機動戦士クロスボーン・ガンダムの登場兵器は、漫画『機動戦士クロスボーン・ガンダム』シリーズに登場する、架空の機動兵器(モビルスーツ (MS) 及びモビルアーマー (MA) など)について述べる。ゾンド・ゲーは旧CVの主力MSであったデナン・ゾンによく似た意匠を持つMSである(一説によると同機の試作機)。型式番号は不明。開発はブッホ・コンツェルンとされ、この時代のMSの小型化にさらに拍車をかけた超小型MSとも言うべき機体である。しかし技術的革新があって小型化されたわけではなく、ただ単に「小さくした」というだけの機体であり、性能もその程度のものでしかなかったが、ビームシールドを肩に装備、武器としてはショットランサーとデナン・ゲーと同型のビームライフルを用いている。下半身にアンチ・ビーム・コーティングマントを装備。木星帝国と戦闘中のCVは装備・物資の不足が著しく、また戦術的な必要もあって木星帝国のMSを鹵獲していた。イオに帝国の本拠地があることを知ったCVは決戦を挑むが、その際に鹵獲したバタラおよびペズ・バタラを使用している。外観はほとんど変わっていないが、アンチ・ビームコーティングマントを装備し、ゴーグル状の頭部センサーの形が四角から丸へと変更されている。ペズ・バタラの鹵獲機については#ペズ・バタラを参照。宇宙海賊クロスボーン・バンガードの母艦。元々は宇宙世紀0123年にコスモ貴族主義国家「コスモ・バビロニア」建国を目指して蜂起したクロスボーン・バンガード軍の艦隊総旗艦「バビロニア・バンガード」として建造されていたが、完成は建国が失敗に終わった終戦後の宇宙世紀0128年であった。建造者が貴族主義者であるため外観のデザインの美しさも重視しており、大航海時代の帆船を模した船体で艦首には巨大な黄金の女性像が彫られている。武装は、舷側およびマストに装備されたメガ粒子砲、対艦ミサイル、対空機銃。外見だけではなく内部にも当時の最先端レベルの技術を贅沢に盛り込んであり、特に帆の部分に搭載されたミノフスキードライブは推進剤を使わない加速が可能。これにより惑星間レベルの長期航海を従来の宇宙艦とは比べ物にならない短期間、無補給で行えるが、これは同型艦にすら搭載されていない極秘中の極秘のシステムであり、通常は従来型の宇宙艦と同様に熱核ロケットエンジンで航行を行っている。また、船体全体をビームシールドで覆うことで高い防御力を誇るが、動力炉が臨界に達するまでの二十数分程度しか維持することは出来ない。建国後の地球侵攻作戦を予定していたため、内部には大気圏突入カプセルを多数収納していた。反貴族主義者によって行われた処女航海時に爆発事故によって沈んだと思われていたが、実際には健在であった。この事故は将来の地球侵攻のために地球圏の混乱を目論んでいた木星帝国によるテロ攻撃であったが、この攻撃によって木星帝国の存在を知った反貴族主義者は木星帝国打倒のためにクロスボーン・バンガードを再結成し、本艦はその母艦「マザー・バンガード」として運用されることとなる。木星圏におけるゲリラ活動で木星帝国を長く悩ませるが、木星の対外プロパガンダによって地球圏では「木星の貨物船を襲う宇宙海賊の艦」として知られていた。しかし、木星帝国の地球侵攻作戦の阻止には失敗。地球へと向かった木星帝国軍を追って地球圏へと到着したマザー・バンガードは、帝国のワナに落ち地球連邦軍との交戦を余儀なくされ、敵の目をくらますために自沈。乗組員は大気圏突入カプセルに分乗して地球へと脱出した。その後、帆の一部はアナハイム・エレクトロニクス社によって回収され、スピードキング(サナリィ側名称:イカロス) の名称でミノフスキードライブの実験に使用されている。同型艦に非武装の「エオス・ニュクス」があり、ブッホ・コンツェルンの、というよりコスモ・クルツ教団の船として使われている。指揮官は教団を率いるシェリンドン・ロナ。木星帝国の機体は一部を除いて「EMS」「EMA」で始まる型式番号を与えられている。木星帝国軍の主力モビルスーツ。木星圏のコロニー周辺での作業および自衛を主な目的として設計と開発が行なわれたと推測されたが、実際には地球圏への侵攻も視野に入れて作られていた。作中の時代にはモビルスーツは作業機械として一般的なものとなっていたため、自衛用途も含めた開発という名目は地球連邦に怪しまれることはなかった。木星帝国の機動兵器の特徴として、各パーツが単一の目的に特化されて余計な機能が省かれた簡略的な構造になっていることと、無重力および低重力下を想定した設計があげられる。これは、前者は国力や物資に乏しい木星帝国が兵器の数を揃えるためには低コストで生産できる設計であることが切実な至上命令であったためで、後者に関してはそもそも1G未満の環境で常に生活している木星帝国には1G以上の運用を想定した設計ノウハウはおろか、高重力への負荷に対する考えそのものが欠如していたためである。前述のように、構造は極力簡略化されたものとなっているため、腕部は武装の形態、脚部は移動装置、頭部はセンサーの構造に特化されている。マニピュレーターである腕には、棒状のビーム・シールド発生装置が片腕の手首部にのみ装備されている。