ティターンズの機動兵器(ティターンズのきどうへいき)では、テレビアニメおよびアニメーション映画『機動戦士Ζガンダム』や、その他関連作品に登場する地球連邦軍特殊部隊「ティターンズ」のモビルスーツ (MS)、モビルアーマー (MA) などの機動兵器について記述する。記述は五十音順。パプテマス・シロッコが提出した設計案を元に、ルナツー基地にて開発された試作型TMS(可変モビルスーツ)。同基地で製造された10番目の機体であったことから「RX-110」の型式番号を与えられた。標準塗装はウッドブラウンとフィールドグリーン。小説版での表記はガブスレー。従来、MA形態が基本の可変MAであったティターンズの可変機の中で、ムーバブルフレームを本格的に導入したTMSの1つである。TMA同様の機動性、運動性を有し、Ζガンダムと並び第3世代MSを代表する機体の1つ。TMSとしてほぼ同時期に開発されたハンブラビが単純な変形機構であるのに対し、本機は非常に複雑な変形機構を持つ。単機の基本性能は申し分ない機体だが、その特殊かつ複雑な変形機構(後述)によって製造コストの高騰化・整備性の問題が生じた。その結果制式化には至らず、少数の試作機の製造(一説では2〜5機)をもって開発計画は中断されたが、ティターンズによって実戦投入されており、ジェリド・メサ中尉とマウアー・ファラオ少尉が搭乗して優秀な戦果を残した。固定武装は頭部にバルカン砲1門と両肩部アーマーにメガ粒子砲(出力:4.2MW)を持つ。このメガ粒子砲は基部からフレキシブルに可動することで、広い射角を有する。また両腕部アーマー内に2基、計4基のビームサーベル(出力:0.55MW)を装備する。携行武装のフェダーインライフルは絶大な威力(出力:6.6MW)を誇り、一撃で戦艦の残骸を消滅させることも可能である。ライフルの後部にはエミッターを有し、ビームサーベルとしての使用も可能。なお、フェダーインライフルは本機の他、ハンブラビやマラサイ等が装備していたケースも多い。雑誌企画『ADVANCE OF Ζ 刻に抗いし者』に登場。ティターンズ少尉アーネスト・マクガイアの専用機。型式番号:RX-110C機体名は、後述の[ムニン]とともに北欧神話に登場するつがいのワタリガラスフギンとムニンに由来する。[ムニン]と対での運用が前提とされている。頭部とMA形態時の機首の形状が一般機と異なり、カラーリングも濃紺のティターンズカラーに染められている。頭部はセンサーが強化されており、機首にはミノフスキー粒子の探知機が内蔵されている。基本性能や武装ではほぼ一般機と変わらない。オークランド研究所出身の女性強化兵士ロスヴァイセの専用機。型式番号:RX-110NT-1[フギン]とも異なる形状の頭部とMA時の機首を持ち、カラーリングはライン色が違うティターンズカラーに塗られている。[フギン]と違い、こちらは強化人間用に機動性や追従性が高められている。武装は一般機と同じ。雑誌企画『ADVANCE OF Ζ 刻に抗いし者』に登場。アーネスト・マグガイアの乗機。型式番号:ORX-009。オークランド研究所で開発、ゼダンの門工廠で建造された可変型MS。ORX-007 ハティの護衛用随伴機としてティターンズで運用された。ガンダム[ケストレル]同様シャーマンフレームを搭載しているが、フルスペックで稼働させるためにはハティとのシステム相互リンクを維持しなくてはならない(これはハティからスコルへの通信がサイコミュを介して行われるのに対して、スコルからは通常無線で行われるためであり、その限界距離は1万メートル。本機の可変機構もどちらかというと相互通信限界距離への早急な復帰を目的としており、大気圏突入能力はない)。なお劇中では外装が未完成となっており、腕部などの一部装甲は耐ビームコーティングを施したナノ・カーボン製で間に合わせることとなった。武装はビームライフルとシールドを装備、腰部にビームガンを搭載。シールドには近接防御ロケット弾が多数装填されており、弾頭から展開されるビーム撹乱幕で敵機のメガ粒子砲を減衰させる仕組みとなっている(このプロセスにはビーム発振時に漏れる光のスペクトル変化をキャッチする必要があり、サイコミュを通したスコルとハティのリンク機能がそれを実現させている)。