トレッシャー(、、)は、紋章学における、シールド又はフィールドの外周から少し離れた場所をフィールドの形に沿って取り囲むチャージである。1つのトレッシャーの内側に更にもう1つトレッシャーを置く二重が通例であり、フローリー(後述)を施されていることがほとんどであるが、これらはトレッシャーを使う上で不可分というわけではない。スコットランドの紋章学では国章にも用いられているため重要なチャージであり、オーディナリーのうちサブオーディナリーと考えられることが多いが、それ以外の国や地域ではオーディナリーには含めないことも多く、明確にその位置を定めるのは困難である。トレッシャーは通例二重にして用いられるが、左右一組で用いられるフローンチのように複数形で示すだけで数は自明とはされず、二重のトレッシャーは常に "a double tressure" と記述され、複数形にもしないという特徴がある。著者やその文献が書かれた時代によって大きく見解が異なるチャージであり、オールのディミニュティブと定義されていたり、オールをボーデュアのとディミニュティブととらえ、トレッシャーもまたボーデュアのディミニュティブだと定義されていたりする一方で、ディミニュティブとみなされることもあるとの説明にとどめられていることもあり、ディミニュティブとしての定義が必ずしも定説でないことがうかがえる。単にオールよりも細いチャージと定義してディミニュティブとしての定義が言及されていないこともある。より具体的に、オールよりも細く、外周に近いものと定義されていることもある。これは、オールはインエスカッシャンの中央部を除去したものであり、 "inescutcheon voided" 又は "false inescutcheon" と記述でき、インエスカッシャンを背景が見えなくなるほど大きく描くことは稀であることから、必然的にオールはフィールドの外周から離れるということを根拠としている。また、二重であることが必須とされることもあるが、二重であることが普通であるが必ずしも不可分ではないとされることもある。少なくとも現代の紋章学では、二重でないトレッシャーを描いた紋章も実在するため、二重を必須とする定義は正しくないか、廃れた定義と言える。トレッシャーには主に上下左右とその中間の四隅の8方向、又は左下隅、右下隅を除く6方向に向けて小さな装飾を施すことがあり、各位置に外側と内側に向けたフラ・ダ・リを互い違いに配置する「フローリー・カウンター・フローリー (flory-counter-flory) 」がもっとも頻繁に用いられる。綴りには多少揺らぎがあり、"tressure-flory counter-flory
出典:wikipedia
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