観音寺(かんのんじ)は、三重県鈴鹿市にある、高野山真言宗の仏教寺院。山号は 白子山(しろこざん)。本尊は白衣観世音菩薩。聖武天皇の勅により、藤原不比等が建立したとされ、天平勝宝3年(751年)道證上人開山の1250年以上続く寺院で、寺伝によると、本尊の白衣観世音菩薩が、当寺の東側にある鼓ヶ浦の海中より、鼓に乗って現れたといわれ、安産、子孫長久を守り、子安観音として、現在まで人々の信仰を集めている。称徳、正親町、後花園各天皇の絵画や、徳川御三家の安産祈願文等を所蔵している。天平宝字年中(757年 - 765年)、落雷で焼失した伽藍跡に、芽生えたといわれる不断櫻が、年中葉や花を咲かせている。国指定の天然記念物に指定されている。山門(仁王門)は元禄16年(1703年)建立で、昭和57年(1982年)に修理を行い、門の左右には、鎌倉様式の金剛力士像2体が安置されている。境内中央には、寛文6年(1666年)に作られた、銅燈篭が置かれており、共に三重県指定の文化財に指定されている。平成10年(1998年)に三重塔が建てられ、金剛界大日如来、文殊菩薩、普賢菩薩を祀っている。1年中花が咲いている不思議な桜として、江戸時代から有名で、伊勢参宮名所図会にも紹介されている。真夏以外花を見ることができるが、満開状態ではなく、梢のあちこちに花が見られるものであり、葉の一部は真冬でも枝に残っている。花は白色、一重の五弁で、花の中央部が赤味を帯びている。三間一戸の楼門、入母屋造り、本瓦葺。柱総円柱。上層は三手先で尾柱を用い、腰組もまた三手先とし、上層中央は桟唐戸を開き、下層正面は金剛柵を設けて、金剛力士像を両脇に配する。「仁王門諸事入用目録」によると、元禄16年(1703年)に建立されたことが記されており、元禄期楼門形式の堂々たる構えである。総高250cm、基礎幅110cm。笠、火舎、中台、竿、反り花基礎5辺を、個別に鋳造し組み合わせたもので、上部宝珠周辺の火焔を除いて、完全に残っている。竿に「冶工津之住前但馬守次男 辻三上衛門尉藤原玄種」「寛文六(1666)年丙午暦十二月吉祥日」と陰刻されている。作者の玄種は、津市釜屋町の鋳工として、江戸時代に名声を博した辻越後、但馬のうち、但馬家の祖辻但馬守吉種の次男である。。
出典:wikipedia
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