ゲームブック『機動戦士ガンダムΖΖ vol.3「エニグマ始動」』に登場。元々は戦艦並みの大火力を持つ対艦用の機体というビグ・ザムに近いコンセプトの下に開発されていた機体で、通常のMSの1.5倍に達する巨体に大出力の反応炉を搭載していたが、技術の進歩によって小型のビームシステムでも同等の火力が発揮できるようになり、このような大型機は不要とされ廃棄されていた。武装はビームランチャーと4基のビームターレットであり、コンセプト故に近接格闘戦用の武装は持たない。また、対ビーム用の磁界発生器も搭載している。廃棄された後に、ティターンズの残党によって回収されており、宇宙世紀0089年にウェールズで引き起こしたクーデターに投入された。その際には、大きなペイロードを生かす形でサイコミュを用いて無人状態の他のMSをファンネルのように操作するシステム「エニグマ」の母機となっている。雑誌企画『TYRANT SWORD Of NEOFALIA』に登場。型式番号:RX-86。『TYRANT SWORD』における宇宙世紀0087年時のティターンズの主力機とされている量産型MS。ジムII改が開発時のテストベースとなっている。文字設定とプロトタイプのものとされる画稿が設定されたのみで、直接作中には登場しない。漫画『機動戦士ガンダム エコール・デュ・シエル』に登場。ルオ・カンパニー(ラウ・カンパニー)がルオイー・コロニーで製造した大型MAで、機体の左側のみに拡散メガ粒子砲内蔵のハンドクローを有する。元々はアスナ・エルマリート専用機としてエゥーゴ向けに開発されていたものだが、エリシア・ノクトンのアスナに対する執着に呼応して彼女の機体となった。製造場所の廃棄コロニーを破壊しつつ、アスナのル・シーニュとの激戦の末に大破した。ゲームブック『機動戦士ガンダム シャアの帰還』に登場。型式番号:HMX-000/HMX-000-X3。パイロットはユマ・カザァマ。サイコガンダム、バウンド・ドックに続いて開発されたサイコミュ搭載MS。アクシズから流出したサイコミュ兵器ファンネルを装備した唯一の連邦製MS。拡散メガ粒子砲と30基のファンネルを内蔵した高い火力をほこる巨大な機体で、グワダン級超大型戦艦イン・エクセスの主砲すら防ぐメガ粒子偏向シールドを装備する。姉ユカ・カザァマの乗るリック・ディアスを破壊し、シャア・アズナブルと対峙、激闘の末敗れた。キリマンジャロ開発基地にて10番目に開発された試作型MS。非変形機ながら、全身に装備された大型スラスターに加えて両肩に装備された大気圏内用熱核ジェットエンジンの大推力により、単独での大気圏内飛行を可能としている。宇宙空間での運用も可能だが、その際はエンジンを換装するとする資料もある。初登場時、ジェリド・メサが搭乗した機体は全体的に灰色だったが、のちに薄紫とダークブルーに再塗装された。このほか、ジェリド機以外にもごく少数だが存在している。当時のMSが大気圏内を飛行するには、飛行に即した形態へ変形させるか、ベースジャバー等のサブフライトシステムに乗せて運用することが主流であった。単独で人型を保ったまま飛行するために、ミノフスキークラフトで機体を浮遊させるか、あるいは大推力のジェットまたはロケットエンジンで強引に機体を飛翔させる方式の2案があったが、前者はΞガンダムなど第5世代モビルスーツの技術であり、この時代の機動兵器では可変モビルアーマーであるサイコガンダムにしか搭載されていないため、まだMSサイズの機体には搭載できなかったと考えられる。このため、大気圏内用熱核ジェット・エンジンの搭載比率を高めて単独飛行する後者の方式を採用した本機は、「防御力の低下(装甲の軽量化とスラスター被弾率の高さ)」「携帯火器の携行が不可能(3本指の特殊マニピュレーターのため)」「空力特性優先の汎用性低下」という問題を生んだ。本機は目論見通りの高加速や高機動を実現したが、推進剤搭載量の関係で飛行可能時間は短い。熱核ジェット自体は航続能力に優れるが、実戦ではサブスラスターを併用した旋回・回避行動も行うため、結果として飛行時間は短くなる。実際、本機は推進剤節約のためにベースジャバーに載せて運用された時もある。