降着装置である脚部のスラスターは太腿部に集中し、膝から下は非常に細身となっており、高機動戦闘時には太腿部に収納されるようになっている。1Gの重力下における運用は考慮されていなかったらしく、歩行能力は脆弱。小型のランドセルが補助的な方向転換装置として装備されている。頭部は半球状となっており、ゴーグルのような形の精密照準用バイザーを降ろすことで近距離・遠距離を使い分けている。頭部脇には太いアンテナが1本立っており、ゴーグル状のセンサーと相まって、シュノーケリングのような外観をかもし出している。そして当初の設計通り生産性に優れており、かなりの数が生産され、他の木星帝国MSの素体となっている。また、バタラの設計は地球圏の統一規格に準拠していたようで、クロスボーン・バンガードは鹵獲したバタラを地球から補給した部品で稼働させている。バタラ (Batalla)はスペイン語で「戦闘」 (Battle) を意味する。木星戦役後、バタラの生産ラインを流用しコストを抑えて製造された民間用MS。スラスターの追加や改良で機体自体の機動性能は向上しているが、軍事転用が出来ないようビーム出力などが意図的に抑えられている。ドク・オックとは「蛸教授」という意味。コミック巻末のバタラ・ハードローラーの解説中で初めて言及された設定であり、木星ではバタラと呼ぶものしかいないと解説され、実際に劇中でもバタラとしか呼ばれていない。キゾ中将の『エル・ザンスカール帝国』との決戦時のバタラ(ドク・オック)のコードネーム。鹵獲したアインラッドに搭乗し、マリア・シティでの戦闘後に回収したラロのライドボールをシールドとして装備。総合的防御力はクロスボーン・ガンダムX-0フルクロス以上となっている。バタラをベースに作られた改造機で、木星帝国のMSの中でも極めて特異な形状をしている。正面から見ると腕や脚よりも薄い胴体部は丸ごとビーム・アックスの発生機をかねていて、機体正面に強力なビームのエッジを形成できる。カウンターウェイトをかねる胴体部は平たく、センサー部も機体片側にしか開口部がない。背面にはシェルフ・ノズルを3基備え、胴体側面にミサイル発射口を3基ずつ持つ。この機体は一種の特攻兵器であり、戦艦の装甲をビーム・アックスで切り裂き、内側にミサイルを打ち込むためにつくられたとされる。腕部と脚部はほぼバタラのものを用いており、増設パーツも胴体に着せる形で追加されているためバタラの名を冠しているが、一見して同系統の機体と判別する事は非常に困難となっている。ただし、内部機構など増設パーツ以外の部位は通常のバタラと同じであるため、外見との差異とは裏腹にバタラの高い生産性を受け継いでいるとされる。ペズ (Pez) は、スペイン語で魚を意味する。ドゥガチは闘魚とも呼んでいる。また、トゥインク・ステラ・ラベラドゥは「鉄のお魚さん」と言った。バタラの高機動型として改修を受けた結果、別の型式番号を得た機体である。後頭部が非常に長く、そこに透明なカバーに保護された索敵センサー群を有している。背部に大型のシェルフ・ノズルを持ち、片腕に複数の固定武装が装備されている。主に指揮官機とされるが、バーンズ大尉はエレバドには乗っていない。エレバド(elevado)は、スペイン語で「昇進」を意味する。パタラをもとに、地上侵攻用に再設計された機体とされている。1Gの重力下におけるバタラの歩行能力の脆弱性を補うため、肩に装備した半円状のスパイク付き装甲と足首そのものである同じ形のスパイク付き装甲を、脚部の伸縮機能で連結させることで車輪状の装甲を形成、それを高速で回転させ車輪状の移動装置として用いるという形状をしている。頭部はバタラよりもシャープなデザインになっている。木星の衛星イオにおける戦いで使用され、その高い機動性を実証した。コンセプトは、後にサーカスが開発するラロのライドボール、およびザンスカール帝国が開発運用するアインラッドなどの車輪兵器と酷似しているが、技術的な繋がりは明らかとされていない。ヴァゴン(vagon)は、スペイン語で「貨車」を意味する。木星帝国をゲリラ活動で悩ませていたクロスボーン・バンガードのクロスボーン・ガンダムに対抗して開発された機体の1体。劇中のキャプションでは型式番号のVSXは「対クロスボーン・ガンダム(Xガンダム)」とルビがふられていた。木星帝国は地球侵攻を目前として抵抗を続けるクロスボーン・バンガードとその主力であるクロスボーン・ガンダムに対してかなりの警戒心を抱いていた。そのため次期主力MSの試作機を転用して、対クロスボーン・ガンダム用のMSを作り上げた。しかし、それは工業力に劣る木星帝国にとっては至難の業であり、結局「攻撃・防御・機動性」の3つの能力を3機のMSに分散、小隊単位で1機のクロスボーン・ガンダムを倒すというコンセプトが考えられた。それが「死の旋風隊(デス・ゲイルズ)」であり、カスタムMSを与えられた特殊チームである。クァバーゼは攻撃を担当する機体で、指揮官向けの高機動射撃戦用MSとして開発されていた機体を元にしている。本機の特徴は、両腕に装備する「スネークハンド」という格闘武器である。これは長大な触手状のアーム・マシンウィップの先端に、丸鋸状のビームサーベルであるビーム・ソーを装備させたもので、ビーム・ソーは展開面積を広げることでビームシールドとしても転用可能な高出力を持つ。