COMAC C919とは、中華人民共和国の中国商用飛機有限責任公司(Comac)で開発中の168-190席のナローボディ機である。中国はC919を長期的にエアバスとボーイングによる複占を崩しエアバスA320neoシリーズとボーイング737MAXと競う位置づけであるが、連邦航空局(FAA)の型式認証を取得できておらず、実質国外で運行することが出来ないため国内専用の旅客機である。先端部の製造が2009年9月2日に開始され、2015年11月2日ロールアウトした製造は中国商用飛機有限公司()が担当する。2013年に胴体の製造が開始され、2014年に四川航空によって初飛行が行われ、2016年に就航を予定している 。1980年代後、中国ではソ連標準以外の国産ジェット旅客機としてはARJ21についで二つ目である。中型ジェット機としてはマクドネル・ダグラスのMD-80やMD-90のライセンス生産が行われていた。1970年代、Y-10の製造と試験も成功したが、開発費用の理由で、量産しなかった。中国で設計、生産される民間機としてはY-10以来で最大のものとなる。なお形式名のCは"China"、9は「永久」、19は「190席級」を意味するという。設計と組み立ては上海で当初は外国製のエンジンとアビオニクスを搭載する予定である。現在CFMインターナショナルとの契約がなされ、開発中のLEAP-X1Cエンジンを搭載する計画だという。しかし、中国は将来的にはC919用の国産のエンジンを搭載する願望を表明しており、CJ-1000Aというエンジンを開発中である。そのほか、WS-15をベースとしたSF-AやWS-10をベースとしたWS-188が候補として挙げられており、同じく開発が進められている。中央ウイングボックス、外部ウイングボックス、ウイングパネル、フラップとエルロンは中国の西安市で生産され、胴体中央部は南昌市で生産される予定。ラジアルタイヤはミシュランがAir Xを供給する。C919の機体形状、寸法、主翼、尾翼、ドアや窓の配置はエアバスA320と酷似しており、一般的な積み込み装置の使用に対応できるという。胴体直径は幅が3.96 m(13 フィート)で高さが4.166 m (13 フィート, 8 インチ)、断面積は12.915mとエアバスA320とほぼ同じである。翼幅33.6mまたはウィングレット装着時35.4mである。C919には全長3mの翼小骨を含めて3Dプリンターによって製造されたチタン合金製の部品が使用されている。積載量は20.4トンの予定で巡航速度はマッハ0.785、最大高度は12,100mの予定である。2種類の派生機種が予定される。標準型は航続距離が4,075 km、長距離型は航続距離が5,555 kmの予定である。2010年の中国国際航空宇宙博覧会でComacによって紹介された映像によると6形式が計画されている。基本形式は168席で同様に延長型と短縮型、ビジネスジェット仕様と貨物型と"特別仕様"である。Comacは2010年10月28日に中国民用航空局へ型式証明を申請した。同社の予定では2015年にC919の初飛行を予定し、2018年から納入を開始する。2010年の中国国際航空宇宙博覧会でComacは中国東方航空、中国国際航空、海南航空、中国南方航空、CDBリース、GE キャピタル アビエーション サービシーズから55機受注し、さらに45機オプションで受注したと発表した。2011年2月ライアンエアーはComacと航空機の調達に関して協議したと発表した。ライアンエアーは、発注済のボーイング 737-800の受領が2012年で終了する為、次期機体の検討を行っていたが、ボーイングとエアバスに提示された価格に不満があった為、2009年時点でこの二社との交渉から撤退していた。しかし、ライアンエアーは2013年に引き続きB737を発注することを決定、初の中国外航空会社からの受注とはならなかった。ソース
出典:wikipedia
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