近鉄バス八尾営業所(きんてつバスやおえいぎょうしょ)は、大阪府八尾市志紀西にある、近鉄バスの営業所である。主に、八尾市全域と藤井寺市北部、柏原市の一部、大阪市平野区の一部を担当し、また飛び地的に富田林市内の路線もカバーする。営業所最寄りの停留所は「志紀車庫前」。大和路線志紀駅の西側約400mに位置する。1956年に近畿日本鉄道自動車局の志紀自動車区・営業所として開設された。1986年に八尾自動車区・営業所に改称された(このこともあり、未だに「志紀営業所」と認識している者もいる)。 1999年に分社化され、八尾営業所となった。2003年よりスルッとKANSAI・Jスルーカードにも対応しており、バスカードの運用も開始した。また、1998年に布施営業所から移管されて以来、夜行高速バスの基地としても機能しており、北は山形から南は鹿児島まで幅広く担当している。河内山本駅および近鉄八尾駅から発着する八尾市北東部を結ぶ路線。山本 - 花園間は昼間時でも概ね15分毎、近鉄八尾 - 高砂住宅は同じく20 - 30分毎であり、並行区間ではかなり頻度が高い。なお、94番は昼間のみの運行である。朝ラッシュ時には山本駅前へ数分毎に発着する。2006年11月29日よりアリオ八尾への乗り入れを開始している。もともとは枚岡営業所が担当しており、当時は近鉄大阪線の北側から南側を循環する系統や山本駅前 - 近鉄八尾駅前を循環する系統や区間便も存在した(50・52番:山本駅前 - 緑ヶ丘 - 近鉄八尾駅前 - 小阪合町 - 山本駅前、51番:山本駅前 - 緑ヶ丘 - 近鉄八尾駅前)。山本線同様、この路線もかつては枚岡営業所の担当だった。もともとは、瓢箪山駅 - 恩智駅 - 近鉄八尾駅と結ぶ路線(22番として運行、1998年廃止。その後、2003年から2008年まで、八尾市愛あいバスが一部区間をカバーした)であったが、その後山本駅前へ乗り入れる20番が主力となった。現在は20番とそれ以外では分断された格好になっておりお互いの接点もない。昼間はほぼ20分ごとに運行し、利便性は比較的確保されている。また、大阪経済法科大学へは楽音寺バス停で下車するが、ここから徒歩15分程度かかり、かなりの上り坂を登る必要がある。同大学との間には枚岡営業所担当の経法大線が瓢箪山駅前まで運行、(山本からスクールバスは大阪経済法科大学八尾キャンパスが開校されたため、廃止になった。)かつては近鉄八尾駅前 - 恩智駅前 - 瓢箪山駅前がメインであった恩智線の流れを汲む路線で、幾度の路線変更の末、現在はこの1路線のみの存続となっている。また、志紀車庫前発着がメインとなる過程で、路線名も志紀線に改められている。大和路線・おおさか東線のJR久宝寺駅を発着するふたつの路線。
07番は、2004年5月に08番(後述とは別)として、八尾市立病院の移転とJR久宝寺駅への乗り入れを兼ねて運行を開始した。当初は近鉄八尾駅前発着で、八尾市愛あいバスの竹渕ルートと完全平行していた。このため、2005年11月に愛あいバスはJR久宝寺駅以西のみとして、当路線との乗り継ぎ制度を導入した(現在、愛あいバスは廃止されている)。2006年11月29日からは、アリオ八尾の交通広場発着に変更され、近鉄八尾駅前は通過、系統番号も07番に変更となった。なお、近鉄八尾駅前を通過することとなったのは、八尾駅筋バス停が近鉄八尾駅に比較的近い(信号待ちの影響を受けるとロータリーに入る方が時間がかかることがある)ことからカバーできると判断されたものと思われる。アリオ乗り入れ時に、夜間の便を増発している。
08番は、JR久宝寺駅と地下鉄谷町線八尾南駅を都市計画道路(久宝寺太田線)経由で直線的に結ぶ路線で、2009年4月8日より運行を開始した。主に大阪市平野区の長吉六反東部地区からJR久宝寺駅へのアクセス確保を目的に新設され、南太子堂・長吉六反地区からJR線・地下鉄線へのアクセス改善とともに、八尾市木の本地区より八尾市立病院へのアクセスも担っている。後述する八尾線との重複区間(八尾南駅前 - 大正北小学校前)からのJR線へのアクセスとしては、運行本数の面では劣るものの、八尾線が普通電車のみ停車のJR八尾駅に接続しているの対し、当路線の接続する久宝寺駅は快速停車駅である事、おおさか東線の始発駅である事の利便性に加え、JR八尾駅付近の踏切による渋滞の影響も受けないなどの利点がある。