さらに円環状のビーム部分を飛ばして攻撃することすら可能である。クロスボーン・ガンダムは接近戦を得意とするが、スネーク・ハンドはクロスボーン・ガンダムの持つ接近戦用武器の有効範囲の外側から一方的に攻撃が出来るリーチの長さを持ち、それを避けて接近戦を仕掛けることは非常に難しく、更にクロスボーン・ガンダムの防御装備であるABC(アンチ・ビーム・コーティング)マントはビーム・サーベル系列の武装にはほとんど効果がないため、有利に立つことができる。頭頂部には大型のメガ粒子砲を装備されており、簡易MA形態に変形することで本来の開発コンセプトである高機動ビーム戦モードへと移行が可能。木星帝国との最終決戦時に登場。ギリが乗っていた「死の旋風隊」のクァバーゼを本来のコンセプトどおり指揮官向けに量産したもの。外観はギリ機とは大差は無いが、スネークハンドは左腕のみに装備され、右腕にはビームライフルを持っている。宇宙空間での巡航中にもスネークハンドを畳んだのみのMS形態を取っていることから変形機構はオミットされているものと思われ、代わりにバタラ同様の脚部を縮めた高機動モードでの戦闘が確認される。カラス率いるニュータイプ部隊に配備され、トビア・アロナクスの乗るクロスボーン・ガンダムX3と交戦しているが、全機撃破された。しかし、木星帝国内にある程度未出撃の機体が残っていたのか『鋼鉄の7人』で地球連邦軍が鹵獲した機体が登場している。ギリが搭乗し、影のカリストとの戦いに使われたが、その際に破損。その後は、ギリ曰く「ろくなクァバーゼが残っていなかった」らしく、ビギナ・ギナIIに乗り換えている。クァバーゼと同様に「死の旋風隊(デス・ゲイルズ)」へ配備された対クロスボーン・ガンダム用MSの1体。アビジョはサポート役であり、「機動性」を担当するローズマリー・ラズベリーの乗機で、試作機からの転用とされている。機体は10m前後とこの時期のMSの小型化に拍車をかけるような小型機である。高機動スラスターを用いるクロスボーン・ガンダムに対し速度で優位に立つためには武装や装甲は犠牲とされ、機動性のみに特化された機体となった。頭部はエレバド並のセンサーヘッドで、これは高速移動中でも敵機を捕捉できるように装備されたものであり、高機動MSであることを物語っている。更に小型ゆえに目視で捕捉されにくく、低出力のため廃熱が少ないなど、ステルス性が高くなっている。武装は右肩に装備された硬質の針を速射する実弾火器「ニードル・ガン」のみである。これはジェネレーター出力の関係上クロスボーン・ガンダムに致命傷を与えられるほどの出力を有したビーム兵器の搭載が難しいと考えられた為の措置である。だがニードル・ガンは致命傷は与えられないものの、クロスボーン・ガンダムの装甲を大きく陥没させることでの劣化・弱体化させる威力があり、実弾ゆえにアンチ・ビーム・コーティングマントの影響を受けず逆に除去できるなど無視できない損傷を与えられ、敵の牽制には充分であった。この機体の役割は速度で敵を攪乱し、防御力をじわじわ削ることである。また、機動力に加えてステルス性や高精度センサーにより、戦闘中のデータ収集や索敵も担うようになっている。アビジョ (Abeja) は、スペイン語で蜂を意味する。クァバーゼ・アビジョとともに「死の旋風隊」の1体。トトゥガは「防御」担当のバーンズ・ガーンズバック大尉の乗機で、重武装の遠距離支援機が改造されたものである。武装は両腕のハンマー・ハンドと背部のトゲから放つビーム砲のみである。ビーム砲を放つ時は敵に背中を見せる格好になってしまう。しかし、背面に装備されたビーム・シールド発生器は高出力の機体の全エネルギーが注がれ、戦艦のビーム砲の直撃にも耐えうるとされており、実戦においても通常のビームシールドを容易に切り裂くビーム・ザンバーはおろか、ペズ・バタラのビーム・アックスすら完全防御することに成功している。トトゥガの役割は並み外れた攻撃力を持つクロスボーン・ガンダムの武装の無力化であり、百戦錬磨のバーンズ大尉がその任につかされた。主な武装であるハンマー・ハンドは、その名のとおりマニピュレーター自体が槌状の格闘武器となったものである。ヘッド部が攻撃時にドリルのように高速回転し破壊力を増加させる以外はシンプルな打撃武器だが、トトゥガの機体重量と強固な装甲そのものを武器とするため威力は強大そのもので、硬化液で捕獲したバタラに叩きつけた際には、バタラが真っ二つにへし折れた。この機体独自の装備としては、「高速硬化ガス」(バーンズは「硬化液」と言っており、描写もゲル状)がある。多重構造の装甲内部に封入された、噴出すると瞬時に固まる物質で、これは格闘戦時に敵MSの攻撃を受けて装甲を損壊しても内部からガスを噴出/即時硬化する事で敵MSを捕え身動きを封じた上で撃破する為である。格闘戦を主とするクロスボーン・バンガードの戦闘スタイルに特化した装備であると言える。また、装甲の強度自体もきわめて高く、ガスで捕らえたバタラを破壊する際には自機もろともハンマーハンドを叩きつけたが、トトゥガは全く傷ついている様子がなかった。トトゥガ (Tortuga) は、スペイン語で亀を意味する。