EE-11 ウルツ（、ブラジルに生息する蛇の一種。詳細はを参照のこと）とは、ブラジルのが設計した装甲兵員輸送車である。EE-11装甲車はその部品の多くに民生品を流用しており、コンポーネントの多くは同じEngesaが設計したEE-9 カスカベル装甲車と共通化されている。EE-11装甲車は（EE-9装甲車と共に）主にラテンアメリカや中東、アフリカなどの第三世界諸国に輸出された。イラン・イラク戦争などで実戦投入され、ソ連製のBTR-60やBTR-70とほぼ同等の能力を持ちながら運用コストが安いことを証明した。現在、ブラジル陸軍の保有するEE-11装甲車は、2012年からの配備を予定しているVBTP-MR（）の配備までの埋め合わせのために、サンパウロ工廠において近代化改修が行われている。退役の理由としては、現用の徹甲弾に対する防御力がないことが考えられるが、現在でもブラジル陸軍は国際連合ハイチ安定化ミッションにEE-11を多数投入している。

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