女性死刑囚（じょせいしけいしゅう）とは女性の死刑囚のこと。戦後日本では死刑判決が確定した女性の死刑囚は、2016年現在で14人である。なお、実際に死刑を執行された女性死刑囚は、5名である。日本では男性と女性による共犯で凶悪犯罪を犯した場合、裁判では男性が主犯で女性が従犯と判断されやすい傾向がある（もちろん、女性が主犯で男性が従犯とされた事件も存在する）。それが、女性への死刑判決が少なくなる要因になっていると指摘されている（過去の例として長崎・佐賀連続保険金殺人事件や北九州監禁殺人事件では一審では男女ともに死刑判決が言い渡されたが、二審では女性の従犯的要素を認めて女性のみ無期懲役判決に減刑している）。女性死刑囚は妊娠をしている場合は死刑執行を停止することがあり、日本では刑事訴訟法479条2項で規定されている。ただし、妊婦が現在の法制度で死刑判決が確定したことはない。その傾向を逆手に取り、逮捕される前にわざと妊娠しておく者もいると考えられている。確実な記録として日本の歴史上最後に死罪が確定した妊婦としては明治時代初頭の夜嵐おきぬがいるが、彼女は出産まで執行が猶予された後に斬首のうえ三日間梟首に処せられたという。なお、2016年7月2日現在は首都圏連続不審死事件（木嶋佳苗）及び鳥取連続不審死事件（U）の2名がそれぞれ裁判員裁判で死刑判決を受け、控訴審でも控訴を破棄され、最高裁に上告中である。このまま死刑が確定した場合戦後15人目、あるいは16人目の女性死刑囚となるが、同時に初（及び2番目）の「裁判員裁判による女性死刑囚」ともなる。

出典:wikipedia