兵庫県立神戸高等学校(ひょうごけんりつこうべこうとうがっこう、Hyogo Prefectural Kobe High School)は、兵庫県神戸市灘区城の下通一丁目にある県立高等学校。略称は「神高」(じんこう)、「神戸」(こうべ)、「神戸高校」(こうべこうこう)など。神戸一中の初代校舎は三宮に近い新生田川沿いにあったが(二宮橋附近。なお、この橋の脇には「一中のくすのき」が現存している)、周辺環境の俗悪化に伴い摩耶山麓の現校地に移転した(この、現校地は「観音山」と表現されることがある。これは、丁目を割り当てた住居表示になる以前に使用していた地名「上野観音山」に由来する)。1938年に竣工した2代目校舎は「ロンドン塔」と呼ばれる塔屋や銃眼に見立てた装飾などを持つ中世南欧の古城を模したロマネスク調建築となっており、大戦時には陸軍の司令部として、また敗戦後の昭和天皇の全国行幸の折には御宿泊所として利用されたという経緯を持つ。大震災にも耐えた歴史的な校舎を改築するに当たっては多方面から反対の声が上がり、卒業生や各界の有志による「神戸高校の校舎を考える会」を中心に保存運動が展開されたが、最終的にはロンドン塔や観音開きの窓、三連アーチのファサードなど建物の最も象徴的なモチーフを含む正面玄関周辺を改修して保存棟として残し、それ以外の部分は解体して、旧来のイメージを残した形で新築するという妥協案で決着をみた。なお、正面玄関は生徒の通行が禁止されている。卒業式後、3年生はこの正面玄関をくぐり出ることで「鵬雛※の巣立ち」となる慣例である。(ちなみに在学中に正面玄関を通った生徒は受験に失敗するという言い伝えがある。)県一高女の校舎は、兵庫県庁(当時の庁舎)に隣接する下山手通五丁目にあった。幸いにも空襲の被害は少なかったものの、それゆえに、被災した県庁の代わりにこの建物が使われることになり、その後の県一高女は、県二高女への間借りそして北長狭校舎を経て現校地への移転という度重なる引越しを余儀なくされることとなった。県一の旧校舎は兵庫県庁本庁舎として、現在の兵庫県庁1号館に建て替えられるまで使用された。新築された1号館の外壁には「兵庫県立第一神戸高等女学校跡」の石碑が埋め込まれている。神戸高校の校舎は戦前から残る数少ない学校建築として、近年ではしばしばドラマなどの舞台として使用されることがある。改築のために取り壊される直前に行われた少年H青春篇(2001年フジテレビ)のロケでは神戸二中にみなして教室や、独特の椅子一体型の机などが使用されたほか、火垂るの墓(2005年日本テレビ)では主人公の清太が通う学校として設定され、カーキ色の学生服も登場した。(ただし、原作設定における清太の入学年度には既にカーキ色の制服は廃止されており、あえてこの衣装を用いたのは学校側または製作スタッフのノスタルジアによるものと思われる)国公立大学志向が強く、7割以上の卒業生が関西圏を中心とした国公立大学に進学する。2014年は浪人生を含めて242名が国公立大学に、83名が私立大学に進学した。22名が京都大学、46名が大阪大学、45名が神戸大学に合格した。また、関東圏では、5名が東京大学、8名が慶應義塾大学、19名が早稲田大学に合格している。
出典:wikipedia
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