試験中に開発工廠のキリマンジャロ基地が陥落したため、開発は打ち切られたとされる(異説あり、補足を参照)。一部資料では汎用性が高いとも評価されている(作業用としても使える類の汎用性との意味ではない)。また、「新世代MSと呼べる潜在的な性能を秘めた機体」との論評も存在する。アニメ版『機動戦士ガンダムUC』に登場した、グリプス戦役当時のバイアランの残存機のカスタマイズ機。トリントン基地で改修された技術試験評価機で、新規開発された技術ではなく既存技術の転用によってMSの単独滞空能力の向上を図る計画によるものである。頭部センサーは原形機のジオン系モノアイ式から連邦系技術のバイザータイプ複合ツインアイ式に変更、両腕部はガブスレイの脚部の一部を流用したクローアームとビーム・サーベルとして使用可能なメガ粒子砲に換装。足先もクローアームとなっており、踵部分はバウンド・ドックのものと同形となっている。背部にはプロペラントタンク直結の増加スラスターが2基追加されている。なお、頭部センサーをバイザータイプ複合ツインアイに換装してティターンズ色を払拭することは、当機の計画承認にあたって連邦軍本部が出した唯一の必須要項であったとされている。2機が改修され、1号機は増設パーツと改修部分の検証機、2号機はさらにギャプランのパーツにより背面部スラスター・ユニットを改修してコクピットを最新型の94タイプに換装し空間機動性を大幅に向上させた「完全版」となる予定、とされていた。本機を指して開発関係者は「ティターンズMSの合成獣(キメラ)」や「麒麟」のようだ、と述べている。アニメ版の本編に登場したのは1号機のみで、改修前の2号機は漫画『機動戦士ガンダムUC 星月の欠片』のみの登場となっている。アニメ版のジオン残党軍によるトリントン湾岸基地襲撃において、2号機は援護射撃を行った後に起動エラーを起こしてフリーズし画面には登場しなかったが、1号機は起動に成功。単独飛行能力を生かし、遮蔽物に遮られず広い射界を取れる上空からの攻撃で、ズゴックやザクマリナーをはじめジオン残党軍のMS多数を撃破した。また、袖付きの新型機であるゼー・ズール2機をも白兵戦で無力化する、ザクキャノンの対空弾幕を易々と回避する、ロケットブースターで空中戦を挑んできたデザート・ゲルググを返り討ちにするなど、数において圧倒的なジオン残党軍に対し一騎当千の活躍を見せた。その後、同じく空中戦を挑んできたジオン残党軍のマラサイの1機が放った海ヘビによって動きを止められた直後にヨンム・カークスの駆るザクI・スナイパータイプの狙撃によって右後部の増加スラスターを破壊されて撃墜され、さらにマラサイのビームサーベルで左肩部を焼かれながらもマラサイをビームサーベルで撃破した。漫画『機動戦士ガンダムUC 『袖付き』の機付長は詩詠う』第3話の冒頭ではアヴリル・ゼック中尉とテッセラ・マッセラ中尉のゼー・ズール2機と交戦し、先述の通りアニメ版にて無力化している。『星月の欠片』第3話の冒頭でも交戦する場面が描かれている。第7話・第8話においては後述の2号機と共に登場。2号機と共に攻撃を仕掛けてくるMSだけを撃墜することで、結果として海賊の襲撃を受けたジオン残党部隊アヴリル達を助けている。漫画『機動戦士ガンダム U.C.0094 アクロス・ザ・スカイ』ではトリントン基地郊外にある巨大倉庫「デビルズ・ネスト」にディエスが潜入し、バイアランを鹵獲して武装組織との戦闘に参加している。この機体が1号機に改修されたかは不明。漫画『機動戦士ガンダムUC 星月の欠片』第3話においては1号機と同仕様の状態で登場するが、上述の起動エラーによるフリーズで出番を終える。改修後の姿は、漫画『機動戦士ガンダムUC 『袖付き』の機付長は詩詠う』第7話・第8話において登場。カラーリングはブルーとホワイトとなっている。漫画『機動戦士ガンダムUC バンデシネ』にも登場し、カラーリングは濃いグレーとなっている。後述のバンデシネ版のカラーリングを「ティターンズカラー」と表現している媒体もある。改修点としては、両手が通常の掌タイプの5指マニピュレーターに換装され、背面部にはビーム・キャノン内蔵のムーバブルバインダーが追加され、。