ64km、首都アテネから北西へ約91km、パトラの東北東約101kmの距離にある。ヴィオティア県は東南側でアッティカ地方に隣接する。西にフォキス県、北西側にフティオティダ県があり、東にはエヴィア県の本土部分(ハルキダ)と境界線を接している。南西側はコリンティアコス湾に沿っており、東はわずかにに面している。ヴィオティア県の西部にはパルナッソス山(2,547 m)、南西部にヘリコン山(1,749 m)を中心とする山地がある。南部にはアッティカとの境界をなすキタイロン山地(キサイロナス)、東部にはがある。県東部には小さな森と平原が広がっている。県内最長の川は、中央部の平野を流れるである。県の中央部にはかつてという広大な湖があり、古代にはそのほとりにいくつもの都市が栄えたが、19世紀までには干上がり、現在は平野となっている。ティーヴァの北には、キフィッソス川の水をたたえたイリキ湖とパラリム二湖の二つの湖があり、イリキ湖が県内最大の湖である。南東部は巨大な鉱業地帯となっている。ヴィオティア県の気候は、主に夏は暑く、冬は涼しい気候となっている。また、県北部および東部では夕方に曇りがちな天気となることがよくある。一方、標高1,000mを超える地域では、共通して冬は厳しく、低地よりも夏は涼しい気候である。県都である西部のリヴァディアと、東部のティーヴァが県内の二大都市である。人口3000人以上の都市・集落には以下がある。このほかに著名な地点としては、古代ギリシャの都市で古戦場でもあるヘロニア(古名: カイロネイア、リヴァディア市)などがある。近代ギリシャ独立後の1833年、この地域はアッティカ・ヴィオティア(アッティコヴィオティア)県に編成された。その後の1899年にアッティカとヴィオティアは分割され、県(ノモス)としてヴィオティア県が設置された。1909年に再びアッティカと統合されるも、1943年に再分離されて以後、ヴィオティア県となっている。地方制度改革(カリクラティス改革)に伴い、2011年1月1日付でノモスは廃止され、ペリフェリア(地方)に属する行政区となった。バリラ社グループでギリシャ最大のパスタメーカーであるミスコ社の生産拠点が2001年に建設された。この工場は、ヨーロッパで第3位の規模である。ヴィオティア県は、以下の自治体(ディモス、市)から構成される。面積の単位はkm²、人口は2001年国勢調査時点。カリクラティス改革以前の広域自治体(ノモス)としてのヴィオティア県は、以下の20の基礎自治体(18個のディモス、2つのキノティタ)から構成されていた。改革後、旧自治体は新自治体(ディモス)を構成する行政区(ディモティキ・エノティタ)となっている。ディモティキ・エノティタは、さらにキノティタ(都市・村落の共同体(コミュニティ))に分けられる。下表の番号は右図と対応している。「自治体名」欄で※印を付したものはキノティタ、それ以外はディモス。「政庁所在地」欄で太字になっているものは、新自治体の政庁所在地となったものを示す。県には以下の郡(エパルヒア)があったが、2006年以降法的な位置づけは行われていない。アテネ首都圏・アッティカ地方の北側に広がるヴィオティア県には、首都圏から北部のテッサロニキを結ぶ路線(GR-1やA1)、国土の西部を結ぶ路線(GR-3,48)が通過している。アテネ首都圏とテッサロニキを結ぶ幹線が県内を通過する。スヒマタリの東のイノイ駅で、ハルキダに向かう支線が分岐する。
出典:wikipedia
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