木星帝国の支配者、クラックス・ドゥガチの娘であるテテニス・ドゥガチ(ベルナデット・ブリエット)がエレゴレラで出撃する際に随伴したMSである。儀礼用にバタラを改修したMSであり、指揮官機であるエレバドと同程度の能力を有するとされている。外観は小型化が進んだ当時のMSの中でもさらに小さく、手足も細身につくられている。またセンサー部は帽子のように偽装されたフイギュアヘッドの上部にもうけられ、その下には女性の顔のレリーフがつけられている。大型のシェルフノズルを4基備え優美なフォルムを生み出している。ジビアは、木星帝国が開発した特殊な宇宙戦艦で「モビルシップ」という独自のカテゴリーに属する。艦首の部分にMSやMAのような可動肢を持ち、これを使って相手の戦艦に噛みついて物理的かつ強引に捕らえることが可能。また、非常に高い推進力および航続距離を持ち、地球に向けて惑星間航行の最中のジュピトリス9から発進してその後自力で帰艦が可能であるほどである。ただし、後述のパピヨンとは異なり、木星から地球へと単独で航行できるほどの航続距離は無く、作中ではギリたち死の旋風隊らに戦闘が長引いたおよびジビア自体がダメージを受けたため、早急にジュピトリス9へ帰還しないと間に合わないので撤退するよう指示を出している。アクシリオは、木星帝国軍のMS支援用補助兵器(サブフライトシステム)として開発・生産された機体である。単行本の解説ではMAに含まれている。型式番号は不明。木星圏ではMSの航続距離の短さは大きな問題であった。また地球侵攻のために量産されたバタラの非力さも手伝って、補助的な機体が設計・生産されるにいたった。アクシリオは大型のメガ粒子砲一門を艦首に装備し、魚雷状の機体に1体ないし2体のバタラがまたがるという非常に簡便な補助移動・攻撃兵器である。移動砲台として使用されたケースが多いらしい。ソステードは、木星帝国軍のMS支援用補助兵器(サブフライトシステム)として開発・生産された機体である。単行本の解説ではMAに含まれている。型式番号は不明。木星圏ではMSの航続距離の短さは大きな問題であった。ジュピトリス9では地球侵攻の要塞としては役立っても、航続距離の短いMSの母艦としては大き過ぎた。そのためサブフライトシステムのような補助的な機体が設計・生産されるにいたった。ソステードは大型の機体で3機以上のMSを運搬できる。一応武装はされているが基本的にMSの移動を補助する機体である。クロスボーン・バンガードは「エイ」と呼称している。簡易生産版のMAであり、蟹のような外観が特徴である。双胴の本体の片方にジェネレーターを詰め込み、片方に戦艦をも撃破できるメガ粒子砲を搭載している。このシンプルな構造によって、火力に対して非常に低コストに量産が可能である。大型の作動肢である二本の腕には姿勢制御スラスターがつけられ、機動性を高めている。クローが装備されているため格闘戦も可能だが、機体サイズもあって得意ではないようである。カングリジョ (Cangrejo) は、スペイン語で蟹 (Crab) を意味する。木星帝国のMAとして作中ではカングリジョの次に登場している。木星の衛星イオに木星帝国の本拠地があると知ったクロスボーン・バンガードによりイオ基地が襲撃された際に、最後の強敵として現れたMAである。機体は大型だが作動肢は「フレキシブル・ノーズ・キャノン」と呼ばれる自在に曲がるチューブ状のビーム砲のみで手足に相当するものは無く、宙に浮いて戦闘を行なっている。また機体上部にメガ粒子砲塔を5基備えている。これはサイコミュで分離・誘導が可能なビットであり射出すれば巨大な本機の死角を減らすために役立つ。このビット自体にはビーム砲口1つしか無く、コネクタ部分は魚の骨のような細い構造物のみであり、地球の1/5弱とはいえ重力のあるイオでなぜ浮くのか、方向転換が可能なのかは不明である。本機はサイコミュを搭載したニュータイプ専用機である。強力なジェネレーターを用い大型のメガ粒子砲にエネルギーを供給する一方で機体をIフィールドで保護する移動要塞的な側面も持っていた。クロスボーン・バンガード(しかも木星帝国製MSを数多く使用した状態)に撃墜されたために性能が疑問視され、以降の開発は進まなかったようである。実際これ以降の劇中では、いわゆるビットもしくはファンネルのような兵器を搭載したMS、MAは最終決戦MAディビニダドと『鋼鉄の7人』のコルニグス及びディキトゥスを除いて存在しない。エレファンテ (Elefante) は、スペイン語で象 (Elephant) を意味する。完全自律型を目指して開発されたMAであり、本来パイロットは不要。操縦はクラックス・ドゥガチの1人(バイオ・コンピューター)が行なっている。形式的にパイロットを乗せたため、木星帝国の一般兵士はテテニス・ドゥガチ(ベルナデット・ブリエット)が操縦していると認識している。MAからMS形態に簡易変形する事ができる。機体は大型で、この当時のMSの2倍程度の大きさである。尖ったラグビーボールのような本体に全周式のモノアイシールドを持ち、MA形態では機体先端、MS形態では左肩に相当する部分に3本のスパイクを持つ。