踵部分のクローは廃されている。腕部にはロング・ビーム・サーベルとして使用可能なロング・ライフルを装着。腕部を機体前方に突き出した姿勢変化により高速巡航形態となり、その時の「機首」として用いるエアロ・アーマーを通常時はシールドとして使用している(ビームコーティングが施されている)。高速巡航形態のときはギャプランの追加ブースターを装備できる。『機動戦士ガンダムUC バンデシネ』では、トリントン基地でラー・カイラムの補充戦力として受領し、ダカールでバンシィからの攻撃でデルタプラスを中破させられたリディ・マーセナスが搭乗し、投降しかけたシャンブロに止めを刺した。ガルダ攻防戦において、ユニコーンガンダムとバンシィを攻撃しようとして、バンシィからの攻撃により大破している。雑誌「ゲームぎゃざ」の読者参加ゲーム『機動戦士ガンダム G-STRATEGY』に登場。型式番号:RX-160X。元ティターンズ系の技師らがエゥーゴで開発したバイアランの発展型。簡易サイコミュを搭載しており、胸部にメガ粒子砲2門、肩と背部にサイコミュ誘導式メガランチャー(ワイヤレスだが、分離せずとも使用可能)4基を装備している。OVA『GUNDAM EVOLVE ../9 MSZ-006 Ζ-GUNDAM』に登場。ゲミヌスに8機搭載されている「サイコミュ・モビルスーツ」。ゲミヌスに搭乗した複数のニュータイプによってサイコミュを用いて無人制御され、ゲミヌスのオールレンジ攻撃に用いられる。三角錐のようなMA形態からMS形態へと変形可能な可変機であり、ゲミヌスに搭載されている際は三角錐形態を取っている。チャクラ研究所攻撃に向かうゲミヌスに随伴しており、ゲミヌス迎撃に向かったホワイト・ゼータ、グレイ・ゼータ、レッド・ゼータと交戦する。雑誌企画『ADVANCE OF Ζ 刻に抗いし者』に登場。型式番号:ORX-007。オークランド研究所で開発された強化人間用MA。その姿形はタツノオトシゴ、もしくは旧ジオン軍のブラウ・ブロに近いが、本機のベースとなったのは一年戦争前に立案されていた航宙イージス艦構想である。同時期に開発されたORX-009 ガンダム[スコル]を直掩に付けて運用する事を前提としており、スコル側からの操作でも機体を動かす事が可能。オールレンジ攻撃を行う有線ビットとIフィールドジェネレーターを装備し、単体でも高い戦闘能力を有しているが、本機の本領はサイコミュを用いた搭載兵器の誘導管制能力にある。機体下面に長距離ミサイルを収容可能な武装サイロを装備しており、サイロ前面のサイコミュ感応アンテナを用いてミサイルの誘導を行う。なお、有線ビットは主砲と副砲を備えており、主砲はメガ・ランチャーに匹敵する威力を有し、副砲がその発射ラグをフォローする形となっている。パプテマス・シロッコがジュピトリス艦内で独自開発したハンドメイドMS、PMXシリーズの1機。機体色は黄緑を基調とし、ラインや動力パイプなどに黄色を配している。全身に多彩な火器を搭載した対艦用MSとして設計されたが、フル装備で80tを超える総重量を持つため、機動性はよくない。機能的には第2世代MSの範疇に含まれるが、火力の面に関しては、後の第4世代MSに匹敵する性能を持っている。なお搭載武装の多くは、劇中では未使用。ジ・O、ボリノーク・サマーンとの3機による運用を想定しており、ボリノーク・サマーンから索敵情報を得た本機が遠距離から射撃を仕掛け、ジ・Oで接近戦に持ち込む戦術が考案されていたが、3機による運用の場面はボリノーク・サマーンの被撃墜によって一度しかなかった。ゼダンの門(旧:ア・バオア・クー)工廠で9番目に開発された可変MSであるため、型式番号がRX-139となっている。アポロ作戦後にティターンズが制式採用した。同時期に開発されたガブスレイに比べ、変形機構が「両脚を背中に折り上げるだけ」という、ほとんど可変機とはいえないほど簡単なものであるために生産性や整備性に優れているが、実際の生産は少数の試作機のみに止まった。細長く尖った頭部と背中から左右に広がる固定式ウィングバインダーにより、MS形態はヒトデ、MA形態がエイのような特異な姿を持つ。ガブスレイ同様、設計にはパプテマス・シロッコが関与している。