Kinect(キネクト)はマイクロソフトから発売されたジェスチャー・音声認識によって操作ができるデバイス。動力学を意味する"Kinetics"と、繋がりを表す"Connection"を組み合わせた造語である。キャッチコピーは「カラダまるごとコントローラー」、開発コード名は「Project Natal」、「NUI」(ナチュラルユーザーインターフェイス)の一つである。物理的なコントローラを用いずに操作ができる体感型のゲームシステムで、ジェスチャーや音声認識によって直観的で自然なプレイが可能となる。日本では2010年11月20日に発売された。同日にXbox 360 4GBとの同梱パックと、初回生産限定でXbox 360 250GBとの同梱パック、2011年6月2日から250GB+Kinectパックも発売された。全てのパックに『Kinect アドベンチャー!』のソフトが同梱された。カロリー数を記録できる『Kinect PlayFit』も無料配信された。過去に発売された「全てのXbox 360の本体に対応」しており、旧型の本体には、Xbox 360 Kinect センサーに同梱されているケーブルを接続することでプレイが可能となる。4GB、250GBの本体同梱パックにはケーブルは付属されていない。2人以上のプレイに対応しているので、Xbox 360本体とKinectを1セット用意すれば、プレイ環境に合わせて機器を追加購入せずに済むのも特徴である。RGBカメラ、深度センサー、マルチアレイマイクロフォン、および専用ソフトウェアを動作させるプロセッサを内蔵したセンサーがあり、プレイヤーの位置、動き、声、顔を認識することができる。これにより、プレイヤーは自分自身の体を使って、直観的にビデオゲームをプレイすることができる。常にプレイヤーの位置、身長を測定し、最適なプレイができるよう上下の角度の自動調整が行われる。Video Kinect(Kinectを使用したビデオチャット)にも対応した映像センサーも装備している。キネクトは、主にプレイヤーの動きを読み取って合成するモーションキャプチャという技術を使用しているが、一般的なモーションキャプチャとは異なり、通常のモーションキャプチャ時に着用する特殊なマーカー付きスーツと、マーカー検出時に使用するトラッカーは必要としない。カメラに被写体を映す事でプレイヤーからキネクトまでの距離を計測し、プレイヤーの骨格のさまざまな動きを検出して、ゲーム内のキャラクターの動きにリアルタイムに反映させることが可能となる。多人数による同時マルチプレイにも対応しており、プレイ人数はソフトによって異なる。Kinect センサーを使用する際にはデータ保存機器の空き容量が約256MB必要となる。当初Kinectの仕様は内部に認識した情報を処理するプロセッサを内蔵しないものであった。これは、Kinectが単なるセンサーに近いものであったことを意味する。しかし、2009年夏頃にソフトウェアデベロッパに渡された初期開発キットで、Xbox 360側でのKinect負担が非常に大きいものだと判明する。具体的にはメインCPU3コアのうち1コアをほとんど占有してしまうほどであり、その後の改良で占有率は下がったもののまだXbox 360側の負担は大きく、結果としてKinect側にプロセッサを搭載する運びとなった。このプロセッサは認識に必要なすべての処理をするのではないが、そのほとんどを行うものである。その結果Xbox 360側の負担は大きく下がったもののKinect自体のコストが上がり、コンシューマゲーム機の付加物の限界相場といわれる100ドル/1万円以内というこれまでのセオリーに外れることとなる。だが、しかしマイクロソフトは「かつてSEGAがメガドライブ用の周辺機器としての失敗作『スーパー32X』のようにはならない」と証言している。Kinect for Xbox 360は発売当初からユーザーにより解析が進められ、パソコンで動作させるためオープンソースのドライバが開発され、さまざまな応用が行われている。そうした動きに対し、マイクロソフト側は当初否定的立場と見られていたが、2010年11月19日にラジオ番組中で、KinectのUSB接続はあえて暗号化されていないのだとし、独自のプログラムについても容認する姿勢を明らかにした。ただし、「Xbox 360内部のアルゴリズムにアクセスして使用すること」「チート行為のためにKinectとXbox 360の間にデバイスを設置すること」などはハッキングとして扱うとした。2011年4月には、マイクロソフトから公式にWindows向けのソフトウェア開発キット(SDK)を公開することを発表し、同年6月16日に「Kinect for Windows SDK」のベータ版が公開された。2012年2月1日、「Kinect for Windows SDK」正式版の公開と「Kinect for Windows」を発売した。Kinectはゲーム・エンターテイメントを目的として作られたが、それ以外の分野にも活用されており、この広がりは「The Kinect Effect」と呼ばれる。このKinectを利用し医療・障害者の支援や人流計測などに活用された。以下は、国内発売が決定したKinect専用および対応タイトルを列挙する。他社モーションコントローラ
出典:wikipedia
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