マルチ・ブート・マネージャ (, MBM) は、オープンソースのブートローダ。マルチ・ブート・マネージャ (MBM) は マスターブートレコード (MBR) にインストールされるチェーンローダである。PC/AT 互換機の標準コードは、ブートフラグの設定されたパーティションの先頭にあるブートコードに処理を移すが、MBM では起動時に表示するメニューにより、起動するパーティションを選択することを可能にする。MBR と、その後続領域に書き込まれるプログラム本体に加え、インストール時に書き込み先のシリンダを指定することで、グラフィカルメニューによる OS 選択画面もオプションとして提供される。MBM はパーティション先頭にあるブートセクタに制御をつなぐチェーンローダと呼ばれるブートローダの一種であり、カーネルを直接起動するような機能は持たない。そのコードサイズから、パーティションテーブルの編集は MBR に存在するパーティションテーブルの値を直接書き換えることしか出来ず、エラーチェックや整合性を保つ機能は存在しないため、理解せずに編集することは起動不良などのトラブルなどに直結する。また、パーティションに HIDDEN フラグを設定することにより、複数の OS を共存させることを考慮していない Windows 9x系 や、MS-DOS 等のシステムでも後から追加インストールすることが可能である。インストールは MS-DOS、Windows 9x系ではコマンドラインから行う様になっているが、MS-DOS がなくてもフロッピーディスクにフロッピーイメージ版を書き込む方法、ならびに CD イメージが提供されるようになったため、それらによるインストールも可能である。また、ライセンスが GPL であるため、有志の手により、Linux 上からのインストールスクリプトも頒布される等の試みもある。グラフィカルメニューの利用には、パーティション外にシリンダ1つ分の領域を必要とする。そのシリンダを破損した場合、並びに用意できない場合はテキストベースでのメニューが提供される。MBR 並びにその後続セクタに本体が配置されるため、そこを利用するシステムや、ツールとの共存は不可能である。標準の Windows や、DOS のブートコードに対しては代替となるため入れ替えに問題はないが、メーカー製PC等の場合、MBR にリカバリに利用するシステムへ制御を移すコードなどが入っていることがあるため、インストールを行う前には、事前にそれらの場所を書き換えることに問題がないか確認することが必要である。また、すでに構築されたシステムが、パーティション内のブートコード以降でマルチブートするように構築されている場合は、その対象となる領域を起動後、改めて起動するシステムを選択する形になる。
出典:wikipedia
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