米沢鯉（よねざわこい）は、山形県米沢市周辺で飼育される食用の鯉である。米沢のABCとして、舘山林檎(apple)・米沢牛(beef)とならぶ米沢の名産品となっている。1802年（享和2年）、内陸で水産資源に乏しい羽前米沢の領民の水腫病、乳不足などの医療食として、上杉鷹山が福島県相馬から稚魚をとりよせ、米沢城の濠で育てたのがはじまりといわれている。家臣たちにも屋敷内に池を掘らせて養鯉をすすめた。鯉の甘煮は、米沢の祝いの席では欠かせない食べ物となっている。清流と冬の厳しい寒さが鯉の身を引き締めるため、泥臭さがほとんどない。卵から育て、体長50センチ〜60センチ、重さ約2キロに育った三歳の鯉である。

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