2012年4月8日より、朝を除き大阪市立クラフトパーク経由の09番が運行するようになった(同パークには以前より大阪市営バスの61C・61D号系統も乗り入れていたが2015年10月の経路変更で経由便がなくなっている)。2016年6月1日から利用者減、運転士不足を理由にJR久宝寺駅 - 八尾南駅の路線は土曜日に1往復のみの運行となった。近鉄八尾からJR八尾、八尾南、藤井寺の4つの鉄道駅を結ぶ幹線。大阪府下で近鉄大阪線と近鉄南大阪線を結ぶ唯一のバス路線でもある。10 - 20分おきと比較的便数も多い。八尾空港前という停留所もあるが、同空港ターミナルへは10分程度歩く。工業団地や商業地、住宅地を結び、比較的利用者が多い路線である。70番が基本で、71 - 73番は出入庫などに限られる。74番と75番は八尾南駅から八尾市南部の沼・太田地区を循環する路線である。途中に医真会八尾総合病院が出来たことで、病院アクセス路線の性格も持つようになった。富田林市西部にある金剛ニュータウンの東部と、富田林駅を結ぶ路線。ニュータウンの西側には特急が停車する南海高野線金剛駅があり、同線の大阪市内ターミナルが難波にあることもあり、同駅から来る南海バスに利用では押されている。しかし、富田林市役所などの行政機関は富田林駅方向にあり、駅からは丘陵地を上り下りするため、バスの利用者は多い。また、パーフェクト リバティー教団(PL教)の本部が沿線にある。35番は北側の向陽台・藤沢台循環で、37番は南側の津々山台・小金台循環である。2000年5月に、効率化のため平日・土曜の昼間時に限り37番を運行せず、35番との乗り継ぎ連絡バス(30番:藤沢台六丁目→小金台→津々山台→中央センター前/0番:中央センター前→小金台→津々山台→向陽台二丁目)の運行を行っていた。しかし、乗り継ぎの不便さがあることから、2005年に乗り継ぎ制度は廃止された。営業所からは遠いが、大阪外環状線を経由して回送されてくる。これは後述する富田林線や富田林レインボーバスも同様である。2016年6月1日のダイヤ変更で津々山台まわりの系統が全便廃止となった。近鉄長野線喜志駅から駅西側の丘陵地にある梅の里住宅への路線として開設された。丘陵地の急な坂を上り下りするため、利用者も比較的多い。当初は、さつき野住宅内には入らず、喜志駅前 - 梅の里住宅西間の運行で、折り返しは美原町(現:堺市美原区)との境界付近にあるターン地で行っていた。ここから市境を挟み約150m先にも別のバスターン地があるが、こちらは、河内松原駅や北野田駅前からさつきの住宅への路線が使用している。当路線をさつき野側に延長したことで、駅から遠いさつき野住宅の利便性を上げることにもなった。折り返し場はさつき野住宅の一角に新設された。一時期、松原営業所が担当していた。大阪教育大学が奈良県境に近い柏原市の高台にキャンパスを設置したことから、最寄り駅とキャンパス内を結ぶ路線として開設。休講日は運休する。現在では柏原市内を走る唯一の一般路線バスである。なお、国分駅前へは最終の1便のみが運行される。1994年に当初無料運行で開設されたのち、2003年に有料化(大人100円、小児50円)された。身体障がい者手帳もしくは療育手帳をお持ちの方は50円、1歳未満の乳児は無料である。金剛ニュータウンの西部は、富田林市内であるが市役所方面へのバス路線がなく(ニュータウンが近鉄バスと南海バスのエリアの境目になっていることが一因)、その不便を解消すべく開設されたものである。当初使われた車両は、ステップリフト付きの大型車(前扉のみ装備)であったが、2003年にワンステップ中型バス(日野・レインボー)に置き換えられた。同時に、路線も3路線が追加され、東西南北4路線となり、有料化された。しかし、西まわりと呼ばれるようになった既存1路線はまずまずの成績であったが、新設3路線は1便あたり1 - 3人という低利用率のため、わずか2年半で廃止となった(廃止となった路線の詳細は後述)。山本線・恩智線と同様、かつては枚岡営業所の担当だった。信貴山朝護孫子寺へのアクセス路線。戦前に不要不急路線として廃止された信貴山急行電鉄の山上鉄道線があった跡を、1957年に近鉄西信貴鋼索線が復活する際に、山上線区間は鉄道を復旧せずにバスを運行する形となった。廃線跡はバス専用道路になり、のちに信貴生駒スカイラインの一部となった。