ペッパーズプライド () はアメリカ合衆国の競走馬、および繁殖牝馬。デビューから2008年までに無敗の19連勝を記録し、当時の近代北アメリカ競馬の連勝記録を更新した。父デザートゴッドは不出走馬で、半妹にベターザンオナー(デモワゼルステークス勝ち)がいる。もとはアリゾナ大学に繋養されていた馬で、のちにテキサス州在住のオーナーブリーダー ジョセフ・アレンに引き取られ、同氏の牧場で種牡馬入りした馬であった。母レディペッパーはブルーボンネットステークス3着の経験がある4勝馬で、ペッパーズプライドはその最後の産駒である。ペッパーズプライドはニューメキシコ州にあるジョセフ所有の牧場で2003年に誕生した。2005年7月にジョエル・マー調教師のもとでデビューし、おもにニューメキシコ産牝馬限定の競走に出走を繰り返していった。5.5ハロン(約1106メートル)から1マイル(8ハロン・約1609メートル)までの競走に出走し、2歳シーズンの末にニューメキシコカップジュヴェナイルフィリーズステークスで優勝、ニューメキシコの2歳牝馬の頂点に立った。その後も出走数こそ減少したものの、負けることなく勝ちを重ねていった。特に年末のニューメキシコカップには毎年出走し、2006年にはニューメキシコカップフィリーズチャンピオンシップステークス、2007年にはニューメキシコカップレディース&メアズチャンピオンシップステークスに優勝している。2008年4月26日、サンレイパーク競馬場のダート6.5ハロン(約1307メートル)戦・ラッセル&ヘレンフォウツディスタフハンデキャップに出走したペッパーズブライドは、2着に入ったボッシーブッシュに2馬身差をつけて優勝、デビューからの連勝記録を16に伸ばした。北アメリカ大陸におけるそれまでの最多連勝記録は、シガーやサイテーション、ミスターフリスキー、ハロウドドリームスらがタイ記録で保持していた16連勝で、ペッパーズブライドは北アメリカ競馬史上5頭目の16連勝馬となった。10月4日、ペッパーズブライドはジアパーク競馬場で行われたダート6ハロン(約1207メートル)のアローワンス競走(下級条件戦)に出走、2着シルバーエクスプレッションに1 3/4馬身差をつけて優勝し、近代アメリカ競馬史上初めての17連勝を達成した。ジョセフは「引退させるのは同馬が健康を損なった場合だけ」と宣言しており、その後もペッパーズプライドを出走させ続けた。11月9日にはニューメキシコカップレディース&メアズステークスの連覇を達成、連勝記録を18に伸ばした。11月22日発行の競馬情報誌ブラッド・ホースでは同じく無敗の牝馬ゼニヤッタ(ブリーダーズカップ・レディースクラシックなど)とともに紹介され、「競走のレベルは雲泥の差ではあるが」と前置きしながらもその戦績を紹介している。新記録として称賛される一方で、ニューメキシコ州産馬限定競走・牝馬限定競走にしか出走していないため、その強さを疑問視する声もある。ジョセフ自身も、17勝目の後に語ったインタビューにおいて「我々が彼女を州外に出さず、牡馬と対戦させないので批判されている。」と批判があることを語っている。2008年12月4日、ペッパーズプライドはサンランドパーク競馬場で行われたニューメキシコステートレーシングコミッションハンデキャップに出走、去年の同競走に続いて優勝し、その連勝記録を19に伸ばしたところで引退、引退後はジョセフの牧場で繁殖牝馬になる予定が報じられた。この19戦の無敗連勝記録は、2010年10月にゼニヤッタに並ばれるまで単独の記録であった。繁殖入り初年度の2009年はティズナウと配合されるが死産、翌年2010年はディストーテッドヒューマーと配合されている。ニューメキシコ州の競馬場は、ジョセフの住むテキサス州の競馬場にはないゲーミング施設が作られており、このためグレード競走への出走経験がないながらも、19戦で合計106万6085ドルの賞金を稼ぎだした。
出典:wikipedia
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