機体下部に2本の作動肢を持つとともに外観の大きな特徴となっているフレキシブル・テール・キャノンを持つ。これはエレファンテを参考に開発されたもので、自在に動く第3の手としても、強力なビーム砲としても使用できた。比較的ユニット構造になっているようで、機体先端部に内蔵された3連メガ粒子砲部分をマニピュレーターで延長して打突兵器としても運用している。制御ユニットでもあるバイオ脳の性能のためか分析・解析能力にもすぐれ、クロスボーン・ガンダムX3が持ち出したムラマサ・ブラスターのセーフティを解いて自ら使用した。唯一弱点と言えるのが、機体のペイロード不足で汎用兵器を携行できない、という点である。このため親衛隊と称する随伴のディオナ部隊から武装を受け取っていた。デザインは一般公募により、当時アマチュアだった海老川兼武(後の『機動戦士ガンダム00』メカニックデザイナー)が応募し採用されたものである。木星軍の機動兵器はスペイン語や英語でそれぞれモチーフとなった生物の名が与えられているが、エレゴレラのみ完全な造語である。海老川自身が、新装版コミックの巻末インタビューにて「エレファンテになぞって“エレ”を加えた名前を付けた」と語っている。木星帝国のMAの一種で、劇中では既に旧式という設定だが、木星帝国の特殊工作員カラスは自身の趣味によって改造を加え、専用機として使用していた。ノーティラス (Nautilus) は、ギリシア語で「水夫」「船」、ラテン語では「オウムガイ」を意味する。名前のとおりオウムガイのような外観を持ち、大型のジェネレーターと大口径のメガ粒子砲1門を搭載したシンプルな構造で、火力に優れている。また、メガ粒子砲口側面からモビルスーツを簡単に両断する威力を持つ高振動ワイヤーを射出し、接近戦にも対応。宇宙空間におけるワイヤー攻撃は敵を攻撃した際の衝撃が自身にも返ってくる為、使いこなすには優れた技量を必要とする。クラックス・ドゥガチの切り札として開発された巨大MAであり、ドゥガチとその人格をコピーした有機コンピュータにより制御されている(有機コンピュータは9体存在したがイオ基地で1体、エレゴレラ撃墜で1体が失われている)。巨大な機体は連邦軍のクラップ級巡洋艦を腕の一振りで撃沈できるほどのサイズと堅牢さを誇り、大型マニピュレータのクローでさえ戦艦のブリッジ以上の大きさがある。この機体は、操縦技量の伴わないクラックス・ドゥガチ(推定年齢90歳以上)でも充分に地上を破壊できるように、過剰なほどの核武装がなされている。加えて巨体を稼働させるために、核融合炉を全身にいくつも持っており、たとえ1機でも地上で誘爆すれば地球環境に甚大なダメージを与えるとされる。ディビニダド (Divinidad) は、スペイン語で神 (Divinity) を意味する。目次へ戻る木星帝国の母艦。自国の住民も多数乗っており、内部にはコロシアムまであった。外見からは分からないが第8、第9ブロック間が構造上の問題で脆くなっており、木星戦役終盤でクロスボーン・ガンダムX1及びX3に小型の核弾頭を撃ち込まれ大破している。機動戦士ガンダムF91の主役機であるF91がそのまま量産されて登場する。のちのシリーズや関連商品などで試作機との仕様の違いが設定されており、量産型ガンダムF91などと呼ばれることもある。地球連邦軍のF91の部隊に同時に配備されていた戦闘ポッドで、一年戦争のボールの末裔。外見上は3連装になったキャノン砲が特徴。性能は前世紀のものと大差ないがコストに優れ、搭乗者の訓練も容易であり、数合わせに配備されていたという(ゲーム『GジェネレーションF』での設定)。「クロスボーン・ガンダム」作品中には名前を含む設定は存在しておらず、活躍も特に見られなかったが、ゲーム『GジェネレーションF』で「133式ボール」という名称が設定されており、文章設定もこの際にはじめて公開された。なお名が示すような133年製という記述は無い。この節では『機動戦士クロスボーン・ガンダム スカルハート』で新たに登場したものを述べる。アラナの開発段階で試作された機体。アラナ開発のため、バタラに追加装備を施し、機体バランスの実験に使用された機体。後に木星帝国残党の手でワイヤーを射出して敵機を束縛するストリング・ガンと、ムラマサ・ブラスターを模した7本のビームサーベルを側面に並列装備した剣型の格闘武器のモゾー・ブラスター(名称はゲーム『SDガンダムGジェネレーション・スピリッツ』よりで文字通り模造から来ている)が追加された。アビジョの原型となった試作機の量産型で木星帝国軍の後期量産計画機。木星帝国軍が開発した次期主力機。木星帝国の物資不足のためか、機動性を高め被弾率を下げるためかは定かではないが、全高10mそこそこの超小型MSとして開発されている。武装としては機体の全長に匹敵する大きさのビームライフルを右肩に、ビーム・サーベルを左肩に装備している。ビーム・シールドの有無は不明。アビジョには無い特徴として背部に設置された武装ユニットを兼ねたバックパックがあげられる。これは蜘蛛の脚のようなシェルフノズルを持ち機体の機動性と航続距離を高めていた。このバックパックのみを別ユニットとしてバタラに装着し、アラナ開発のための実験機として作られたのがアラナ・バタラである。