中村せん(なかむら せん)と中村りつ(なかむら りつ)は、必殺シリーズの登場人物である。それぞれ同シリーズの主要人物である中村主水の姑と妻であり、姑のせんを菅井きんが、妻のりつを白木万理が演じた。このページでは中村家についても解説する。中村主水(藤田まこと)の家族である。婿養子で立場の弱い主水への婿いびりが恒例で、仕事人シリーズの各回は、中村家のシーンのストップ モーションで終わるというのが基本的な構成になっていた。シリーズ第2作『必殺仕置人』で初登場し、次に登場した『暗闇仕留人』までは全く登場しない回もあったが、『必殺仕置屋稼業』にレギュラー出演したことで、以降の主水登場シリーズの構成がほぼ出来上がった。必殺シリーズのプロデューサーを務めた山内久司は、シリーズ第1作『必殺仕掛人』の構想時からシリーズのホームドラマ要素を強く望んでいた。中村家は、その具現化であり、山内はせんとりつを「必殺の一番の特徴」と評している。暗殺者を主人公とする作品のもつ暗さとは対照的な中村家でのコメディータッチなやり取りは、深作欣二や工藤栄一など初期シリーズの監督たちからは作品の完成度を損なうものとして拒絶されたが、山内は押し通したという。山内はこのやり取りがストーリー上は全く無駄なものであることを認めつつ、シリーズが成功を収め長く人気を得られたのは、このホームドラマ要素のおかげであると述べている。外出も含めて、基本的に二人で行動しており、登場シーンも二人一緒が圧倒的に多い。それぞれの名前の由来は「戦慄」より。なお、菅井、白木ともに必殺シリーズ終了直前までこのことに気付かなかったと言う。代々、江戸町奉行所の同心を勤めてきた家柄である。現当主の中村主水は娘婿である。先代(せんの夫)の名も主水であるが、当代との直接的な関係性は描写されていない。なお先々代当主の名も同じく主水である。先代の主水はせんとの間にりつ、たえ(妙心尼)そしてあや(糸井あや)の娘3人と男子1人を儲ける。そして先代は失踪する。せんはその後、女手一つで子供を育てたが、跡取りの男子が早死にしたため、りつの娘婿として遠縁にあたる北大路主水が中村家当主として迎えられた。『必殺仕事人2010』で主水に西方赴任の命が下り江戸を去った。先々代当主、主水の娘。先代当主、主水の妻。現当主、主水の妻りつの実母であり、主水の義理の母、姑に当たる。早くに夫を失い、女手一つで子供を育てあげた。典型的な鬼姑で、娘婿の主水のあまりにも怠惰な生活ぶりに手を焼いている。このだらしない娘婿を「ムコ殿!」と叱責し、他家の婿や主水の同僚の出来の良さを引き合いに現状を嘆いたり、あるいは長々と中村家の由緒云々を語り、先祖のあっぱれな言行と主水の失敗を比較したりするのが決まったパターンである。もっとも、せんからすれば主水に当主として立派に振舞ってほしいとの思いからの叱責である。菅井きんの当たり役となったが、せんのイメージが強すぎて娘の縁談が壊れることを恐れ、『新・必殺仕置人』のクランクイン直前に降板を希望したことがある。この時は制作スタッフが菅井に配慮し、結果として降板を避けかつ娘の縁談も無事成功したというエピソードがある。現当主、主水の妻である。先代当主の主水とせん夫妻の長女。せんによると、見合いの席で一目惚れして北大路主水を婿養子に迎えたとのことである。夫の怠惰な性格には母のせん共々呆れており、一緒に叱責するのが常だが、せんとは異なり陰でフォローすることもある。また、主水の細面で馬面の容姿をせんは貶すことがあるが、りつにとってはそれが好みらしい。よって二人だけの時には甘えたりもしている。ただしせんと二人で、主水のへそくりをせしめたり、無断で高価な着物を購入したりしていることもまた事実である。りつを演じた白木は、かつてはお色気女優の白木マリとして知られていたが、この役を演じることで時代劇女優としてのイメージに変わりそして定着した。白木が『いつみても波瀾万丈』に出演した際は、りつについて「夫を愛しているが、母親の手前つい厳しくしてしまう」と発言している。なお白木万理は、芸能界への復帰ということで心機一転を込めて改名した直後にりつ役の話が来た。『必殺仕置人』出演に当たり芸名を変えたように見えるが、実際は出演と改名に直接の関係は無い。せんは「必殺ぼたん燈籠」を最後に、舞台に出演していない。いずれも京楽産業.から発売。
出典:wikipedia
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