マイ・バック・ページズ(My Back Pages)は、ボブ・ディランが作詞・作曲・演奏・歌唱し、アルバム『アナザー・サイド・オブ・ボブ・ディラン』(1964年)に収録された楽曲。淡々としたギターの弾き語りに乗せて、彼自身の過去の闘争的な内面風景を描き出し、その当時の自分を「Ah, but I was so much older then,I'm younger than that now(ああ、だが私はとても年老いていた。そして今、私はあの頃よりずっと若い)」というフレーズによって相対化する。「生きる事は黒と白だという嘘」をつき、「善と悪」という言葉を明確に定義していた自己の精神のあり方が、価値観の硬直化(精神の老化)につながるものとして否定されており、政治的なトピカルソング・プロテストソングの担い手であった時期の彼自身に対する批判と見る説もある。1967年に、ザ・バーズが四枚目のアルバム『Younger Than Yesterday』(アルバム・タイトルもこの曲に基づく)で、ロック色を強めたカバーを発表し、シングルとしてリリース、ビルボードのチャートで30位を記録した。30周年記念コンサートで歌われたバージョンもこのバーズのアレンジによるものである。1992年10月ニュー・ヨークで行われたディランのデビュー30周年記念コンサートでは、ロジャー・マッギン(ザ・バーズ)、トム・ペティ、ニール・ヤング、エリック・クラプトン、ディラン、ジョージ・ハリスンが、それぞれギターを弾きながら「マイ・バック・ページズ」を交代で歌った(ギター・ソロは、クラプトンとヤング)。このコンサートの模様はビデオやアルバム『30~トリビュート・コンサート』(1993年)としてリリース。海外では「マイ・バック・ページズ」はシングルとしてもリリースされ、ビルボード Hot Mainstream Rock Tracks のチャートで26位を記録した。PVはライブ映像に編集を加えたもの。ディランが元メロディを崩して歌い出すとトム・ペティとG. E. スミスが顔を見合わせ苦笑いする場面が観客の場面に差し替えられている。真心ブラザーズが日本語でカバーしたものが、ディランの主演映画『ボブ・ディランの頭の中』(2005年)で挿入歌として使用され、サウンドトラック『マスクト・アンド・アノニマス』(2003年)に収録されている。2011年公開の映画『マイ・バック・ページ』では「真心ブラザーズ + 奥田民生」として前述の日本語カバーと原曲の英語詞を組み合わせたバージョンが主題歌に起用され、シングルがリリースされた。
出典:wikipedia
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