谷澤 久之（たにざわ ひさゆき、1941年10月 - ）は、日本の薬学者（薬理学）。学位は薬学博士（静岡薬科大学・1970年）。静岡県立大学薬学部助教授、広島女学院大学生活科学部教授、広島女学院大学総合研究所所長、広島女学院大学生活科学部学部長などを歴任した。1941年生まれ。静岡薬科大学の薬学部にて学び、学士号を取得した。その後、同大学の大学院に進学し、薬学研究科にて引き続き薬学を修めた。その後、同研究科の博士課程を修了し、博士号を取得した。学位論文は「豚回虫に対する4-lodothymolの作用機作」と題されており、ヨードチモールの豚回虫に対する効能について調べた研究である。なお、薬学部の同期には五島綾子らが、薬学部および薬学研究科の同期には木苗直秀や三輪匡男らがいた。大学院修了後は、森下製薬に採用され、研究職として勤務した。その間も、駆虫薬の研究を続けている。就職から数年後、森下製薬を辞し、母校である静岡薬科大学にて薬学部の講師に就任した。1987年、静岡薬科大学が静岡女子大学や静岡女子短期大学と統合され、新たに静岡県立大学が設置された。その際は、静岡県立大学の薬学部にて、引き続き講師を務めた。1992年からは、同大学の薬学部にて助教授を務めた。1998年、静岡県立大学から広島女学院大学に転じ、生活科学部の教授に就任した。その後は、同大学の図書館の館長や総合研究所の所長など、学内の要職を歴任した。2002年からは同大学の生活科学部の学部長を務めた。2007年、同大学を退職した。専門は薬学であり、特に薬理学に関する研究が中心を占めていた。天然由来の抗酸化物質の探索や栄養輸液に関する研究などで知られている。また、日本薬理学会では、長年にわたり評議員を務めた。その他、日本栄養・食糧学会や日本薬学会などでも活動した。

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