モワク イーグル (MOWAG Eagle) は、スイスのモワク社が設計し、2003年から生産が開始された、四輪式の軽装輪装甲車である。オリジナルのイーグルIは、アメリカ製ハンヴィーのシャーシと足まわりをベースとしており、改良型のイーグルIIとイーグルIIIでは、改良型のハンヴィーECV（Expanded Capacity Vehicle：能力向上型。M1114以降の型）のシャーシと足まわりを使用している。現在の生産型は、同じモワク社製の軍用トラックのシャーシをベースとしたイーグルIVである。防御力については、防弾能力はSTANAG 4569のレベル3、耐爆能力はレベル2aを満たすものとなっている。スイス陸軍では合計329輌のイーグルIとイーグルIIが、赤外線暗視装置と無線機、自衛用の 7.5mm汎用機関銃を装備し、軽装甲偵察車として運用されている。イーグルIIIも通信装置と監視装置を搭載して砲兵の着弾観測車両として運用されているが、自衛用の機関銃は搭載していない。デンマーク陸軍は36輌のイーグルIを装備したが、オリジナルに搭載されていたMKB-2 ターレットを取り外している。このほか、90輌のイーグルIVを発注している。ドイツ陸軍は672輌のイーグルIVの調達を計画しており、そのうち198輌を発注して2008年から引き渡しが開始された。

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