教育再生地方議員百人と市民の会（きょういくさいせいちほうぎいんひゃくにんとしみんのかい）とは、日本の地方議員、教育関係者らで構成されるグループ。略称：百人の会。1999年（平成12年）1月31日、大阪府吹田市で学習塾を経営する増木重夫と公立中学校教諭長谷川潤が中心となり大阪市の市会議員木下吉信を担いで設立された。当時産経新聞が主導した新しい歴史教科書をつくる会の歴史教科書を採択させる全国規模の運動と連動した動きであり、設立総会の様子は翌日の産経新聞で報じられた。会を実質的に切り盛りする事務局長には新しい歴史教科書をつくる会と自由主義史観研究会の古参会員でもある増木が就任し、本部は増木が経営する塾内におかれた。同年10月に行われた第一回総会では藤岡信勝が記念講演を行っている。所属する地方議員の選挙支援・会の趣旨に沿った議会質問をおこなうためのデータベース化による支援、各種団体、個人の活動を支援、サポートし、また直接、集会、デモ、抗議行動等を主催。活動はその時々の業界全体の流れに沿う形で、公立学校での国旗掲揚や君が代斉唱問題、東京都立七生養護学校での性教育、北朝鮮による拉致事件、百人斬り裁判や沖縄集団自決裁判、中国毒餃子事件、チベット問題、北京オリンピックを主題とし、増木が同時に事務局長兼務していた救う会大阪が全国協議会から除名されて以降は、西村修平が主宰す主権回復を目指す会が主唱する「行動する保守」運動と相互に連絡をとりつつ、関西方面を中心に展開していた。2008年（平成21年）9月、中山成彬（百人の会特別顧問）が日本教職員組合を巡る発言で辞任して以降は、日教組への抗議活動が先鋭化し、その年の12月に設立された日本教職員組合問題究明議員連盟事務局長の山谷えり子（百人の会顧問）及び産経新聞と連携して西宮市教職員組合を主なターゲットに抗議活動を行うようになった。2008年（平成21年）11月、航空幕僚長の田母神俊雄が論文問題で解任され、防衛大学校校長の五百旗頭真をはじめとした各界の批判を浴びると、百人の会のメンバーでもある濱口和久（チャンネル桜キャスター）が産経新聞の月刊誌正論1月号（12月末発売）で五百旗頭批判を展開するとともに田母神論文と自衛官の名誉を考える会の事務局長に就任。百人の会事務局長の増木も2月13日夜にメンバーの1人と連れ立って、防衛大OBが企画した五百旗頭校長の大阪での講演会（3月1日予定）を阻止するため主催者の家に直談判し中止に追い込む。講演を中止に追い込んだ件について事務局長の増木は朝日新聞の取材に対し、「私は真に国を愛する保守。直接行動しない田母神氏に、実は興味がない。人気に乗じて五百旗頭氏を攻撃し、騒ぎを起すことで我々の主張を知らしめたかった」と述べている。2014年からNHK経営委員を務める長谷川三千子が、顧問の一人として以前から参加している。2009年（平成22年）4月4日、事務局長の増木とメンバーの1人が西宮市内の小学校長を脅したとして暴力行為容疑で兵庫県警察公安第二課に逮捕され、会のHPは一時閉鎖された。また、増木が経営する学習塾のHPからは、トップに掲載されていた山谷の写真が消去された。2009年（平成22年）5月末から以前のように活動を再開、北朝鮮の核実験に抗議活動を行い、事務局長の増木は今後の予定として、韓国大統領来日歓迎、外国人参政権反対、新たに企画されている五百旗頭防大学長関西講演を中止においこむ活動を行うことを予告していた。2010年（平成23年）10月20日、環境規制を逃れるために街宣車2台を車庫飛ばししたとして大阪府警警備部に事務局長が逮捕された。事務局長は在日特権を許さない市民の会（以下在特会）の関西支部長に一時就任していた為、同団体と在特会との関係をマスメディアを含め取りざたされる声も少なからずある。しかしながら、同事務局長が在特会の近年行っている抗議手法としてのヘイトスピーチの使用に懐疑的である事もあり、会の活動と在特会の関係は希薄である。しかしながら、公称500人を超える正会員と1万人を超えるメールユーザーの中には在特会に所属する者がごく少数ながらいる事もまた事実である。例えば、2010年（平成23年）8月10日、関西方面で活動する在特会の活動家4人が逮捕された際には2名が百人の会の会員であり、事務局長の経歴と合わせて関係を取りざたされた。

出典:wikipedia