香川・坂出3人殺害事件(かがわ・さかいでさんにんさつがいじけん)は、香川県の坂出市で女性とその孫の幼児姉妹2人の計3人が2007年11月16日未明に殺害され、死体が遺棄された事件である。幼児姉妹は11月15日の18時頃に隣の祖母の家に泊まりに行き、翌日の16日の朝に母親が迎えに行ったところ3人ともいなくなっていた。香川県警坂出署捜査本部は11月16日未明から早朝までに何らかのトラブルがあったと見方を強め、捜査を行った。父親によれば、寝室や玄関、浴室に血痕があり、さらに寝室のカーペットはL字形に切り取られ、血はカーペットの下の畳まで染みこんでいた。香川県警坂出署捜査本部の任意取調べに対し、祖母の義弟(祖母の妹の夫。妹は事件当時既に故人)である義理の大叔父Kが、27日までに「3人を殺害し、山中に遺体を捨てた」と犯行を認める供述をし、11月27日夜に死体遺棄容疑で逮捕された。11月28日には、当初の供述通りに山中に向かったところ、Kが「本当は港に捨てた」と一変し、捜査員らがその港に向かったところ、祖母と幼児姉妹の遺体が発見された。11月30日、Kの供述通りに坂出港海底で携帯電話を発見、12月6日、Kの供述通りに坂出港海底で、自転車を発見。12月18日には殺人容疑で再逮捕し、同日高松地検は死体遺棄容疑については処分保留とした。祖母は借金の返済に追われており、その関係上Kの妻(自分の妹)から金を借りており、その怨恨と見られる。最終的に単独犯と断定される。2008年(平成20年)7月17日、被告人Kの初公判が高松地方裁判所(裁判長:菊池則明)で開かれた。ここでKの精神鑑定実施が決定し、以後の公判は一時中断。Kは起訴事実を認めていることから、主な争点はKの刑事責任能力の有無に絞られた。再開は翌2009年(平成21年)3月9日で、ここからは4日間の集中審理が行われ3月12日に結審。3月16日の判決公判において裁判所はKの完全責任能力を認め、「身勝手な動機に酌量の余地はない」として検察側の求刑通り死刑判決を言い渡す。弁護側はこの量刑を不当として高松高裁へ即日控訴した。この判決は高松地裁史上記録が残る1978年以降初の死刑判決となったほか、判決の2ヶ月後に始まる裁判員制度を見据えて第2回から結審までの公判を連日開廷方式による集中審理で行い、なおかつ結審からわずか4日後に死刑判決が出るという異例ずくめの裁判であった。高松高等裁判所における控訴審(柴田秀樹裁判長)は同年9月10日に初公判が開かれ、即日結審。10月14日の判決公判で高松高裁は控訴を棄却し、高松地裁の第一審判決を全面的に支持、Kに対し再び死刑判決を下した。弁護側はこの量刑を不当として最高裁へ即日上告した。2012年7月12日に最高裁は上告を棄却し、Kの死刑が確定した。2014年6月26日、大阪拘置所でKの死刑が執行された。当初は「行方不明事件」と報じられ、家族は積極的にテレビの取材に答え「とにかく早く帰ってきてほしい」と訴えた。しかし、安否がなかなか分からず家族もいらだち始め、やがて被疑者が逮捕されるまで、電子掲示板の多くや、一部のテレビ・週刊誌報道などが、疲れからマスコミに憤る被害女児姉妹の父親の様子などを中心に扱うなど、父親に対し「犯人ではないか」とする報道姿勢などが目立った。また、虚偽の自宅間取り図や、行方不明の子供2人の顔写真に対しフリップの名前が逆に付されるなどの誤った報道内容にも不満を述べた。このように過熱するメディアの取材攻勢を受けて、香川県警記者クラブは総会を開き「節度ある取材を確認」する事態となった。前年の秋田児童連続殺害事件同様メディアスクラム状態になってしまった上、週刊誌ではこの事件との関連付けすら行われていた。特にみのもんたは『みのもんたの朝ズバッ!』(TBS系)の11月19日の放送で(行方不明になってから、通報に至るまで1時間かかったことについて)「普通すぐに電話しない?(略)警察署に行って届け出てる。普通だったらそのまま電話しないかねぇ?」「不思議だねぇ」と被害者の家族を嫌疑し、あからさまに犯人扱いするかのような発言を執拗に繰り返した。被害女児姉妹の父親は取材に対し「みのもんたさんに聞きたかった。オレが殺したんか、と」と怒りを表明した。当初は問題発言をしたみのは沈黙していたが、2008年1月になってみのがTBSの幹部職員と共に被害者家族と対面し謝罪したと報じられている。みのの発言を受け、女優の星野奈津子が犯人は被害者家族(父親)であるとの憶測や父親が犯人であってほしいとの会話を家族で交わしていると自身のブログに書き込み、この星野のブログの記事に批判が寄せられ、11月20日に星野は所属事務所から1年間の謹慎処分を受け、問題のブログ記事も削除された。"以下の出典において、記事名に被疑者の実名が使われている場合、その箇所をイニシャルとする" "1971068
出典:wikipedia
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