理塘県(りとう-けん、リタン)は中国四川省カンゼ・チベット族自治州西南部に位置する県。リタンの町は海抜4,014mという高原地帯にあり、チベットの主都ラサより400m高所にあり世界でも最も高い場所にある街の一つである 。町の周りは開けた草原地帯で、その周囲は雪をかぶった高山に囲まれている。チベットの仏教史上重要な人物がリタンの地で生まれている。ダライ・ラマ7世(ケルサン・ギャツォ)、ダライ・ラマ10世(ツルチム・ギャツォ)、モンゴルの活仏ジェプツンダンバ・ホトクト、ラプラン寺のジャムヤン・シェパ5世などが主な人物である。チャムチェン・チョェコルリン寺など重要な寺院もある。1950年代はチュシ・ガンドゥクなどチベット人の中国政府に対する武力闘争(カム反乱)の中心となり、チベット人側は人民解放軍に多大な損害を与えた。これに対し、1956年には住民や僧侶が立て篭もるリタンの寺院に対して人民解放軍が空爆を行い多くを殺傷している。リタンでは現在も中国政府に対する反発は根強い。2007年8月には多くの観光客や要人が集まる競馬祭の開幕式においてルンギェ・アダク(Runggye Adak)という男性が独立を訴える演説を行い拘束され、解放を求める市民と公安とが衝突する騒乱になった。2007年秋には中国政府はリタンで大規模な愛国教育キャンペーンを行い、ダライ・ラマ14世に対する批判運動や、公安による独立支持者に対する捜索・逮捕などが続いた。
出典:wikipedia
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