対幻想(ついげんそう)とは、日本の思想家・吉本隆明の造語であり、共同幻想、自己幻想と並び、人間の幻想領域を構成する1カテゴリーである。対幻想のもっとも根本的な定義は、「男女の肉体的、動物的な生殖行為や子育てから疎外された幻想」と言う意味である。ちなみにここで言う疎外とは、そこから派生するがそこには還元されないと言う意味である。吉本はほかに、対幻想の定義として以下のものをあげている。吉本にとって、対幻想の概念は、マルクスを補完する上で重要なものである。マルクスの優れた政治・経済哲学は、人間が本質的に持っている性的要素を軽視している。フロイトのリビドー論を援用し、吉本は両者を整理し、補完、融合する形で自分の共同幻想分析に利用しようとした。吉本は、共同幻想論のなかで、血縁・氏族的共同体(家族)が、地縁・部族的共同体(原始的な国家)に転化する結節点として、兄妹・姉弟の対幻想に着目している。
出典:wikipedia
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