『鋼鉄の7人』では序盤に残党軍の機体が登場しており、戦闘により欠損した腕部分に大型爆弾を取り付けて特攻に用いられる等した。また鹵獲された機体がサナリィによって改造され、アラナ・アビジョとして登場している。アラナ(araña)は、スペイン語で蜘蛛を意味する。木星帝国の新型MS。本編においてザビーネが木星帝国へ寝返った際にもたらされたクロスボーン・ガンダムX2のデータを基に、木星帝国の技術力によってクロスボーン・ガンダムを再現した機体である。「ジュピターガンダム」とも呼ばれている。X2改の場合と同様に、木星帝国の技術不足により完全な再現ができず帝国独自の技術で補われた箇所が多く、4基あった背部可動スラスターは上部2基に減らされて代わりにバタラのように大腿部に大型スラスターが装備、頭部はガンダムヘッドに似せているものの、デュアルアイからデュアルアイ風のカバーをつけたモノアイに変更されるなど外見の印象が大きく変化し、一見するとX2のコピーだと分からなくなっている。更に小型化も困難であったことから、全高18m級という当時としてはかなり大型の機体になった。それでもスペック上ではオリジナルのX2を上回る性能を持たせることに成功し、初登場となった『最終兵士』ではその性能を認められてアムロ・レイの戦闘データを持つバイオ脳の搭載機として用いられた。武装として、ビーム・ライフル、ビーム・サーベル、普段は2パーツに分割された鎖鉄球とハサミが装備された巨大な実体盾がある。『鋼鉄の7人』では量産化され、有人機として登場している。こちらは実体盾が撤廃され、代わりにビーム・シールドを使用する。だがバイオ脳搭載機のような速度は発揮できず、最終的に全て撃破された。エピソード「猿の衛星」に登場する、ジオン公国軍の試作型MS(型式番号:MS-06MS)。ザクIIの派生型の一つで、一年戦争中にジオン公国のある高官が地球へ降下した際(トビア・アロナクスらはガルマ・ザビを想像していたが詳細は不明)、類人猿にMSの操縦を仕込むことを思いつき開発されたものである。操縦者である猿という生物の性質上、前肢だけでなく後肢も使用して操縦可能なため、脚部もマニピュレーターへの換装が行われている。また、マグネット・コーティング処理やジェネレータの強化によりゲルググ用のビームライフルを同時に4つ使用可能。とはいえこの実験が行われていたのは宇宙世紀0080年代前半であり、機体の技術水準もその当時のままである。なお、型式番号末尾の「MS」は、「モンキー・スペシャル」の略。実に50年近く前の機体でありながら、ハリソン・マディンが搭乗する量産型ガンダムF91を追いつめる驚異的な戦闘能力を発揮。しかし、バナナに偽装したABCマントに気を取られた隙に、F91とX1(スカルハート)によって撃破された。目次に戻るこの節では漫画『機動戦士クロスボーン・ガンダム 鋼鉄の7人』で新たに登場したものを述べる。Sサイズフレームの採用により軽量化に成功した、ディオナの改良モデル。旧型と同じく儀礼用のため、武装は施されていない。クラックス・ドゥガチの後妻であるエウロペ・ドゥガチが地球へと亡命中、木星軍に襲われ乗艦を脱出する際に搭乗していた。後に回収されて腰部スラスターを大型化、フォールディングアーム付きのウェポン・コンテナを背部に装備するなどの改修を受け、イカロス(スピードキング)のコア・ユニット兼作戦指揮機となる。最終決戦時にイカロスを射出した後は背部ウェポン・コンテナで武装補給も担当し、トビアのX1を脱出させてコロニーレーザーと運命を共にするまで戦い抜いた。ニュータイプ研究所の資料を基にサナリィが開発した脳波遮断機サイコ・バリアを装備し、外部への脳波の漏れを意図的に出したり遮断したりする装置を取り付けている。この装置により光のカリストを心理的に揺さぶる描写が作中に描かれている。鹵獲したアラナにジュピトリス9から回収したアビジョの頭部パーツとトトゥガ用のキャノン砲を取り付け、遠距離援護用のMSとして改修した機体である。その武装のせいか機体バランスは劣悪であったらしく、劇中では支援メカ「ノッセル」とペアで運用されている。搭乗者はローズマリー・ラズベリー。クロスボーン・ガンダム本編で撃破され、放置されていたトトゥガをサナリィのスタッフが回収、レストアした機体である。外見上の変化は少ないが、先の戦闘で内部構造はほぼ破壊されており、改修というより「ガワだけ再利用した総取っ換え」と書いた方が適切である。パイロットはバーンズ・ガーンズバック。バーラ (bala) とはスペイン語で弾丸の意。木星での決戦に合わせ、本来のコンセプトであった重火力支援MSとしてのカスタマイズが施されており、両腕のハンマーハンドが二連装ビームキャノンに換装されているのが最大の特徴である。また、左肩にマシンキャノンが装備されている。旧大戦時に鹵獲されたビギナ・ギナIIをギリ・ガデューカ・アスピス専用に調整したMSである。光のカリストとの戦闘で四肢を失うもコロニーレーザー・シンヴァツに特攻し、その射線を狂わすことに成功する。サナリィが試作したMS用サポートベース。船のような(水上航行も可能)本体に起倒式のハンドルが付いており、MS1機が立ったまま搭乗できる。