『カラビニエ』(仏語 Les Carabiniers、「カービン銃兵たち」の意)は、1963年(昭和38年)製作・公開、ジャン=リュック・ゴダール監督のフランス・イタリア合作映画である。本作は、イタリアのネオレアリズモの映画監督ロベルト・ロッセリーニの書いたブレヒト劇の戯曲をもとに、ゴダールが映画に翻案したものである。1962年12月 - 1963年1月、フランスのパリ郊外、イル=ド=フランス地域圏ヴァル=ド=マルヌ県ランジスでロケーション撮影され、1963年5月31日にフランス国内で公開された。バルベ・シュレデール(バーベット・シュローダー)、ジャン=ルイ・コモリらヌーヴェルヴァーグの映画監督、ジャン・グリュオーら脚本家が出演している。ミケランジュを演じるアルベール・ジュロスは、ヌーヴェルヴァーグの映画監督リュック・ムレの弟で、音楽家のパトリス・ムレである。1990年、ゴダールは、オムニバス映画『子どもたちはどうしているか』の一篇として、『芸術の幼年期』をアンヌ=マリー・ミエヴィルと共同監督で製作するが、『カラビニエ』同様のシーンが登場する。2006年にゴダールは、『レフューズニクたちへの祈り (1)』、『レフューズニクたちへの祈り (2)』という連作短篇を発表するが、『レフューズニクたちへの祈り (1)』は、本作の若きコミュニストの女(オディ・ジュフロワ)をミケランジュ(アルベール・ジュロス)らカラビニエたちが処刑するシーンをほぼそのまま流用、新しくレオ・フェレの楽曲を載せることで異化し、作品化している。野原のなかの掘立小屋に「母」のクレオパトル(カトリーヌ・リベイロ)、「娘」のヴェニュス(ジュヌヴィエーヴ・ガレア)、2人の「息子」のユリース(マリノ・マッセ)、ミケランジュ(アルベール・ジュロス)が住んでいる。4人とも同年代の男女にしか見えない。ある日、カラビニエが2名(ジェラール・ポワロ、ジャン・ブラサ)が現れ、「王様」からのユリースとミケランジュ宛の召集令状をもってくる。文字の読めない2人は、なかなか理解できないが、世界の富が手に入る、とよろこんで戦争にでかける。やがて、2人は戦利品をトランクに詰めて、意気揚々と帰ってくる。そこに詰まっているのは、大量の絵はがきである。母のクレオパトルも妹のヴェニュスも大よろこびだ。戦争は終わった。「親子」4人は大よろこびだが、王国軍は敗退し、戦争犯罪人は処刑されることになる。ユリースとミケランジュはあっけなく銃殺された。
出典:wikipedia
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