海賊党（かいぞくとう、）は、チェコ、アイスランド、欧州議会（ドイツ選挙区選出）に国政レベルの議員を擁し、地方議員、首長などをヨーロッパ各国で当選させ、今では70カ国を超える国々で活動を続ける国際的な政治運動である。主な政策としては、以下のものが知られている。もっとも最初に主張として掲げられていたのは著作権法違反としてフィンランドやスウェーデンで音楽や映画などをパソコンや携帯音楽機器（iPodなど）で聞いたり保存したりした一般市民がある日突然、警察によって家宅捜索を受けたり、高額の罰金を取られた事への抗議行動を反映した著作権関係の政策であった。　その後、この政策がまとめられて著作権法と特許法違反に対して刑事罰を科することに反対したり、知財の保護期間延長に反対する政策を訴えていた。　その後、海賊党は、その党員数が激増する中で、政策課題も広がり、市民としての人権尊重、民主主義の徹底化（根底民主主義）、知の自由な共有、個人のプライバシー保護、政治の透明性、ネットワーク中立性などを主張するに至っている。設立当初の「緑の党」と同様に”左右の両翼とは異なるかたちで、正当な民主政治を発展させる”こと（海賊党や緑の党が言うところのBasisdemokratie)などの政策的主張をしている。やや古いものでは、海賊党運動として守るべき政策の基準として、ウプサラ宣言として知られた条項がある。ウプサラ宣言こちらは邦語訳もある。初出の和訳は英国出身の海賊党員によるものである。ヨーロッパ議会では2014年選挙の結果、海賊党はその議席が激減した。現在はドイツからの一議席だけである。このため、ヨーロッパ緑の党と院内共同会派を形成している。（ヨーロッパ議会内で、政党（院内会派）として認定されるためには、少なくとも7つの国から25人以上の議員をもつことが要件となっている）現在、海賊党が所属する統一会派は、「欧州緑グループ・欧州自由連盟 」Greens-EFAである。Greens-EFAは、ヨーロッパ議会で50議席を占めている。海賊党は、かつて支持層が若いことも特徴とされていた。-海賊党は、その一部ではハッカーなどのIT系技術者たちがその成立に貢献した。このため、インターネット、ソフトウェアなどの電子技術を政治という舞台で活用する点で当初は旧来の手法を維持する他政党に比較して、圧倒的優位性を示した。しかし、ドイツにおける海賊党の躍進を見て他党もこれを学習したため、特にドイツではその後、この点における海賊党の優位性は失われ、支持率も急落した。他方で、海賊党の手法を採用した「左翼党」（リンケ）などは海賊党没落後も躍進し特にドイツ北部では州政府の政権与党となった。-ちなみに、左翼党（リンケ）は、冷戦期に旧東ドイツを実質的に一党独裁によって支配してきたヘゲモニー政党でもあった共産主義政党「ドイツ社会主義統一党 」(SED)の後継政党民主社会党(PDS)が、2007年6月17日にドイツ社会民主党(SPD)左派と合併してできた政党である。大連立（二大政党の連立政権）時代にドイツ国政で野党第一党となっていたこともある。-左翼党は、ベルリン海賊党が将来的に海賊党組織を解消し、合流するとしている政党でもある。IT系技術を活用したという意味ではたとえばベルリン海賊党は政治的意思決定においてリキッド・フィードバック（Liquid Feed Back）と呼ばれるアプリケーション（無料ソフトウェアの一種）の導入を試みたことがあった。リキッド・フィードバックはLqFBとも呼ばれる。リキッド・フィードバックについては、「日本海賊党」オーナー須澤秀人らは同党の2大コア政策の一つを「液体民主主義」としているが、これとほぼ同じものである。　これについては、西山りお（当時オランダ私費留学中の女子大生）が、「液体民主主義」は、「やってみたら失敗だらけだと言われた」とツイッター上でコメントを公開している。西山りおは、当時オランダ私費留学中の女子大生。日本人であるとされる。その後、半年間、欧州議会海賊党ユリア・レーダ議員室で訓練生（trainee）を勤めた。　その後、訓練期間を終了し、日本に戻り、政治活動をしている。　2016年9月ユリア・レーダは東京でのシンポジウムにてドイツ海賊党は液体民主主義の採用をやめたと発言したと報道された。　