『テイルズ オブ グレイセス』(Tales of Graces、略称:TOG / グレイセス)は、2009年12月10日にバンダイナムコゲームスから発売されたWii専用RPG。『テイルズ オブ』シリーズのマザーシップタイトル(本編作品)第12作目。公称ジャンル名は「守る強さを知るRPG」。2010年12月2日にはPlayStation 3版『テイルズ オブ グレイセス エフ』(Tales of Graces f)が発売。空を海で覆われた世界・エフィネアでは、「煇石(クリアス)」という物質に含まれる「原素(エレス)」を使用した文明が栄え、「ウィンドル」・「ストラタ」・「フェンデル」の3国がそれぞれの政治体制の下存在していた。ウィンドルの辺境に位置するラント領領主の長子・アスベルは、ある日弟のヒューバートと共に探検に行った裏山の花畑で、記憶を無くした不思議な少女・ソフィと出会う。彼女や幼馴染のシェリア、同じ時期にラントを訪れたウィンドルの王子・リチャードと友情を深める日々。だが、ある事件でソフィは姿を消してしまう。彼女を守れなかった自分を憎んだアスベルは「強くなってもう誰も失わない」ために家を飛び出し、王都の騎士学校の門を叩いた。7年後、青年剣士に成長した18歳のアスベルは父の訃報を知り、故郷で領主を継ぐことになる。そんな彼の前に、死んだはずのソフィと瓜二つの少女が現れたことから、物語は大きく動き出す。本作の戦闘システムは、「SS-LMBS(スタイルシフト・リニアモーションバトルシステム)」。『テイルズ オブ デスティニー(PS2版)』のCC(チェインキャパ)をパワーソースとして採用しており、2つのスタイルを切り替えながら戦うのがこのシステムの特徴。新要素として、敵の攻撃を横方向に回避出来るアラウンドステップなどがある。これまでは横スクロールの戦闘だったが、本作では縦スクロールになっている。そのため、今までは必殺技のキーが左右共通であったのが、上下共通になっている。フィールドを自由に動けるシステム「フリーラン」もあるが行うとCCを消費し、CCがなくなると歩く。この世界はウィンドル、ストラタ、フェンデルの三国が治めている。三国は基本的に対立しており、ウィンドルとストラタは多少なりとも交流があるものの、フェンデルは完全に貿易を断っている。第5回人気投票では全員30位以内にランクイン。これは『テイルズ オブ ファンタジア』以来である。闘技島を守護する三人の強者。黒衣の番人として出演する。『未来への系譜編』では、ストライキを起こして闘技島を去ってしまうが、交渉によってしばしの休暇を条件に職務に戻ることとなった。バカンスで不在の間はポアソンが番人代理を務めるため、『未来への系譜編』では戦うことができない。大煇星竜(ソロモス)と彼によって選ばれた9人の勇者を含め、十芒星戦士(テルマディケイド)と称される。大煇星竜を倒さない限り選ばれた9人はゾーオンケイジから解放されることなく、死ぬこともできず永遠に守護者として戦い続ける。本作のWii版には、本編とは別に「かめにんマーチャント!」というゲームがある。ランダム生成されるダンジョンを敵と戦いながら冒険する内容で、DSワイヤレス通信で最大4人まで協力プレイが出来る。ゲームでの入手アイテムは、通信で本編と連動することで、本編の店での使用が可能。バージョンにはダウンロード版とニンテンドーDSiウェア版の2種類があり、ゲーム内容は共通で以下の点のみ異なる。なお、DSiウェア版は2009年12月2日より配信されたため、本編発売前からのプレイも可能だった。また、通信機能はダウンロード版とDSiウェア版の異なるバージョンの相互通信も出来る。PS3版でもこのゲームの導入が検討されたが、キャラクターの描写や新たなゲーム性の構築を限られた時間で行わなければならないということや、もし入れるならPSPとの連動となるため作業が大きくなりすぎるといった理由から削除され、本編との連動機能もなくなった。開発はナムコ・テイルズスタジオのうち、2D作品を作っていたチームが担当。キャラクターデザインはいのまたむつみ、アニメーション制作はProduction I.Gが手掛ける。主題歌はWii版・PS3版ともにBoAの「まもりたい 〜White Wishes〜」。プロデューサーの馬場英雄がBoAの楽曲に本作品のテーマと重なるものを感じたことからダメ元で連絡を入れ、快諾されたことで主題歌に決定した。早期予約特典としてポストカードが、予約購入者に『テイルズ オブ ヴェスペリア』のキャラクター衣装のダウンロードコード付き特典DVDが付属。発売日には本作、Wii本体、クラシックコントローラーPROをセットにした「テイルズ オブ グレイセス スペシャルパック」も数量限定で発売された。Wii版はユーザーからバグに関する問い合わせが殺到しており(周回プレイに関するものが多い)、2010年3月8日9時30分より、バンダイナムコゲームス側は不具合修正したアップデートディスクとの交換の受付を実施中。交換品は同年3月27日より順次配送。また、店頭への出荷もアップデートディスクに切り替えている。PS3版ではこれらは修正されている。『テイルズ オブ グレイセス エフ』のタイトルで2010年12月2日に発売。略称は「TOG-f」。タイトルの「エフ」はFuture(未来)の頭文字を意味する。PS3への移植希望の声は非常に多く、Wii版が発売されて2か月後の2010年2月には既に移植が決定していた。主題歌はWii版と同様。初回特典として、カスタムテーマや、『テイルズ オブ デスティニー』・『テイルズ オブ デスティニー2』のキャラクター衣装のダウンロードコード付き特典DVDが付属。なお、Wii版の予約特典衣装は本編中で入手が可能になっている。DVDにはゲーム本編のキャラクターたちによるスキットドラマ「ドラマチックDVD -まもりたいダウンロードコンテンツ篇-」が収録されている。Wii版は東京ゲームショウに出展され期待を集めた作品に贈られる日本ゲーム大賞2009 フューチャー部門を受賞した。PS3版はアスキー総研調べでは初週に224,455本を販売し、Wii版の販売実績を大きく上回った。この他、一迅社からアンソロジーコミックが3巻、『エフ』のアンソロジーコミックが2巻、『エフ』の4コマ漫画が1巻刊行されている。以下の脚本は全てゲーム本編のシナリオを担当した田中豪による。
出典:wikipedia
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