富の原遺跡（とみのはらいせき）は長崎県大村市富の原2丁目に所在する縄文・弥生時代の遺跡である。大村市中心部に近く、多良岳山麓から大村湾に向かって広がる大村扇状地の扇端部にあたる。第二次世界大戦（太平洋戦争）中に航空隊飛行場が造られ、戦後には工場進出や民家が増加するなどして破壊された部分もあるが、1980年（昭和55年）以降の発掘調査で竪穴式住居跡（弥生時代）、甕棺・石棺墓、祭祀遺構等が発掘され、土器・石器等とはらんで国内でも例の少ない鉄戈と鉄剣の出土をみた。2002年（平成14年）調査で濠跡が発掘され環濠集落であったことが確認された。

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