『SF巨大生物の島』(エスエフきょだいせいぶつのしま、"Mysterious Island")は、ジュール・ヴェルヌの『神秘の島』を原作とした、1961年公開の映画。レイ・ハリーハウゼンが特撮を担当した。南北戦争のさ中、南軍に捕らわれていた北軍のハーディング大尉らは、気球に乗って脱走し、いずことも知れぬ孤島に漂着する。そこには、巨大なカニや鳥、蜂などが棲息していた。ハーディングらは船が難破して漂着したイギリス貴族フェアチャイルド母娘と共に、巨大生物の危機から逃れながら島での生活を続ける。やがて、その島には潜水艦ノーチラス号の故障により住み着いた、ネモ船長がいることが明らかになった。船長はこの島で、世界から飢餓を一掃すべく、食糧となる生物を巨大化する実験を行っていたのだ。だが、島には火山の爆発が迫っていた。ジュール・ヴェルヌの小説『神秘の島』は何度か映像化されているが、本作は『地球へ2千万マイル』、『アルゴ探検隊の大冒険』、『恐竜グワンジ』、『シンドバッド黄金の航海』などを手がけたチャールズ・H・シニアが製作し、これらの作品に参加したレイ・ハリーハウゼンが視覚効果を担当している。原作は大幅に脚色され、巨大生物が登場し、ハリーハウゼンのストップモーション・アニメーションによる人形アニメが主たる見所となっている。撮影は後に『恐竜100万年』を手がけるウィルキー・クーパー、音楽は『悪魔の金』でアカデミー作曲賞を受賞したバーナード・ハーマンが担当した。主演のマイケル・クレイグは脚本家としても活動しており、本作公開前年には "The Angry Silence" でアカデミー脚本賞にノミネートされた。ジョーン・グリーンウッドは、後に『トム・ジョーンズの華麗な冒険』でゴールデングローブ賞助演女優賞にノミネートされている。マイケル・カランは、当時ゴールデングローブ賞新人賞を受賞したばかりで、1995年の日米合作『漂流教室』にも出演している。本作は日本では劇場公開されず、1970年11月2日TBS 月曜ロードショーでのテレビ放映が最初で、後にビデオやDVDが発売された。ヴェルヌの『神秘の島』は『海底二万里』の後日談となっている。『海底二万里』の映画化としては1954年の『海底二万哩』などがあるが、本作は過去の映画化作品のいずれとも直接の続編関係にはない。また、1976年のアメリカ映画『巨大生物の島』は本作のリメイクではなく、H・G・ウェルズの『神々の糧』の映画化した別物であり、本作がテレビで初放映された後の1977年1月22日に東宝東和系で劇場公開された後、1979年4月18日に本作同様「水曜ロードショー」で放映された際には『新巨大生物の島』という題名に変わり、更に1985年9月21日にビクターエンタテインメントからビデオ発売された際には『巨大ネズミの襲撃』に改題され、結局は公開時のオリジナル題名から「巨大」しか残らなかった。2009年のピクサーのCGアニメ映画『カールじいさんの空飛ぶ家』のストーリーの一部は、本作をオマージュしている。
出典:wikipedia
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