大阪府立住吉高等学校(おおさかふりつすみよしこうとうがっこう)は、大阪府大阪市阿倍野区にある全日制の公立専門高等学校。1922年に15番目の府立中学校として創立。中等教育機関の入学難を緩和させるため、大阪府が大正中期に新設した旧制中学校5校のひとつ。校歌や制服は無く、校訓に「自主自律」を掲げる。校地は、帝塚山地域のはずれに位置し、古今和歌集にうたわれた“住吉の岸の姫松”が4本、自生している。近くには阿部野神社や阿倍王子神社、安倍晴明生誕地とされる安倍晴明神社もある。創立時はまだ大阪市域ではなく、東成郡(旧住吉郡)住吉村だったことから、校名に“住吉”の名前を冠した。従来は全日制普通科高校で、また1990年には国際教養科を設置して2学科体制となっていた。2005年に府北部の千里高校、府南部の泉北高校とともに専門高校(国際・科学高校)に移行した。学科は文系の「国際文化科」と理系の「総合科学科」の2つを持ち、2学期制で七限授業。国際文化科は、他校の国際教養科に比べ、「観て、聴いて、感じる」教育に重点を置いており、2泊3日の英語合宿も行う。総合科学科も、他校の理数科に比べ、「実験・実習を通じ、探究心を育成する」実学に重点を置いており、やはり2泊3日で実験合宿を行っている。“国際”を掲げる学校らしく、短期オーストラリア留学や韓国研修などがあり、台湾・台北市の台北市立中山女子高級中学と姉妹校提携を結んでおり、修学旅行の際に同校へ、その後春前に同校の生徒が来日する。専門高校に改編の2005年以降は修学旅行先が毎年、外国となっている(約1週間、学年全体で渡航)。在日韓国・朝鮮人の子弟も多く(2008年で5パーセント)、「KCS(韓国文化研究会、"Korean Culture Studies"の略 )」というクラブがある。また、人権教育や多文化教育に力を入れている。在日外国人と子弟向けに「多文化進路ガイダンス」も行っている。2011年より、イングリッシュフロンティアハイスクールズG3グレード校に指定されている。1922年の創立当初は大阪府立第十五中学校の仮称で、大阪府立北野中学校内に仮校舎を設置する形で発足した。翌1923年、東成郡住吉村(現在地)に校舎が完成して移転し、校名も大阪府立住吉中学校に改めた。旧制大阪高等学校が近隣にあり(現在の阪南団地)、同校へ進学する生徒の多い学校であった。1947年には学制改革により旧制中学校2-3年の生徒を併設中学校に過渡的に移行し、また新制大阪市立阿倍野第四中学校(現在の大阪市立松虫中学校)に教室の一部を貸し出した。1948年の学制改革により、新制大阪府立住吉高等学校が発足した。全日制普通科高校として出発し、大阪府立阿部野高等学校(旧制大阪府立阿部野高等女学校)と生徒を交流して男女共学となった。一方で、義務教育の校舎確保を優先とした方針により、阿部野高等学校校舎が新制中学校校舎に転用されることになったため、阿部野高等学校は一時期住吉高等学校校舎内に移転し2校同居する形となった。新制中学校の独立校舎確保に伴い、阿部野高等学校は1951年までに元の敷地に復帰している。1990年には国際教養科が併設された。同科には学区は設定されず、府内全域からの入学が可能だった。国際教養科を機に、英語のみ使用の授業や英字新聞を作るなどの“改革”を進めていたおり、1999年に大阪府教育委員会が「教育改革プログラム」で全日制府立高等学校特色づくり・再編整備計画をまとめる。同じ第六学区(当時)の今宮高校がすでに総合学科高校へ移行していたことから、国際教育・科学教育に特化する専門高校へ改編されることとなった。いわゆる修学旅行のことである。専門高校となった2005年度以降、旅行先は台湾などの海外となっている。例年12月に一週間程度、現地の生徒との交流会や、観光、現地企業見学、現地学習などをする。帰国後生徒たちは全員プレゼンテーションを行う。9月の金曜日、土曜日に2日間かけ行われる。通常金曜日は在学生のみで行われ、土曜日は一般開放される(要招待券)。学生はクラス単位で舞台演劇や飲食、展示などを行う。また文化部はそれとは独自に参加してもよいが、運動部は禁止されている。毎年5月に行われる。4団に別れ、各団3年生を中心として行事に取り組む。種目の一つに応援合戦というものがあり、一般生徒は当日まで応援団とともに応援合戦の練習や、各グループに分かれ団の看板制作や団旗のデザインなどをし、応援団に所属する生徒は早朝、昼休み、団Tシャツ等の作成をする。全1年生がプレゼンを行う。テーマは自分で決定する。それに関して論文も仕上げなくてはならない。優秀者は別の日に100人ほどの前で発表する場を与えられる。総合科学科の1年生が9月に2泊3日で他府県へ出かけ、科学実験の基本技術を学ぶ。解剖や、現地での生物採取、天体観測など普段学校ではできない実験、講義などが行われる。国際文化科の1年生が3月に2泊3日で英語学習のための合宿を国内で行う。国内で海外ホームステイをしているような体験をするのが目的で、原則日本語禁止。英語でディベートなどネイティブスピーカーと一緒に英語に関した学習を行う。体育館に新入生が集められ、先輩たちから歓迎を受ける。自治会が主導で開催し、教師の干渉は一切ない。歓迎とあるが、その実態はクラブの勧誘、及びその存在を認識してもらう場となっている。ファッション部、ダンス部などはもちろんのこと、体操部、ラグビー部などの運動部も壇上で何らかの芸を披露する。毎年12月に開催される。雨天中止。運動部のみが参加し、近くにある万代池を各クラブが周回する。以前は、文化部も参加していた。春季、夏季の長期休業期に実施。2012年度より開始。毎年7月の、夏休み開始直後に7泊10日(機内で2泊)で行われる。現地の大学(主にワシントン大学)で現地チューターと共に過ごし、月曜日から金曜日まで大学内で住吉高校生の為に特別に作られた授業を受けながら寮生活をする。土曜日はマウントレーニアでハイキングを行う。日曜日はシアトル市内を散策し、平日で学んだ英語を活かす。毎年8月初旬に実施。こちらはシアトル研修とは違い、現地にホームステイをする。現地高校にホストファミリーの生徒と共に通い一般授業に参加する。1週間の授業後、ホストファミリーと共にファームステイを行う。なお、これら2つの研修に同時申し込みはできない。2年に一度、奇数年に8月中旬に、2泊3日で行われる。2015年度はMERSが韓国国内で流行したため中止となっている。こちらは英語圏でないため、シアトル・オーストリア研修のどちらかと同時申し込みも可能である。毎年3月下旬に行われる。生徒の参加は僅かに2人で、住吉高校からの付き添い教員もいない。現地の日本人に案内してもらい、大学に通う。こちらは高校主催ではなく、後援会の主催である。そのため、成績優秀者の選抜形式となる。2年に一度、偶数年に行われる。2014年はカンボジアで行われた。これらの研修には所属部活を問わず参加することができる。住吉高校に校歌は存在しないが、代わりに“生徒歌”と“住高四季”と呼ばれる歌が存在する。生徒歌は作詞:自治会選、作曲:寺本節生。通常校歌を使用するような場面では生徒歌を使用する。住吉高校四季は作詞:眉村卓、作曲:小谷智勢子。なお旧制住吉中学校時代の校歌は存在する。歌詞はすべて住吉高校の公式サイトで公開されている。
出典:wikipedia
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