高安山と信貴山門の両ターミナルはいずれも山上線の駅跡にある。バスは西信貴鋼索線のケーブルカーに接続(早朝夜間を除く)して概ね40分毎に運行。ただし、三が日など利用者の多い時期には続行便を出すなど増発が随時行われている。信貴山門には2012年4月28日から奈良交通の32系統・信貴山下駅行が発着するようになり乗換可能となった。内部リンクのある路線の詳細は各項目を参照のこと。大阪はあべの橋バスステーション・近鉄なんば西口(OCAT)・大阪駅前(地下鉄東梅田)、京都は京都駅八条口に停車する。夜行路線の受け持ちが中心だが一部昼行便も運行し、本営業所が担当する。大阪と新宿(東京都)を名神高速道路・中央自動車道・首都高速4号新宿線経由で結ぶ夜行高速バス。「ツィンクル号」のみ西東京バスとの共同運行である。2008年4月24日までは「カジュアル・ツィンクル号」も多摩バス(当時)と共同運行を行っていた(現在は近鉄バス単独運行)。2013年8月23日より運行を開始した。路線の愛称は制定されていない。運行開始当初は八尾からは8時〜19時台に、京都からは9時〜20時台に概ね1時間毎に発車する(土休日は午前/午後に1往復ずつ増発)。車両はトイレなし4列シート車で運行する。2016年6月1日より土休日のみの運行となり、便数も大幅に減った。JR久宝寺駅・近鉄八尾駅前での一般路線バスとの乗継ぎ制度があり、当路線の乗車券もしくは乗継券を提示することで一般路線バスの運賃が無料となる。座席指定制で事前に乗車券を購入しなければならないが、空席があれば予約なしでも乗車可能。当日乗車に限りICカード乗車券が利用できる。近鉄南大阪線のターミナルである、阿倍野橋近鉄百貨店前から東へ向かう路線(駅名は「阿部野橋」だが停留所名は「阿倍野橋」だった)。もともとは、大阪 - 国分 - 王寺 - 奈良を結ぶ直通バス(奈良交通も運行していた)が短縮されたもの。阿倍野橋を出ると、あべの筋を南下してから東へ向かい(阿倍野橋行は阿倍野区役所前からあびこ筋経由で近鉄百貨店前に到着)、杭全から国道25号経由。平野区東部から片側1車線ずつに減ることもあり、道路渋滞に悩まされることが多かった。また、大和路線との並行路線であったことから、次第に減便を繰り返し、1993年には阿倍野橋始発は休日1便だけとなり、残りは平野駅前発着となった。しかし、1997年に太子堂以西の区間は廃止となった。なお、2000年からは八尾市愛あいバスが亀井付近の八尾市内をカバーするようになったものの、2008年に廃止されたためこの付近は再びバス空白地になった。また、92番は堅上線出入庫の関係で残されていたが、2006年の堅上線休止と同時に休止となった。大阪 - 上野市間に1960年代から70年代に路線バスを運行していたが、その後毎月26日のみ当系統が運行された。亀井までは柏原線と同一でここから中環と西名阪自動車道を経由して天理まで結んだ。高速経由であるが、一般の路線バス車両で運行されていた。1989年に廃止。ただし、天理までの高速区間は夜行高速バス開設時の免許に活かされた。富田林線は、もとは八尾と河内長野を結ぶ路線であった。しかし、近鉄長野線との並行路線であったこともあり、その後は富田林市内への出入庫を兼ねた路線が、国道25号 - 国道170号旧道経由で運行された。その後、次第に減便と区間短縮を行い、2003年に当路線は松原営業所に移管された。しかし、2006年より85・86番のみ存続となり土曜日1往復だけが存続していたが2008年12月20日休止。柏原市内の路線網。このうち、02番は柏原線とともに大阪 - 奈良直通バスの後身にあたり、奈良県に乗り入れる路線であった。いずれもローカル色の濃い系統であったが、1996年に雁多尾畑系統(81・82番)を残して全廃された。81番はその後青山台住宅への乗り入れにより83番に変更された。雁多尾畑系統は、大阪府道183号本堂高井田線が狭隘なため、保安要員として車掌が乗務、さらに接近を知らせるメロディも流しながら運行した。しかし、2006年7月から柏原市が無料の施設巡回バスを雁多尾畑へ乗り入れることになったため、当路線は休止された。これにより事実上、柏原市から近鉄バスの生活路線は消えた。1961年に開設され、堺東駅への唯一の乗り入れ路線として運行していた。便数は全線通しは1時間に1便程度で他に区間便があった。通し系統は、松原営業所も担当した。