OT-64 SKOT(、)は、1960年代にポーランドとチェコスロバキアが共同で開発した水陸両用の八輪式装甲兵員輸送車(装輪装甲車)である。OT-64は、ソビエト連邦製BTR-60を参考に開発されたが、BTR-60の欠点をかんがみて設計当時からその解決を視野に入れていた。エンジンは、BTR-60が2基のガソリンエンジンを搭載したために火災が発生しやすく整備性が悪かったのに対して、1基のディーゼルエンジンを搭載している(ソ連ではBTR-80になってようやく同様の対策が取られた)ほか、エンジンを車体の前部に搭載することで後部に兵員乗降扉を設けてより安全に兵員を乗降させることを可能とした。生産においては、チェコスロバキアはエンジン(タトラ製)とトランスミッション、サスペンション、車軸の生産を担当し、ポーランドは装甲化された車体と武装の生産を担当した。武装は、初期型では7.62mm機関銃か12.7mm重機関銃DShKMを車体上に搭載していたが、のちにはBRDM-2装甲偵察車の砲塔を搭載して14.5mm重機関銃KPVと7.62mm機関銃PKTを運用可能とした。ただし、武装強化の代償として搭乗可能な兵員数が18名から10名に減少した。約4,500台が製造され、チェコスロバキアとポーランドの両国軍に配備されるとともに広く輸出された。現在でもチェコ、スロバキア、ポーランドでは現役であるが、ポーランドとチェコでは近い時期にそれぞれKTO ロソマク(パトリアAMVのライセンス生産型)とパンデュールIIに更新される予定である。OT-64 SKOTは、チェコスロバキアとポーランドの両方において様々な派生型が生産されている。
出典:wikipedia
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