スラスター推力は同時期の標準機と大差ないが、燃焼効率が非常に高く、速度を維持したまま長時間の戦闘が可能である(劇中ではウェイブライダー形態のΖガンダムを追い抜くほどの機動性を発揮する)。また、簡易な変形システムは現場の整備員に高く評価されていた。武装はビーム・サーベル、後述の海ヘビ、テールランス、腕部クローなど接近戦で効果的な武装が多く装備されている。MA形態でも腕部がそのまま使用できることから、MA形態でも高い近接戦闘能力を発揮した。また、モノアイを顔面に2つ、両肩に1つずつ、顔裏に1つの計5つも持つため、索敵能力が高い。なお、本機は宇宙での戦闘シーンにしか登場しなかったため、大気圏内での飛行能力の有無は不明である。数値上の性能はマラサイに劣るが、その性能差を覆して余りある活躍を実現したのは、パイロットとしての技量に優れたヤザン・ゲーブルが搭乗したためだけではなく、TVシリーズで「(ハンブラビは)得体の知れない力を感じる」とヤザンが述べていたように、シロッコがジ・Oに先んじて機体の追随性を上昇させるバイオセンサーを試験的に組み込んだためとの説もある。また、ヤザンの発言に対しシロッコは「それ(を得体の知れない力と感じるの)はヤザン大尉が、今まで楽をして来たからだ」と回答し、具体的な技術的明言を避けていた。ヤザンとその部下であるダンケル・クーパーやラムサス・ハサが主に搭乗し、彼らの技量、機体のポテンシャル、3機による連携攻撃によってカミーユ・ビダンやクワトロ・バジーナをも翻弄した。大日本絵画発行の書籍『GUNDAM WARS PROJECT Ζ』に登場する可変MS。ハンブラビの改良型。背部ウイングバインダーが大型化されている。それに伴い、ウイングバインダー内のプロペラントも増加され、作戦行動時間が延長された。頭部レドームは改良によって延長され、搭載電子機器の機能強化と60mmバルカン砲の搭載がなされた。これにより、MA形態時の戦闘能力と索敵能力が強化されている。雑誌企画『A.O.Z Re-Boot ガンダム・インレ-くろうさぎのみた夢-』に登場する作業用MS。火星のジオン残党組織「レジオン」がティターンズ残党から接収したハンブラビだったが、レジオンの内紛とも言える「オメガ逃亡事件」が発生。それによって火星での飛行が原則として禁止され、ハンブラビの飛行能力、武装を撤廃されて作業用に転用された。可変機構は残されてはいるが、サソリを思わせるシルエットのモビルアーマー形態となり、その状態での歩行を可能とするために補助脚が頭部、肩部に増設されている。また、作業用装備として汎用モビルバケットやドリルテールなどを有している。機体の名称は、ウイングを取り外された本機を揶揄する愛称である。パプテマス・シロッコが開発したPMXシリーズの1機。頭部にレドーム、左腕にレーザーセンサーを内蔵しており、高濃度ミノフスキー粒子領域内での偵察・索敵に特化されている。役割上、積極的な戦闘に使用される機体ではないが、格闘戦などで一定の能力を有している。ジ・O、パラス・アテネとの3機による運用を目指しており、劇中でも3機による運用の場面が一度のみながら存在する。雑誌企画『ADVANCE OF Ζ 刻に抗いし者』に登場。地球連邦軍ニューギニア基地が独自に開発したモビルフォートレス(MF)。機体名称の由来はニューギニアの伝承に出てくる悪霊。ジオン製MAを参考に製作され、その独自の形状からカラバからは「パンケーキ」の名称で識別されている。同じ連邦製MFであるサイコガンダムとは異なりサイコミュは使われておらず、3人の搭乗者によって操縦される(分担は不明)。コクピットブロックはそのまま脱出装置となっておりパイロットの生存性を高めている。一年戦争当時のジオン軍のMAビグ・ザムと同様の設計思想で作られており、その圧倒的な火力および155mmマシンガンランチャーの狙撃をものともしない防御力でケラウノス隊を含めたカラバのニューギニア基地攻略部隊を苦しめた。パプテマス・シロッコが木星圏にいたころジュピトリス艦内で開発していた試作型可変MA(したがって、正確にはティターンズの兵器ではない)。PMXシリーズにおける最初の機体であり、型式番号の「000」は規格外を意味する。