ミュージカル落語（みゅーじかるらくご）は、劇団四季出身の落語家、三遊亭亜郎の創作した古典落語でも新作落語でもない新たな落語のスタイルである。劇団四季にミュージカル俳優として10年間在団し、その後三遊亭円丈門下となり落語家へ転身、東宝などでも活躍したミュージカル俳優落語家の三遊亭亜郎が、2004年からミュージカル俳優の経験を生かしてミュージカルと落語の融合して創作した落語の表現方法。ピアノやチェロといったアコースティック音楽の伴奏を付け、噺の中に歌ったり、バックミュージックとして取り入れたりしながら、古今東西の名作や偉人伝をわかりやすく、面白く“語り歌う”エンターテイメント。笑いあり涙ありとエンターテイメント性が高く、従来の落語ファン以外の層からも注目を集めている。他方、さだまさしの楽曲「償い」を題材としたミュージカル落語「つぐない」では、細かな心理描写や極めて道徳的な作品であるとして高評価を得ている。子供にもわかりやすく、質の高い芸術であるとして全国の小中学校の芸術鑑賞会等で公演されることも多い。2009年現在、東京都新宿の「ミノトール2」や埼玉県「所沢市民文化センターミューズ」などの亜郎によるミュージカル落語を聴くことができる。2008年5月30日、NEWS23にて「亜郎のミュージカル落語」特集で亜郎がスタジオ生ライブを行った際、出演後に電話の問い合わせが殺到し当番組史上最多の問い合わせ件数を記録した。

出典:wikipedia