ベルン-レッチュベルク-シンプロン鉄道ABDZe4/6 731...737形電車(ベルン-レッチュベルク-シンプロンてつどうABZDe4/6 731...737がたでんしゃ)は、現在ではスイスの最大の私鉄であるBLS AGとなっているベルン-レッチュベルク-シンプロン鉄道およびその各系列会社のうち、ベルン-レッチュベルク-シンプロン鉄道(Bern-Lötschberg-Simplon-Bahn(BLS))、ベルン-ノイエンブルク鉄道(Bern-Neuenburg-Bahn(BN))で使用されていた旅客荷物郵便合造電車である。アルプス越えルートの一つであるレッチュベルクルートを擁するベルン-レッチュベルク-シンプロン鉄道は本線であるレッチュベルクルートのほかに首都ベルンやシュピーツを中心に系列会社が路線網を持っており、1930年代においてはベルン-ノイエンブルク鉄道、ベルン-シュヴァルツェンブルク鉄道、ギュルベタル鉄道、エルレンバッハ-ツヴァイジメン鉄道シュピーツ-エルレンバッハ鉄道の各社でグループを構成しており、その後1944年にベルン-シュヴァルツェンブルク鉄道とギュルベタル鉄道の2社が統合してギュルベタル-ベルン-シュヴァルツェンブルク鉄道に、1942年にエルレンバッハ-ツヴァイジメン鉄道とシュピーツ-エルレンバッハ鉄道の2社が統合してシュピーツ-エルレンバッハ-ツヴァイジメン鉄道となっている。また、この1930年代にはスイス国鉄やレーティッシュ鉄道といったスイスの主要鉄道において軽量車体・台車に小型の制御装置と台車装架の主電動機を組み合わせたと軽量高速電車が導入されており、ベルン-レッチュベルク-シンプロン鉄道グループにおいても区間運用の短編成列車用としてCe2/4 691...721形およびCe2/4 692...706形(後のABDe2/8 701-705形)やCe2/4 787形およびCe2/4 727形(後のBe2/4 721-722形)といった小型の軽量高速電車を導入して運用していた。これらの実績と、当時の欧州情勢から電力や潤滑油等の油脂類の使用量の削減を進める必要があったスイス国内の状況を踏まえ、ベルン-レッチュベルク-シンプロン鉄道グループでは、より長距離の列車についても軽量高速電車化することが計画され、客室に加えて、中距離列車に必要となる荷物室、郵便室を持つ2両固定編成の電車4編成を導入することとなり、ベルン-レッチュベルク-シンプロン鉄道およびベルン-ノイエンブルク鉄道にはBCFZe4/6 731...737形として製造された本形式3編成が、ベルン-シュヴァルツェンブルク鉄道には姉妹機種であり、2等室がなく全長が短いCFZe2/6 681形(後のBDZe2/6 711形)1編成が配属されている。本形式はCe2/4 691...721形およびCe2/4 692...706形を大形化した2車体3台車の連接式電車で、電気部品と駆動装置をSAASが、車体および機械部分、台車をSIGが担当して製造されており、1938年にベルン-レッチュベルク-シンプロン鉄道に731号機1編成とベルン-ノイエンブルク鉄道に736、737号機の2編成の計3編成が配備され、スイス国鉄の「赤い矢」(Roter Pfeil)に対して「青い矢」(Blauer Pfeil)と呼ばれている。その後1956年の称号改正によりABFZe4/6形、さらに1962年の称号改正によりABDZe4/6形となって使用されている。各機の機番と所有会社、製造年、製造所は以下の通り。
出典:wikipedia
LINEスタンプ制作に興味がある場合は、
下記よりスタンプファクトリーのホームページをご覧ください。