式部 輝忠(しきぶ てるただ、生没年不詳)は、日本の室町時代後期、16世紀の水墨画家。生没年・出自などいずれも不詳だが、1500年前後から天正に差し掛かる頃に生きたと推測され、もともと奈良に所縁があったと考えられる余地がある。初期は仲安真康や祥啓に学んだが、のちに小田原狩野派と関係をもちつつ、狩野元信の安定した構成様式を取り入れ、独自の画風を切り開いた。早雲寺に「達磨図」(晩年の作)が残るが、後北条氏との関係ははっきりしない。むしろ今川氏との繋がりを示す史料がいくつか残り、今川文化圏を含めた関東地域で活躍したと推測される。金泥を多用し、戯画化したモチーフを人工的に再構成して画面を組み立てる点に特色がある。逸伝の絵師で、長い間印章を「竜杏」と誤読され、また、師匠筋の仲安真康や祥啓と混同されていた。しかし近年、山下裕二らによって研究が進み、その個性的な画風が再評価されつつある。現在、屏風5双、掛軸20点以上、扇面画100面ほど確認されている。
出典:wikipedia
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