『罪と罰 〜宇宙の後継者〜』(つみとばつ そらのこうけいしゃ)は、任天堂が2009年10月29日に発売したWii用ゲームソフト。2000年にNINTENDO64で発売された『罪と罰 〜地球の継承者〜』の正統続編である。開発は前作に引き続きトレジャーが担当しており、プロデューサーも前作と同様に任天堂の山上仁志が務めている。アートワークも鈴木康志がフリーとして引き続き担当している。初公開は2008年10月2日の「任天堂カンファレンス.2008秋」であり、当時のタイトルは『罪と罰2(仮題)』で、スタッフクレジットの表記も“Sin and Punishment2”となっている。前作がNINTENDO64用コントローラーのレフトポジションに特化した操作性を求め開発されたのに対し、本作はWiiリモコンに特化したものを作ろうといった発案から企画されている。リモコンの操作性と"ガンソード"(本作に登場する主力武器)のイメージが上手く親和したことで、結果的に『罪と罰』の続編として完成された。なお、トレジャー社長である前川が、任天堂社長の岩田に本作の企画書を出したところ、わずか3日で企画が通ったというエピソードが語られている。ストーリーも前作からの直系となっており、登場人物の年齢からして前作から数十年後(およそ20年後)の世界だと推測される。前作では断片的にしか明かされなかった世界観についても一部が明かされており、前作における不透明な点を補足することにもなっている。ただし、全てが明かされたわけではなく、なおも不明な要素が存在し、前作から本作までのストーリーも詳細が登場しない。なお、前作と同様にゲーム中では、オープニング(惑星からの脱出を試みるシーン)までの経緯は一切描写れておらず、公式サイトに「バックグラウンドストーリー」として小説体系で公開されている(前作では、オープニングまでの経緯が書かれた書籍の小説が刊行されていた)。本作も前作と同様、キャラクターはフルボイスでイベントが進行するが、英語音声であった前作と異なり、全て日本語になっている。声優は全てマウスプロモーションの所属である。エンディングではテーマソングが挿入されている。ゲームモードによって流れるものが変化し「あの頃へ」と「ハカイ」という2つの曲があり(加えて「あの頃へ」はモードによってボーカルが2通りに変化する)、両曲ともに、作詞・作曲、およびボーカルは有限会社ASORAが担当。「あの頃へ」は、本作の紹介ムービーやテレビCMでも使用される、本作の象徴的なものとなっている。バーチャルコンソール版配信まで日本のみでの発売だった前作と違い、当初から海外での発売が決定しており、2009年のE3時点でも画像などが公開されていた。サブタイトルは北米版が“Star Successor”で欧州版“Successor of the Skies ”となっており、それぞれ『星の後継者』と『空の後継者』いう意味である。2015年3月25日より、Wii Uのニンテンドーeショップでダウンロード版の販売が開始された(Wii UのWii互換機能を応用したもの)。Wii U GamePad単体でのプレイが可能になっている。ジャンルは前作と同じくアクションシューティング(サードパーソン・シューティングゲーム)となる。遠距離の敵には射撃、近距離の敵にはソードで攻撃できる。また敵弾(ミサイルなど)の撃ち返しも健在。本作ではさらにチャージショットが追加されている。また、自キャラが空を飛べる設定になっており、重力を無視したステージも多数収録されている。前作はステージごとに使用キャラクターが変化するシステムであったが、本作ではイサとカチの2人の内どちらかを任意選択し使用するようになっている。また、それに伴い下記のように2人に能力差も設けられた。スコアアタックに関しても強化されており、ダメージを受けずに敵を倒していくとスコアの倍率が上がるようになっている。また、Wi-Fiを使っての全国ランキングにも対応。なお、操作方法が5種類(Wiiリモコン+ヌンチャク、Wiiザッパー、クラシックコントローラ、クラシックコントローラPRO、ゲームキューブコントローラー)と豊富で、全国ランキングではランカーがどのコントローラーを使用したかも分かる仕組みになっている。前作において、開発セッションの衝突とユーザー間の賛否あった難易度に関しては、「イージーは文字通りに簡単になっており、ハードはシューターに是非挑戦して欲しい難易度となっている」とインタビューで答えられている。また、本作の開発時にトレジャースタッフはゲームキューブコントローラーを使用して開発していたため、照準の合わせ易いWiiリモコンでプレイした際の調整が行われておらず、任天堂側から「簡単すぎる」とダメ出しをされたという逸話がある。本編の長さは前作の約2倍になり、またクレジット制限が無くなったため何度でもコンティニューができるようになった。ヒトが住む"内宇宙"と、それを包む"外宇宙"との戦いは長期に渡って繰り広げられていた。人類は母星を守るために地球を複製し展開、その内の一つ"第4亜地球"が舞台となる。戦いが続くなか、既にヒトがいなくなった「第4亜地球」に外宇宙生命体が降り立ったと情報が入る。内宇宙は侵略尖兵と思われるその生命体抹殺のため、外宇宙の血の引くことでずば抜けた力を持つが、その血のためいつか外宇宙へ裏切るのではないか疑惑を向けられていた少年兵士「イサ・ジョ」を派遣する。イサはヒトの少女へと擬態した外宇宙生命体を発見し接触するが、その少女は「ヒトの調査を行う」という任務以外の記憶がなく、話を聞いてみてもそれが嘘ではない様子であった。「カチ」という名前らしい少女姿の外宇宙生命体はイサに好奇心を抱き、彼女の純粋さにヒトらしさを感じたイサも任務を「監視」だと偽ったうえで、彼女に随行することにした。しばらくカチと行動を共にして彼女にさらなる親近感を抱いていくイサであったが、そんな彼のもとへ第5亜地球のを支配する組織「G5」の一人が現れる。イサの裏切りを想定して派遣されていた彼は、なぜカチの抹殺に移らないかと問うが、化け物扱いされて激昂したイサは武力を以って彼を退ける。イサはカチに自分の持つ外宇宙の血と本当の任務についてを告げ、カチは自分がイサと一緒にいるわけにはいかないと苦悩するも、彼女に「ヒトらしさ」を見てかつ裏切りの身となったイサは2人で逃亡を図ることを提案、地球からの脱出を試みる。正式名所はGroup Of Five Countries。第5亜地球の戦闘能力が最も高い5人の“ヒト”からなる組織。内宇宙の「神」の存在を認知して従い、その意思を代行する存在としており、第5亜地球を牛耳っている。バックグラウンドストーリーではメンバーはこの5名のみとされる。G5の訳が地球施政連合機構なのか、地球施政連合機構の中のG5というグループなのかは不明である。イサと同様、外宇宙の尖兵であるカチを抹殺すべく内宇宙から派遣され、イサが裏切った後は彼の抹殺にも動き始める。なお、ゲーム中では描写されていないが、「任務が成功したら、内宇宙におけるヒトの権利拡大を容認してもらう」と取引をしていたことが取扱説明書に書かれている。海外版での名称は“Nebulox”となっている。ステージの途中には度々コマンダーとよばれる大型の敵(ボス)が待ち構えており、彼らを倒さないと先に進むことができない。ステージの最後は必ずコマンダーとの戦闘になる。そのほとんどはG5やその追っ手、キーパーズなどである。巻末には、キャラクターの設定イラストや開発中のコンセプトアート、オリジナルの書き下ろしイラストなど数点が記載されている。
出典:wikipedia
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