。液体民主主義などの新たな投票方法は左翼党を初めとして様々な党で導入が試みられている。しかし、本格導入はいまなお実験段階であると言われている。2016年1月、かねてより一部で、共産主義者との親近性を指摘されてきた海賊党ベルリンの指導者の多くは、将来的にこの「左翼党」に合流するとの声明を発表した。海賊党デリウスら大量の議員を連れて海賊党を脱党し、左翼党と合流へ。国際組織の定義には該当しないとされるが、国際的な海賊党運動を担う組織として、海賊党インターナショナル（国際海賊党連盟）、国境のない海賊が存在する。このほか、EU議会選挙に対応して欧州海賊党（PPEU）が結成されたがほどなく活動を停止している。海賊党は、2006年にスウェーデン人リッカルド・ファルクヴィンゲ()によって歴史上初めて創設された。設立時には著作権法改悪反対に特化する政治運動であった。その後、欧州議会選挙でスウェーデン海賊党がヨーロッパ議会に2議席を獲得したこともきっかけとなり、ドイツなどヨーロッパ各国で相次いで海賊党が設立された。日本国内の論調などには、海賊党ないし海賊党運動は、単にファイル共有ソフトやブートレグCDの私的複写の合法化を主張するだけの政党である。いわゆるシングルイシュー政党であるとする見方もある。しかし、世界最大の組織を擁するドイツ海賊党はシングルイシュー政党であるとする主張を否認する。2014年に欧州議会議員に当選したドイツ海賊党公認候補ユリア・レダ()は海賊党は民主主義を守る政党であると明確に主張して選挙戦を戦った。なお日本人女子留学生（当時）西山りおはEU議会の訓練生として、この欧州議会議員事務所に2015年9月より2016年2月まで就労していた。西山りおは、日本における「公式」海賊党である二つの団体と関係を持つことをネット上で公開していた。欧州諸国の海賊党には所属してはいない。その後、2014年に『日本海賊党』の自主解党（いわゆる「とり党」解党）に伴い、西山りおは個人としてレダ議員のもとで訓練生（trainee）として研修をした。（その後、アイスランドのベスト党の残党との連携を深めている。西山りお本人はインターンと和訳している。）2015年10月ごろよりレダは欧州議会内で、緑の党との連携をいっそう深めた。このためレダを選出したドイツ海賊党内ではレダ批判勢力が形成されている。レダは、選挙前の「海賊党はシングルイッシュー政党ではない。包括政党である、とする主張を選挙で当選した後は、転換したとする主張を個人として繰り返し発している。最近では、レダは、さらに海賊党は、包括政党を目指すべきではないとの主張を始めている。レダは、欧州議会内で緑の党と会派を組んでいるため、緑の党との共同会派の副代表に選出された。ドイツ海賊党やアイスランド海賊党は、国政を目指し包括的な政策を掲げる政党として活動を続けている。すなわち、シングルイッシュー政党であることは否定している。その後もドイツ海賊党、とりわけ議員を多く擁するドイツの首都ベルリンにおける海賊党の内紛は激化した。2015年、ドイツ海賊党の党首を歴任した二人が海賊党を離党した。これは、ベルリンの海賊党内部の内紛に嫌気が指したためであるとマスメディアは書き立てた。http://www.welt.de/politik/deutschland/article147963188/Ex-Piraten-Chefs-wechseln-zur-FDP.html2014年の欧州議会選挙では、ヨーロッパ全域の公式政党として海賊党はヨーロッパ各国で海賊党公認で多数の立候補者を擁立した。このために新たにEU首都のブリュッセルで設立された地域組織が欧州海賊党（PPEU)である。2014年5月の選挙でスウェーデンからの議席は全て失われたが、ドイツからはドイツ史上初の27歳の海賊党女性議員が誕生している。ユリア・レダである。2015年の欧州海賊党(PPEU)総会がヨーロッパ議会の所在地であるブリュッセルで開催された。しかしその後、活動は終熄している。2015年の海賊党インターナショナル（PPi）総会は、ポーランドで開催された。このとき日本人女性（海賊党（本部港区）及び音楽海賊に所属）が国際海賊党連盟の幹部会役員にトップ当選している。