小繋事件(こつなぎじけん)とは、岩手県二戸郡一戸町字小繋の小繋山の入会権に関して、1917年に地元農民を原告として起こされた民事訴訟に端を発した刑事を含む一連の裁判に至った事件のこと。小繋の小さな集落に住む農民たちは、先祖代々、2000ヘクタールの小繋山に依存した生活を続けていた。小繋山は地域の人々が自由に入り、肥料、飼料といった農業に欠かせない物資や食と住に関わる建築用材、燃料、食料なども調達していた。地租改正にともなう官民所有区別処分の際にこの小繋山が共有林や村有林ではなく、民有地とされた。この時に発行された地券の名義人「立花喜藤太」から譲渡をうけた「鹿志村亀吉」が、警察力などを使って、小繋山への農民の立ち入りを実力で阻止するようになり、農民はこれを不服として訴訟を起した。1917年の民事訴訟の提起から、1966年の刑事事件の有罪確定まで約50年をへた事件の間、戒能通孝らの法学者、弁護士、多くの新聞記者やドキュメンタリーカメラマン菊地周、写真家川島浩、ドキュメンタリー作家篠崎五六らが入り、その後も、様々なかたちでとりあげられている。最近では、2009年の山形国際ドキュメンタリー映画祭の招待作品、『こつなぎ 山を巡る百年物語』がつくられている。
出典:wikipedia
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