古河ロックドリル株式会社(ふるかわロックドリル、英文社名:"FURUKAWA ROCK DRILL CO.,LTD.")は、東京都中央区日本橋室町に本社を置く古河グループの機械メーカーである。鉱山・土木・建設に関わる機械の研究開発・製造・販売を行なっており、削岩機(ブラストホールドリル・油圧ブレーカ・油圧圧砕機など)分野では世界最大手、トンネル掘削機(ドリルジャンボなど)分野でも世界3大メーカーの一角を占めており、土木鉱山用機械の世界トップメーカーとして広く知られている。トンネルドリルジャンボの国内シェアは80%である。古河機械金属グループの開発機械(ロックドリル)事業を担う中核事業会社(古河機械金属の連結子会社)で、古河グループに属している。製造・開発拠点として高崎工場(群馬県)、吉井工場(群馬県)、いわき整備工場(福島県)、関西整備工場(大阪府)を有する。足尾銅山(明治10年に経営開始)で使用された機械の製造・修理部門が事業の発祥で、ここから様々な開発機械を開発・製造していき、今日に至る。1914年(大正3年)には、日本初(国産第一号)の削岩機「手持ち式削岩機」を開発した。現在では、世界100ヶ国へ輸出するなど鉱山用機械の世界トップメーカーとして事業を展開している。削岩機の技術を活かし、山岳トンネル工事の火薬装填用の孔を掘削するトンネルドリルジャンボを開発。現在では、国内のトンネル工事の大半で使用されている。主な国内の実績として、国鉄(現JR)・東北新幹線の八甲田トンネル(トンネルの長さ日本一)、青函トンネル、関越自動車道の関越トンネル、山梨リニア実験線の笹子トンネルなどが挙げられる。なお、新幹線のトンネル工事では7割のシェアを占めている。2001年、ロシア東部の厳冬の地を走るバイカル・アムール鉄道(第2シベリア鉄道、バム鉄道)の長大トンネル「セヴェロムイスクトンネル」が貫通した。他の地域とは隔絶され、冬はマイナス40度、夏はプラス40度と気温の変化は激しく、しかもマグニチュード1~4の地震が年間360回も発生するという厳しい自然環境にある地域である。こうした過酷な環境、世界屈指の難工事において、古河ロックドリルのトンネル機械が活躍、高い耐久性と機能性を実証した。山梨リニア実験線は、計画全線42.8kmのうち18.4kmが完成しており、1997年から走行実験を始め2003年には有人走行による世界最高速度、時速581kmを記録した。この山梨リニア実験線に関し、当初計画総延長のうち、未着工分の24.4kmが2008年に発注され、このうち18キロを占めるトンネル部については8工区に分けて施工が始まっている。8工区のうち6工区(本坑13.5km)で、古河ロックドリルのドリルジャンボの稼働・採用が決定。トンネル工事分野で大きな存在感を示している。
出典:wikipedia
LINEスタンプ制作に興味がある場合は、
下記よりスタンプファクトリーのホームページをご覧ください。