役員としては現在二期目である。（出典：https://www.piratenpartei.de/2015/07/07/ppi-piratenpartei-international-pirat-patrick-schiffer-aus-deutschland-zum-vize-vorsitzenden-gewaehlt/）現在、世界で唯一、海賊党単独公認の国会議員を有するアイスランド海賊党は、海賊党インターナショナル（PPi）に2013年には加盟が承認されたものの後に脱会し、その後は参加してはいない。同様にレイキャビック市長もPPiに参加していたが、その後、退任に伴い政治家としても引退したこともあって、この登録も抹消されている。また、海賊党創設の地であるスウェーデンの海賊党（PPSE)も海賊党インターナショナル（PPi）からの離脱を2015年に党員投票にかけ、その投票結果を尊重し、即時脱退をした。2016年7月23日から24日にかけてドイツの首都ベルリンで開催された海賊党インターナショナル（PPi）世界大会（総会）では、さらにカナダ海賊党が海賊党インターナショナル（PPi）からの脱退を通告し、即時に脱退した。海賊党などの党名で都道府県選挙管理委員会に政治団体設立届けを提出することをもって総務省に登録をしたとし、この総務省政治団体登録の完了をもって自らは「公式」だとする団体がかつては国内に多数存在した。しかし2014年にはそのほとんどが登録を抹消した。その中で2014年以降、日本国内における唯一の海賊党となった海賊党（本部港区。代表は輪番制。現在は日比谷高校出身の若い女性が代表）は公認・推薦は現状では時期尚早だという立場を取る。代表は基本的には輪番制。日本全国の海賊党関連団体の連合体として2009年ごろより活動を開始し2011年ごろに東京都選挙管理委員会を通じて、総務省に政治団体登録を申請し、登録されている。その後、組織変更などがあったものの、2016年まで4年間にわたり、海賊党インターナショナル（PPi）総会に代表団を派遣し、正会員として国際海賊党運動の発展に関わってきている。　国内では480人の会員を有する。現在に至るまで、選挙には公認を出していないし、また、関係者の立候補も行っていない。ネット政党であることは公式に否定している。（機関誌より）。「日本海賊党」は2015年3月30日付けで東京都庁にある東京都選管に解散を届け出て受理された。総務省に何度か、政治団体として登録されたが毎回役員名は須澤秀人が代表、会計が洋子と同一内容である。本部所在地はかつては民間の私設秘書箱であった。「日本海賊党」のオーナーは須澤秀人夫妻である。須澤秀人（とりとん、ひでとん、Tritonなどのakaあり）のツイッターアカウントの一つがオーナー）は、大沢ら10名近くに推薦公認を与え支援した（ツイッターなどで「日本海賊党は統一地方選の告示日にあたり以下の立候補者を党として推薦することを表明します。 すがや圭祐（東京都豊島区議） 山内和彦（東京都江戸川区議） 岩井ゆうき（東京都世田谷区議） 川野たかあき（東京都杉並区区議） やぎうら彰（東京都中野区区議選） 浅川ひろゆき（千葉県市川市議選） 小笠原ひろき（埼玉県和光市議」などとして公開）。2015年時点では全員が落選した。（出典として、須澤秀人のtwitterは、‏@hidebouss）2016年2月に行われる予定の新座市議会議員一般選挙でこの須澤秀人は、『日本海賊党』代表として立候補を表明したが、後に「日本海賊党」を解消し、「NHKから国民を守る党」通称「反NHK党」からの公認候補として出馬し落選した。）出典。https://dl.dropboxusercontent.com/u/4791149/月刊くろはた201511号fine.pdfその後、須澤秀人党首は2016年7月の東京都知事選挙で「NHKから国民を守る党」から出馬した立花党首を支援した。2016年3月にウェブサイトとして公開されている総務省政治団体一覧（PDF）によればすでに2015/6/17付けの解散届け出が受理されたことにより、2016年3月30日付けで須澤夫妻は日本海賊党を解党し総務省登録も抹消された。