布忍 - 堺東駅前間(約6.2km)がノンストップなのは、並行する南海電鉄バス布忍線(堺駅 - 堺東駅前 - 河内松原駅前。現存)との兼ね合いからであった。しかし、利用者の減少から堺東への乗り入れは1993年頃に中止。国分西一丁目発着系統は、河内国分駅西側の住宅地などを循環していたものである。国分西の循環線も雁多尾畑発着以外の堅上線各系統とともに1996年に廃止された。大蓮線の本来の系統は、近鉄八尾以西の区間であったといえる。1990年代前半には、多い区間で20分おきに運行していたが、1996年には久宝寺六丁目への乗り入れを実施するとともに大幅に減便された。当時は3時間に1往復程度の阿倍野橋発着便も休日1往復にまで減便された。2004年の路線改編で、布施 - 近鉄八尾の系統は廃止、入れ替わりに新設されたJR久宝寺駅乗り入れの系統は久宝寺線となり、布施営業所へ移管された。この時、阿倍野橋発着便は残ったが、2005年7月1日に廃止、布施 - JR久宝寺も2006年2月6日に土曜日1往復運転となり、その後2009年3月20日に休止された。また、近鉄八尾以南の太子堂経由志紀車庫前の系統も田井中・志紀地区が志紀線に徐々にシフトする形で、土曜日一往復の運行となった後、2008年12月20日に休止された。阿倍野橋発着系統は大阪市営バスあべの北操車場で折り返していた。51番:山本駅前 - 緑ヶ丘 - 近鉄八尾駅前 2003年から1年間、試験的に1時間に1便程度の頻度で開設したが、利用が低迷し運行日も全曜日から平日のみに変更。晩年は、沼循環用車の出入庫を兼ねた休日一往復のみの運行となっていた。2016年6月1日のダイヤ変更にて利用者減および運転士不足のため全便が廃止となった。昼間時に関しては富田林市レインボーバスがカバーしている(ただし停留所数は当路線より少ない)。これまで金剛東団地をまたいで富田林駅と金剛駅を結ぶ路線は団地が両社の営業エリア境ということもあって実現しなかったが、2012年10月1日から12月31日まで富田林市の社会実験として、両駅を結ぶ路線を昼間時6往復運行する。南海バスが午前中3往復、近鉄バスが午後3往復を運行。金剛東団地内の2社が重複する区間は通過運転し、両社が従来単独となっている区間に限り停車する。無停車区間を挟んで起点側は乗車専用、終点側は降車専用(富田林駅発の場合PL病院前まで乗車のみ、公園前から降車のみ)となる。支払方式はスルッとKANSAIのカードもしくは現金となり、各社のバスカードは利用できない。2013年も社会実験として富田林駅前と金剛駅前をノンストップで結ぶバスが運行された。先述の通り、富田林市レインボーバスのうち西回り以外の系統は2003年に追加されたが、利用率低迷で2005年9月末に廃止された。これらの系統は、駅に立ち寄らない系統があったり、1日4便程度と運行便数が少ない系統もあったため、利用者が定着しなかったものとみられる。この3系統はいずれも三菱ふそう・エアロミディMEを使用していた。廃止後、使用車両は布施営業所担当の警察病院線に転用された。2015年12月11日付けで廃止。近鉄バスはかつて大宮発着の「サテライト号」(国際興業バスと共同)を運行していたが廃止し、当路線開設までは埼玉県発着から一旦撤退していた。分社化以降、近鉄バスは日野自動車製に加えていすゞ自動車製バスも導入するようになった。現在は、いすゞ製OEM車やジェイ・バスの統合車種も導入されている。金剛東団地線には大型ワンステップのAT車が運用される。また、恩智線(瓢箪山 - 山本系統)にはCNGノンステップバスも使われている。大型車は山本線、恩智線(瓢箪山 - 山本系統)、八尾線、富田林線、金剛東団地線、教育大学線で、それ以外は中型車か小型車が用いられる。コミュニティバス用はそれぞれの路線の項目を参照。高速バスは、日野・セレガを中心に、三菱ふそう・エアロキングも在籍する。運賃箱はサクサ(旧・田村電機)製を使用していたが、2015年4月に ICカードに利用開始に伴い、小田原機器のバーコード読み取り機付きの新しい運賃箱に取り替えられた。2016年6月には、フルモデルチェンジされたブルーリボンが導入されたが、1台のみ(2016年7月現在)の導入にとどまった。
出典:wikipedia
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