『悪い種子』(わるいたね、"The Bad Seed")は、1954年にウィリアム・マーチが発表した小説。この小説を出版した1か月後にマーチは死亡、マーチにとって最後の著作となった。1955年に全米図書賞小説部門を受賞、多大なる批評と商業的な成功を受け、その成功は死してもなお続いた。マクスウェル・アンダーソンによってブロードウェイミュージカルに、そしてマーヴィン・ルロイ によって1956年に映画化された。なお、マーヴィン・ルロイ版はアカデミー賞にノミネートされ、リメイクもされた。イーライ・ロス監督のリメイクも計画されたが、没になった。ブロードウェイ版をもとに、ジョン・リー・メイヒンが脚本を書き、マーヴィン・ルロイが監督した。ヘイズ・コードの関係で結末が変えられた。※ローダ役のマコーマックをはじめ、六人のメインキャストがブロードウェイ版でも同じ役を演じている。一連の出来事の後、クリスティーンはわが娘ローダの恐ろしい性質が、自分の持つ悪い血(種子)を受け継いだためだと考えるようになる。そして彼女に睡眠薬を大量に飲ませ、自分はピストルで心中を図る。どちらも失敗に終わるが、なお失意の中にある母をよそに、ローダは知らせを聞いて駆け付けた父の前で平然とした笑顔を見せる。(ここまでが原作通り)しかしその夜、ローダは嵐の中、こっそり家を出て、自分の不利になる証拠を始末しようとするさなか、突然の落雷を浴びて死んでしまう。その後エンドタイトルを前にメインキャストによる朗らかな様子のカーテンコールがあり、ローダは母にお尻を叩かれながら、コミカルで子供らしい笑顔を見せる。(本邦のテレビ初放映時は、これらの場面はカットされていた)ヘイズ・コードに準拠した改変ポイントは、悪が勝ったまま終わる結末を避け、ローダに天罰ともいえる死を与えたこと。明るいカーテンコールで、残虐な印象を軽減したことの二点。ポール・ウェンドコスが1985年にリメイクした。邦題は『死の天使レイチェル』。こちらは原作通りの結末を迎える。1956年に早川書房から刊行。
出典:wikipedia
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