木星の高重力圏での活動を前提に設計されており、高重力を振り切るための大型スラスター・ユニットを装備し、フレーム剛性も非常に高く設定されている。TMAとしては最初期にムーバブルフレーム構造を採用した機体であり、変形所要時間はわずか0.5秒。スペック上の比推力は然程高くはないが、メインスラスターの他に機体脚部および尾部などにも大型スラスターを内蔵しており、実際の総推力は196,000kg以上といわれている。スラスター・ユニット先端には出力11.3MWの直結型メガ粒子砲を搭載し、ジョイント・アームにより広範な射角を有する。その他にも、肩部にはミサイルランチャー、腕部にはクローを装備しており、高い攻撃力を誇る。設定画では腕部にバルカン砲装備との記述があるが、劇中で使用することはなかった。装甲材は当初は不明で、超硬スチール合金製ともいわれていたが、現在では独自開発によるガンダリウム系素材であり、ガンダリウムγと同水準の強度を確保した素材を採用していたと説明づけられている。本機が設計された時点において、アナハイム社を除く地球連邦系工廠はガンダリウムγの精錬技術を有してはおらず、開発者であるシロッコの優れた技術的才覚が窺える一面である。また、本機の変形シークェンスはきわめて簡単で機構の整備維持が容易なものであり、シロッコが技術や性能に惑溺することなく実用性をも考慮していたことが伺える。ただし、本機の頭部は胴体と一体化しており、完全な人型ではない。カラーリングはライトパープル地にパープル。雑誌企画『TYRANT SWORD Of NEOFALIA』に登場。パプテマス・シロッコが、地球侵攻作戦用に開発したアグレッシブビーステッドフォームドスーツ(略称ABFS)。一撃離脱戦法に主眼をおかれている。01Sはシロッコ用にカスタムチューンされた指揮官機で、両サイドのウェポンベイには、接近戦用マニピュレーターが収納されている。ジュピトリス攻撃を命じられたアナハイム・エレクトロニクス社第13開発局「ネオファリア」を先制攻撃する形で奇襲し、ネオファリアがテスト中だったタイラント・ソードと交戦。劣勢に追い込まれるもタイラント・ソード側の不具合によって撤退に成功している。雑誌企画『TYRANT SWORD Of NEOFALIA』に登場。型式番号:ABFS-RR01M。ジュピターと同じく地球侵攻作戦用に開発された機体。01Mはシロッコ配下の「木星師団」(ジュピターズ)用の量産機であり、両サイドのウェポンベイにはマニピュレーターの代わりに拡散ビーム砲、ミサイルポッド、ビームガン、爆雷、マイクロミサイルなどを収納することができる。ジュピトリス率いる木星師団艦隊を襲撃するタイラント・ソード改“アグレス”を迎撃するが、SEドライブを用いたタイラント・ソード改“アグレス”の攻撃によって、84機がまとめて撃墜されている。ツクダホビーのウォー・シミュレーションゲーム『QUIN-MANTHA』に登場。パプテマス・シロッコがジュピトリス内で生産した量産型メッサーラ。構造は量産向けに改められているが、原型機とほぼ同レベルの性能を発揮する。雑誌企画『ADVANCE OF Ζ 刻に抗いし者』に登場。ゼ・ダンの門工廠で開発された。旧ジオン公国軍のビグロなどと同じく高速離脱戦闘を目的として開発され、直線機動での加速性能は同時代のMS群を大きく上回る。また、機体各部は容易に換装が可能な構造となっており、整備性の向上に一役買っている。また、コックピットブロックを有する機首部分は分離して脱出艇となる。本来であればアレキサンドリア級かドゴス・ギア級などの大型艦で運用されるべき機体だが、パイロットとして名乗りを上げたバーダーが艦長を務める「トブルク」がサラミス改級という事もあり、「トブルク」の艦底に固定して強引に運用された。コンペイトウ攻略作戦において1号機が出撃し、続くゼ・ダンの門攻略戦では主武装を高出力メガ粒子砲二門に変更しミサイルユニットを拡散メガ粒子砲に変更しIフィールドを機体全面を覆うように強化した2号機が戦線投入された。
出典:wikipedia
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