この項では、モータースポーツにおける各種のペナルティについて解説する。モータースポーツではレース中のマシン同士の接触や、ドライバーによる様々な妨害行為、ドライバーがスタート時にフライングする、またマシンが当該レースの車両規則に違反していることが車検で発覚するなど、様々な状況でドライバーやチームを罰しなければならないケースが生じる。その類型は様々なものがあり、中にはモータースポーツ独特のものが少なくないため、本項で解説する。国際自動車連盟(FIA)が定める、四輪モータースポーツの国際的な規則である『FIA International Sporing Code』の中では、ペナルティの類型として「譴責」「罰金」「タイムペナルティ」「失格」「出場停止」「ライセンス剥奪」の6種類が挙げられている。またレースシリーズによっては当該シリーズのレギュレーションでそれ以外のペナルティを定めている場合がある。以下は主にF1やSUPER GTでよく見られるペナルティを挙げる。一般的にこれらのペナルティの有無は当該レースの審判長が決定するが、その判断にチーム・ドライバーが不服がある場合が当然のごとく生じる。そのため、通常のレースでは暫定結果の発表後30分間の間、レース結果に対してチーム(エントラント)側が抗議を行うことが認められている。なお抗議の際にはレギュレーションで定められた保証金を支払う必要がある。保証金は抗議が認められた場合は返還されるが、却下された場合は没収される(部分的に抗議が認められた場合には何割か減額されて返還されることもある)。暫定結果に対し抗議が提出された場合、当該レースの審査委員会が抗議に対して審査を行い、抗議が認められれば一度課されたペナルティが撤回されたり、逆に新たなペナルティが課される場合もある。さらに抗議に対する審査委員会の判断に不服な場合、当該チーム(エントラント)はさらに当該レースを統括する各国のモータースポーツ統括団体(ASN)の控訴委員会(court of appeal)に控訴を行うことができる。日本のレースの場合は通常日本自動車連盟(JAF)に控訴することになるが、F1などFIA直轄のシリーズの場合はFIAに直接控訴する。控訴を行う場合は、審査委員会の判断に関する通知を受けてから1時間以内に控訴の意思があることを委員会に書面で伝えたうえで、2日間以内に控訴委員会に書面で控訴を提出する必要がある。控訴委員会は控訴を受けた場合、原則として30日以内に審議を行い結果を通知しなければならない。なおレース後の表彰式については、レース興行のスケジュール進行との兼ね合いもあり、正式結果の確定を待たず、暫定結果の順位に従って行われることが多い。このため表彰式で表彰された選手・チームが正式結果では失格あるいは降格となることもある。
出典:wikipedia
LINEスタンプ制作に興味がある場合は、
下記よりスタンプファクトリーのホームページをご覧ください。