劇中では(Iフィールドを装備したX1を乗せて)大気圏突入しているが、自力での大気圏離脱は不可能。ビーム砲4門を装備し、4人を収容できるキャビンもある。居住スペースもあり、当初は7人のパイロットは各MSのコクピットに一週間過ごす予定だったが、イカロスにノッセルを収容した事により居住性が格段に向上した。木星帝国との戦いで沈んだマザー・バンガードの帆桁とミノフスキードライブシステムをアナハイム・エレクトロニクス社が回収し、MSからコントロールできるように改造したもの(MSの背中に巨大な翼がついた状態で、その前縁部に「光の翼」が発生する)。スピードキングはAE社での正式名称、イカロスはサナリィが付けたコードネーム。試験飛行中に不時着し、テストパイロットのローズマリーが逐電したため行方不明になっていたものをサナリィとCVが回収、コントロールユニットとしてアンヘル・ディオナを接続し、他6機のMSとノッセルを搭載して出撃した。普通の宇宙船なら4か月かかる地球から木星までの距離を1週間足らずで飛び越えた。木星圏到着後、シンヴァツに対しミノフスキードライブを発生させたまま、実体弾として使用されるが、「光のカリスト」「影のカリスト」の操るディキトゥスにより握りつぶされ破壊される。 サナリィ第2月面開発研究所で開発中のMSで、従来は戦艦サイズの機体にしか搭載できなかった「ミノフスキードライブユニット」を搭載した初のMSである。これにより既存のMSを遥かに超える機動性を得ることに成功した。ミノフスキードライブの搭載自体が開発目的であり、本体フレームにF97(クロスボーン・ガンダムおよびフリント)のものを流用、パーツの75%が共通となっている。この機体のためにF97用の部品も僅かながら製作されており、海賊軍残党は補給を受けることが出来た。武装はフリントの物が流用されている。同型機が3機製作され月面にてテストを行っていたが、その情報を察知した木星帝国軍の襲撃を受け3機とも撃墜。機体データと予備パーツも研究所内に突入した別働隊によって破壊され失われた。だが、この時に資料の一部が木星帝国に強奪されており、後にこの資料を基にしたMSファントムが開発・製造されている。F99 レコードブレイカーはガンダムF90 Wタイプの技術から開発されたという情報が作品外の資料に掲載されたことがある。アマクサで得られデータを基に、クァバーゼなど「死の旋風隊」のMSのデータなどを統合し、木星帝国製クロスボーン・ガンダムの完成形として生み出された可変型MS。アマクサとは違って培った技術を積極的にアレンジし総合性能を上昇させることを優先しており、外見にクロスボーン・ガンダムの面影は全く無い。その結果、アマクサから性能は更に向上して、オリジナルのクロスボーン・ガンダムを凌駕するスペックを持つに到った。クァバーゼからの後継要素としてMA形態への可変機構があり、怪鳥のような特異な外見の高機動モードになる。可変機構は機体フレームの一部を回転させることで腕部と脚部の位置を入れ替え、脚部を伸ばして翼状にすることで行われる。このモードでの脚部は大気圏内の空力学的な翼やAMBAC作動肢としてだけではなく、内蔵されたスラスターごと方向や位置を移動させることで推進ベクトルを変化させ、高速かつ変幻自在な機動が可能としている(ただしこのような複雑な運用は本来想定外であり、影のカリストの卓越した操縦技術あっての戦闘機動である)。この「大型の可動式スラスター」というアイデアは、クロスボーン・ガンダムの背部に装備されたX字型の可動スラスターを発展させて作られたものである。携帯型の武装はビーム・アックスを内蔵した専用のビーム・ライフルで、MA形態でもマニピュレーターで保持し使用できる。このマニピュレーター指先はビーム・クロー兼ビーム・マシンガン発射口になっており、腕部と脚部の入れ替え機構を活かしてあらぬ方向から斬撃を仕掛ける奇襲にも用いられる。MA形態では頭部内蔵のメガ粒子砲も使用可能で、クロスボーン・ガンダムのビームシールドを容易に貫通可能な出力をもつ。コルニグス(cornix)は、ラテン語でカラス属の「ハイイロガラス」を意味する。大気圏内行動用オプション=インプルース・パーツが別に用意されており、装着時には推力強化・空力調整により宇宙空間と同等の機動性を維持する。またこのパーツには小型フェザーファンネルポッド14基に小型フェザーファンネルが収容されており、火力の大幅な強化にも貢献する。このインプルース・パーツを装着した状態は「インプルース・コルニグス」と呼称される。尚、インプルース・コルニグス(Implse Cornix)は「推進力を持つハイイロガラス」を意味する。2本の腕と3本の脚を持ち、直立形態では全高40mにもなる重力下用の可変MA。上下逆転して脚部がローターに変形し、ビームローターを併用して飛行する。空力学的なローターを併用するのは、当時のビームローターは開発初期のまだ発展途上の技術であったため、後のサーカスのディスフィスやザンスカール帝国製MSと違ってビームローターだけでは必要な揚力を出せなかったためである。