グレヴェナ県（ / ）は、ギリシャ共和国の西マケドニア地方を構成する行政区（ペリフェリアキ・エノティタ）のひとつ。県都はグレヴェナ。西マケドニア地方の西南部に位置する。県の西は山脈を隔ててヨアニナ県（イピロス地方）と接する。北西部でカストリア県とわずかに境界を接しており、北から東にかけてコザニ県に隣接する。南東はラリサ県（テッサリア地方）、南はトリカラ県（テッサリア地方）にそれぞれ接している。県の西部はに連なる山岳地帯である。南部には（2,295 m）、北東部は（1,866 m）がそびえている。県内最長の川はアリャクモナス川で、県の東部と中央部および北部を流れる。人口3,000人以上の都市・集落には以下がある。1967年、グレヴェナ＝コザニ県（県都: コザニ）が分割され、広域自治体（ノモス）としてのグレヴェナ県が発足した。2001年の人口調査によると、グレヴェナ県は最も人口密度が低い県であり、ギリシャでレフカダ県、エヴリタニア県に次いで、3番目に人口の少ない県である。グレヴェナ県は、ギリシャで人口減少率が最も高い県の一つである。2006年には出生225人、死亡393人であり、地方部では、死亡率が出生率の7倍もあった。グレヴェナ県の経済の基盤は農業であり、主に小麦やヒヨコマメなどの豆類が生産されている。また、羊などの牧畜業もさかんである。グレヴェナ県では他にエコツーリズムや林業、ヴァシリツァのスキー場などが経済の主流である。グレヴェナ県は、以下の自治体（ディモス、市）から構成される。人口は2001年国勢調査時点。カリクラティス改革（2010年）以前の広域自治体（ノモス）としてのグレヴェナ県は、以下の基礎自治体（ディモス、キノティタ）から構成されていた。改革後、旧自治体は新自治体（ディモス）を構成する行政区（ディモティキ・エノティタ）となっている。下表の番号は右図と対応している。「旧自治体名」欄で※印を付したものはキノティタ、それ以外はディモス。「政庁所在地」欄で太字になっているものは、新自治体の政庁所在地となったものを示す。A2号線（エグナティア高速道路）が西南から北東に県域を横切っている。A2号線は欧州自動車道路E90号線に指定されている。

出典:wikipedia