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オカミミガイ科

オカミミガイ科(陸耳貝科)、学名 Ellobiidae は、温帯から熱帯域の主として海岸に生息する巻貝のグループである。分類上は有肺類に分類され、モノアラガイ、カラマツガイ、ドロアワモチ、カタツムリなどに近縁である。なお和名が似る「ミミガイ科」はアワビの仲間を指し、オカミミガイ科とは全く別系統の巻貝である。殻長は2mmに達しないニホンケシガイ "Carychium nipponense" のような微小種から、100mmを超えるミダノミミガイ "Ellobium aurismidae" まで種類によって異なるが、大部分は10mm-20mm前後の小型の殻をもつ。日本産の最大種は殻長30mmを超えるオカミミガイ "E. chinense" である。貝殻は水滴形や楕円球形等で、種類によって縦横の比率や殻口の形が異なる。殻の質は堅固・平滑なものが多く、顕著な角をもつものなどはいないが、強い螺条をもつものや布目状の彫刻をもつものもある。殻の色は褐色のものが一般的で、他に白・黄・黒などのものもある。ヒラシイノミガイ属など不規則な斑紋をもつものや、ハマシイノミガイ属の一部の種などに明瞭な色帯をもつものもあるが、鮮やかな色彩をもつものはほとんどない。殻皮はごく薄いものからミダノミミガイのように厚いものまである。幼貝のうちは殻皮に毛が見られるものも多く、一部には成貝でも非常に発達した毛をもつ種もある。殻の内部が他の巻貝のように層になっておらず、広い一室になっているのも本科の特徴である。これは成長に伴い、古い螺旋状の仕切りが二次的に溶解吸収される結果である。発生初期の幼生には蓋があるが、変態とともに消失し、幼貝期にはすでに蓋をもたない。しかし殻口の内側に歯のような突起が発達するものが多く、殻口を狭めることで外敵の侵入防止に役立っていると考えられている。軟体部の頭部には2本の触角があり、目は触角の根元にある。雌雄同体で生殖口は体の右側にあるが、雌部と雄部はやや離れて別々に開口する。カタツムリなどと同様に肺をもち肺呼吸を行うが、海岸性の種では満潮時に水没する生活を送っているものも多い。全世界の温帯から熱帯域にかけて分布し、インド太平洋の熱帯から亜熱帯にかけては特に種類が多い。日本では南西諸島で種類が多く、暖流の影響がある東京湾周辺までに複数種の記録がある。東京湾以北では極端に種数が減るが、海岸性の種ではナギサノシタタリ "Microtralia alba" が北海道南部まで、ウスコミミガイ "Laemodonta exaratoides" が東北地方まで分布する他、完全陸生のエゾケシガイ "Carychium sibiricum" が北海道北部まで分布する。生息環境は種類によって異なり、外洋に面した岩礁海岸・内湾の干潟・ヨシ原・マングローブ等でそれぞれ異なる種類が生息する。おおむね潮間帯上部や潮上帯に生息し、岩場、転石や流木の下、礫の間などに見られる。満潮時に水没するような場所に生活するものから、水域からやや離れた海岸のブッシュに生息するものまである。ただし隠れる場所が全くない単なる砂浜や、常に水中にある場所などには普通は生息しない。汽水域周辺には特に種類が多いが、淡水域周辺には原則として見られない。なおケシガイ亜科のものは完全陸生で平地の草地や山地樹林の落葉層などに生息し、洞窟性の種も知られる。多くの種が集団で生活し、一つの石や流木の下に複数種が見られることも少なくない。一般に日中は礫間や物の下など物陰に隠れ、夜間に表面に這いだして活動するものが多いが、マングローブに生息するものではウラシマミミガイ "Cassidula mustelina" のように昼間も木に登っているものもある。植物遺骸、デトリタス、藻類などを餌にしている。雌雄同体で、他個体と交尾して産卵する。卵は泥上や石その他の物の表面にゼラチン質の卵塊として産み付けるものが多い。卵塊は細長い紐状(オカミミガイやユダノミミガイ)、蚊取り線香のような渦巻状("Cassidula" など)、不定形("Ovatella" 属や "Melampus" 属の一部)、楕円形のドーム状("Detracia" 属の一部)など、種や属によって異なる。海岸に生息する種にはベリジャー幼生として一旦海水中に浮遊するものも多く、それらの種は海岸から完全に離れて生活することはできない。年に数回しか冠水しない高潮帯に生息する種では、その時期に合わせて産卵し、冠水によって幼生が孵化するものもある。和名においては、殻口に歯が突き出た様がヒトの耳たぶに似る、あるいは殻の形が小さなドングリに似ることから、「ミミ」や「シイノミ(椎の実)」の語が組み込まれたものが多い。科名 Ellobiidae はタイプ属 "Ellobium" に命名規約上で科を表す語尾「-idae」を付したもの。元になった属名 "Ellobium" はギリシャ語のελλοβιον (ellobion)(イヤリングの意)に由来するとされる。英語でのオカミミガイ科の総称は"Marsh snail(s)"(湿地の巻貝)で、"Ear snail"(耳の巻貝)とする表現も見られる。亜科などの分類は主に生殖器などの解剖学的な形質によってなされているが、種類間の差異は貝殻表面の殻皮・細かい溝・毛・斑紋・色帯、殻口の肥厚・歯の数・太さなどに現れ、同定の手がかりとなる。現代においてオカミミガイ類は人類に利用されることは少ないが、人類の活動の影響で絶滅が危惧されている種類が多い。もともと環境の変化に弱い種類が多いこともあるが、特に内湾性の種類は埋立・干拓・浚渫・環境汚染などで大きく個体数を減らしている。さらに収集家による採集も個体数減少に拍車をかけている。日本の環境省が作成した貝類レッドリストでは、1991年版ではオカミミガイ科は全く扱われず、2000年版ではナガケシガイただ1種がケシガイ科として搭載されたに過ぎなかった。これは陸産種と淡水産種のみが対象となっていたことも理由である。しかし干潟などの種が追加された2007年版では計39種類が掲載されており、これは日本産の内湾性種のほぼ全種にあたる。うち絶滅寸前とされる「絶滅危惧I類」は18種類、ケシガイ類は日本産全5種のうち2種が掲載されている。外洋に面した海岸に生息するハマシイノミガイやカシノメガイなどは掲載されていないが、各都道府県が独自に作成したレッドリストで掲載されている場合がある。

出典:wikipedia

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