総務省公開資料によれば、この時点で、党費支払者数はゼロ、党費入金もゼロとして会計報告書を公示している。（総務省政治団体公開資料により確認）2015年秋より元『日本海賊党』代表須澤秀人は、「NHKから国民を守る党」（代表　立花孝志）の新座市政委員に就任した。これに伴い、「NHKから国民を守る党」公認候補として新座市議会議員選挙に向けた活動を開始した。「海賊党は唯一、自分の組織だけである」と主張してきた須澤秀人だったが、2015年に別の新党、「NHKから国民を守る党」に移動したため、「とり党」（日本海賊党ないしは海賊党日本として、たびたび総務省登録）は消滅したとされる。須澤秀人が「NHKから国民を守る党」に移籍した後、党首立花タカシは船橋市議会議員を辞職し、2016年7月東京都知事選挙に立候補をしたが落選している。かつて総務省もしくは都道府県選対に登録されたことのある海賊党ないしその類似名を持つ政治団体のほとんどが「解散」もしくは「消滅」したことになる。その結果、「海賊党」の名称を関する全国政治団体は、海賊党（本部港区）のみとなった。この東京都港区麻布に本部がある海賊党（PPJP)は国際組織海賊党インターナショナルに加盟し毎年代表団を海賊党の国際大会や各国の大会に派遣している。2014年4月には海賊党インターナショナルのパリ大会に総勢5名の代表団を送った。（日本に関する記述はロシア国営放送で全国放送された特集を元に記述した。）この「海賊党」（本部港区）は、「組織もきちんとできていない段階で海賊党公認として候補者を擁立するのは時期尚早である」としている。その理由として、議員を出すことに性急であったため、入党後まだ日が浅く経験も乏しい党員が、ただちにベルリン市議会などの議員として当選してしまったが、その多くが、党員経験が乏しく、海賊党としての活動履歴も乏しかったため、国際海賊党運動の理念への理解が不十分であったこともあり、党指導部が深刻な内部抗争に陥ったり、自壊する結果となったスウェーデン海賊党、ベルリン海賊党の事例に学んだからだとしている。（出典。機関誌および『海賊党研究』など）パリ大会への派遣団は、登録書類によると、13歳から65歳の男2女3からなる代表団で、沖縄、大阪、東京、埼玉の地域代表などから編成されていた。（典拠は、海賊党（本部港区）の機関誌より）このパリ大会で、日本人女性（東京都港区に本部がある海賊党に所属）が幹部会に初当選した。現在二期目である。須澤秀人洋子夫妻による「日本海賊党」は2015年ワルシャワ大会にヨタ（日本の民間会社社長・横浜市）を「須澤党」代表として送り込んだとされる。このとき「I am Triton's Friend.」で始まる不規則発言を議長の制止を遮って行い、日本海賊党に代表権を変更せよと要求したが、却下された。2015年の欧州海賊党(PPEU)総会は、ブリュッセルで開催された。このとき日本人として参加した西山りおは、その後半年間、ヨーロッパ議会における海賊党ユリア・レダ議員事務所所属の訓練生となり、訓練の期間が終了した2016年春に帰国した。その後、西山りおはレダ議員の意を受けて日本国内でオルグとしてMIAU（代表津田大介、津田は西山と同じ早稲田大学社会科学部（二部）の同窓生）などと合同で活躍している。スウェーデン海賊党の活動に鼓舞され、スウェーデン以外においても、続々と海賊党が設立された。現在は70カ国以上で活動を行っている。ちなみにかつて少なくとも三回、総務省に登録された「日本海賊党」（政治団体登録地は私設秘書箱。実質上の本部は秋葉原・神田周辺。須澤秀人オーナー）は、市民運動活動家らを支援したとツイッターなどで公開していたが、2015年末に党首須澤秀人が反NHK党公認になったことと同時期に総務省登録を抹消したことにより一年にみたずに解党したことになる。解党前に公表された資料によれば、以下の5人が幹部会幹部として登録されていた。島崎丈太、西山りお、Hige Vision、Yuki Nagase、Testuo Watanabe。同時期の総務省PDFではこの六名は一人も登録されておらず、須澤洋子が会計責任者となっていた、2012年に登録された類似団体として、海賊党日本、千葉海賊党などがあったがこれらは一年を経ず、解党している。

出典:wikipedia