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マツヘリカメムシ

マツヘリカメムシ(松縁椿象・松縁亀虫) "Leptoglossus occidentalis" は北米西部原産のヘリカメムシ科の昆虫の一種。主にマツ類の害虫で、その種子や新芽などから吸汁して加害する。20世紀中期に北米東部で移入個体群が分布を拡げるとともに、欧州では1999年にイタリアで外来個体が初めて発見されて後、欧州各国で急速に分布拡大している。日本では2008年に東京の複数箇所で確認され、埼玉県や神奈川県も含む首都圏を中心に分布を拡大しつつある。カリフォルニアから記載され、カナダ、アメリカ、メキシコのロッキー山脈以西の地域。北米東部(20世紀中期に移入)、欧州各地(イタリアで1999年に初記録)、日本(東京で2008年に初記録)。成虫は体長15-20mm、体幅5-7mmでカメムシとしてはやや大型。胴体も頭部も縦長で全体に赤褐色~褐色、微細な毛に覆われているため光沢はなく錆色に見える。後脚の脛節に先端方向に広がるオール状の葉状片をもつのがこのグループの目立つ特徴で、本種の葉状片は脛節本体を挟んでほぼ左右対称で、表裏両面に小白斑が1対ずつあるが時に不鮮明、周縁部には微細な鋸歯があるが遠目に目立つような大きな棘はない。後脚全体は他の脚よりも太く発達しており、腿節後縁には7個前後の小棘が並ぶ。中脚は細いがやはり腿節の後縁に数個の小棘がある。背面に重ねた翅の中央付近には横切るようなジグザグ状の白線斑か、もしくはその一部のみが残った小さい菱形状の紋があるが、これらは時に不明瞭となることもある。翅の外縁からはみ出している腹部側縁(結合板)も濃淡のダンダラ模様となる。幼虫は体型は異なるが翅がない以外は成虫と同じ構造で、体のわりに脚が長く、オレンジ色の地に黒い小斑があり、後脚の葉状片は成虫のようには発達しない。翅がないため若齢幼虫では腹部背面の全部が、終齢幼虫でも大部分が露出する。北米西部では5月~6月頃に越冬していた成虫が現れ、餌を摂りながら繁殖行動に入る。卵は円筒形で、中春から晩春にかけて寄主植物の葉の付け根などに数個ずつ産み付けられる。卵は10日ほどで孵化し、1齢幼虫は葉や若い球果の鱗片などから吸汁し、2齢目からは種子などからも吸汁する。一方、越冬成虫も引き続き吸汁しながら産卵する。カメムシ目は不完全変態のため蛹にはならず、孵化した幼虫は4回脱皮して5齢で終齢幼虫となり、5回目の脱皮で成虫となる。8月中旬頃になると一つの枝に全ての齢の幼虫と新成虫が見られるようになる。秋には全て成虫となり冬眠場所を探し回りながら木の割れ目などに移動するが、この際に建造物内に多数個体が入ってくることもある。マツ属を中心に40種以上の植物が報告されている。主なものは下記のとおり。日本では神奈川県のクロマツの記録がある。マツヘリカメムシは1910年にハイデマンによってカリフォルニア州とユタ州との標本に基づいて新種として記載されたが、ハイデマンは同時に他の産地としてコロラド州やカナダのバンクーバーを挙げて、その分布様態から本種は明らかに北米西部の動物相に属する種であると述べている。そしてハイデマンの言うとおり、在来個体群は北米大陸のロッキー山脈以西のブリティッシュコロンビア州からメキシコに至る地域に分布していたと考えられている。しかし20世紀半ばになると、これらの産地よりも東の記録も加えられるようになり、Koerber(1963年)はネブラスカ州の記録を追加した。しかしSchaffner(1967年)はすでに1956年10月の時点で、ネブラスカ州よりも更に東に位置するアイオワ州のアイオワ州立大学キャンパス内で多数採集されていたことや、当地ではそれ以降毎年採集されて完全に定着していること、これに加え1961年には五大湖地域のインディアナ州でも1個体が採集されていることなどを報告した。その後1970年代に入ってからは東部での分布拡大がより顕著になり、1980年代半ばには五大湖周辺の地域に確実に広がり、1990年にはニューヨークまで達し、更に分布を拡大した。欧州では1999年にイタリア北部のヴィチェンツァ近くから報告されたのが最初で、ヴェネツィアの港湾か空港あたりが侵入口だと推定されているが、その後はイタリアを含む欧州各地から報告が相次いだ。年代順では2002年…スイス、2003年…スロベニア、2004年…クロアチア、スペイン、2005年…オーストリア、2006年…ドイツ、ハンガリー、フランス、2007年…ベルギー、チェコ、スロバキア、イギリス、2008年…モンテネグロ、ポーランド、セルビアなどである。欧州本土とドーバー海峡で隔てられたイギリスでは2007年1月にドーセットので最初に発見されたが、この年はそれで終わった。しかし翌2008年の8月末に南岸のサセックスやケントで多数見つかったのを皮切りに同年のうちにグレートブリテン島南岸を中心とした各地から報告が相次ぎ、10月にはより北方のカンブリア州ケンダルからも報告された。現在判明している日本最古の文献上の記録は2008年3月26日・27日に東京都小金井市関野町の住宅地の網戸から採集されたものであるが、同年10月28日には東京都八王子市廿里町でも下草を徘徊中のものが採集された。またウェブ上でも東京都練馬区石神井公園(2008年12月12日)や同千代田区皇居東御苑(2009年3月27日)など都内各地や、埼玉県狭山市(2008年10月25日)や神奈川県(2009年6月4日)からの報告が見られ、これらのデータは本種が2000年代後期に外来し、2009年までには少なくとも首都圏に広く分布するようになっていたことを示唆している。属名 "Leptoglossus" はギリシア語の"leptos" (:細い、薄い、華奢な)+ "glossa" (:舌)、種名 "occidentalis" はラテン語で「西の、西部の」。英語名 "Western conifer seed bug" は「西部の松の種の(カメ)虫」の意で、省略して "WCSB" ということもある。また "leaf-footed bug" と通称されることもあるが、これは後脚に葉状片をもつ本属や近縁属の種の総称のため正確な表現ではない。マツヘリカメムシという和名は日本初記録の報告(2009年)の際に新称された。

出典:wikipedia

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