「変形の際に上下が逆転する」という重力下では運用においても機体負荷の観点からも問題が生じる設計だが、これは1G以上の環境に関するノウハウが伝統的に無い木星帝国が「上下が反転するのは、(宇宙空間での認識では)向きが反転するだけ」程度の甘い認知しかなかったためとされる。木星帝国の新総統「光のカリスト」と「影のカリスト」が建造に関わったMSである。コルニグスと同じく、木星帝国の次世代型MSで、その性能は地球圏製MSを大きく上回る。最大の特徴は、MS形態から、手を模したMA形態に変形できる点である。この形態では、四肢からのIフィールドバリアーを集中することによりビーム兵器を無効化でき、その強力な「握力」とでビームシールドと重装甲で防御するバーラ・トトゥガを握りつぶすことすら可能であった。唯一の弱点と言えるものは、MA形態時、背面までIフィールドが無いことだが、この機体の機動性を上回ることは出来ないと設計上問題にならなかった。左右対称に2機生産されており、それぞれ「ユーリスディス・シニストラ・ディキトゥス」(ラテン語で正義さす左指)、「リーベルダス・デクストラ・ディキトゥス」(ラテン語で自由なる右指)とそれぞれ名付けられ、両新総統の乗機となっている(リーベルダスは弟・影のカリストの意識をコピーしたバイオ脳が操る)。白と紫のツートンカラーで塗られており、どちらも頭部側が紫となっている。「ディキトゥス(Digitus)」は、ラテン語で「指」を意味する。兄の光のカリストが乗る機体である。左手を模したMAに変形する。弟の影のカリストの意識を宿すバイオ脳が乗る機体である。右手を模したMAに変形する。目次へ戻るこの節では『機動戦士クロスボーン・ガンダム ゴースト』で新たに登場したものを述べる。ただし、ザンスカール帝国所属機に関してはザンスカール帝国の機動兵器を参照。木星共和国の兵器は主に特殊部隊「蛇の足(セルピエンテ・タコーン)」に所属している。任務のため木星の仇敵である「クロスボーン・バンガード」を名乗っているが、本来のクロスボーン・バンガードとは直接関係がない。ズム・シティのズム特別戦争博物館に収蔵されていた、稼働するザクII。毎年終戦記念日にデモンストレーションを行っていた。ズム・シティから脱出する際にフォントが搭乗し、そのまま彼の乗機となる。70年以上前の旧式MSであることから、カーティスは「おじいちゃん(グランパ)」と称している。初出撃の際にバックパックにタンクのような装備が追加された。機体サイズが18mクラスであり、宇宙世紀150年代のMS(15mクラス)とはそもそも規格が合わず、エンジン出力も現行機の2割程度と武装はおろか防御装備も取り付けられていない。搭載できるほどの改修を行うなら従来機を用意した方がよっぽど早いし安上がりだが、時間的余裕もない為使用されている。機体サイズが大きいことを逆手にとり、敵との距離を誤認させて不意を突くという戦法が功を奏した場面もある。ユピテル財団が開発したミノフスキー・ドライブ運用実験艦。ミノフスキー・ドライブの研究開発スタッフをサナリィから引き抜き、10年以上かけて建造した。艦体から放射状に伸びる5枚の「光の帆」を持ち、飛行時には宇宙に花が咲いているように見える。実験艦であるため、武装はスペースデブリ対策用の最小限のものしかないが、「光の帆」を折りたたむことで艦全体をビームシールドで守ることができる。「エンジェル・コール」奪回活動のため、艦体に海賊旗がペイントされている。林檎の花に搭載されている、MS用サポートベース。かつてサナリィで試作されたノッセルを基にブラックロー運送で製造した、実質的なノッセルの後継機。ノッセル同様本体に付いている起倒式のハンドルや、それを利用しMSが立ったまま搭乗できるなど、同じ使用方法が出来るが、ノッセルとは異なり、搭乗人員は2名となり、居住スペースが無くなったものの、機体を前後に長くし薄くしたことで空気抵抗を削減した上で、後部に貨物ブロックを搭載し、2機のMSを搭載が可能となっている等、性能はアップしている。ビルの発言では、ノッセルのような自力での大気圏突入は可能だが、ノッセルでは出来なかった自力での大気圏離脱が出来るのかどうかは不明。「サーカス(Thou-Cus)」とは、「一騎当千」を意味する「サウザンドカスタム (Thousand Custom)」に由来する部隊名である。木星のタカ派をガス抜きするため、ユピテル財団が計画を認可した。ユピテル財団は技術的なハードルをあげることで開発を頓挫させることを目論んでいたが、予想とは裏腹にある程度の開発成果が上がってしまう。そのためサーカス開発部は実戦参加を虎視眈々と狙っていた。それぞれコンセプトの異なる7機が存在し、現在判明している6機は共通点としてクロスボーン・ガンダム同様、頭部装甲の一部をスライドして解放し、放熱する機能を持っている。また機体の仕様が地球侵攻を目的としていたために、正式な開発認可が下りてない機体が3機存在している。機体のデザインは、曲芸としてのサーカスの大道芸人に関するものモチーフとしており、作者および関係者がデザインした機体については作者ブログで出典が紹介されている。
出典:wikipedia
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