広久手30号窯跡(ひろくて さんじゅうごうかまあと)は愛知県瀬戸市にある遺跡。愛知万博の会場となった海上の森に位置する古窯跡で、会場施設の建設に伴い2000年(平成12年)に発掘調査が行われた。調査の結果、10世紀末の平安時代中期に灰釉陶器を焼いていた窖窯で、瀬戸市内にある窯跡ではもっとも古いと判明した。時代的には猿投窯が縮小して瀬戸窯に移行する時期に当たるとされる。なお、隣接して見つかった広久手20号窯跡は調査後に埋め戻された。丘陵の斜面に作られた半地下式の窖窯跡で、残存長4.2メートル、最大幅1.45メートル。残存する壁面から、天井部までの高さは約1メートルと推定される。床面の最大傾斜は35度で、天井は失われていたが焚口から燃焼室の分炎柱・焼成室までが残存しており、多数の灰釉陶器も出土した。窯跡は万博瀬戸会場の施設として保存・整備された。窯体には覆屋が掛けられたほか出土品の展示施設も併設し、2009年現在も「窯の歴史館」として利用され、年に数回の学習会も開催されている。
出典:wikipedia
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