キクイタダキ(菊戴、学名:"Regulus regulus")は、スズメ目キクイタダキ科キクイタダキ属の鳥類の一種である。和名は、頭頂部に黄色い冠羽があるため菊を戴くという意味から命名された。松毟鳥(まつむしり)、まつくぐりの名もある。砂漠地帯を除くユーラシア大陸の高緯度から中緯度の地域に広く分布する。総個体数はおよそ8,000万から2億羽、生息域は1,320万 kmと推定されている。日本では、北海道と本州中部以北(留鳥または漂鳥)で繁殖し、本州中部以南の西日本には一部が越冬のために飛来する。全長が約10 cm、翼開長が約15 cm、体重3-5 gの小型の鳥で、日本国内ではミソサザイ、エナガとともに最小の鳥の一種である。頭頂の縁が黒色で中央が黄色い部分があるのが特徴で、その中央部の内側に赤い斑がある。雌雄ほぼ同色だが、メスにはこの赤い斑がない。頭部以外の上面は全体にオリーブ色で、目の回りは白っぽく、嘴と足は黒褐色。嘴は小さくて細い。翼の雨覆に黒と白の模様がある。春と夏に亜高山帯から山地にかけての針葉樹林に生息し、秋に低地や暖地に移動し、冬に針葉樹の多い公園や里山などでも見られる。高山にも少数が生息する。非繁殖期には小群れで行動し、ヒガラなどのカラ類と混群することがある。針葉樹で忙しく動き回り、蛾の幼虫、昆虫、クモ類などを捕食する。ホバリングして枝先の虫を捕食することもある。水浴びをする以外は樹の上で生活し、小枝の間にハンモック状の巣を作る。鳴き声を片仮名表記すると「ツツツツティーツィツィ」に近い。ヨーロッパの伝説や民間伝承において、本種はしばしば鳥の王とされる。学名の属名および種小名の "Regulus" もラテン語で「小さな王」という意味である。その理由は頭頂部の黄色い冠羽があたかも王冠を冠っているようだから、とされる。ルクセンブルクでは、国鳥に指定されている。国字では「鶎」(宗に鳥)と書く。最初本種はカール・フォン・リンネによりセキレイ科セキレイ属の種("Motacilla regulus")とされていた。従来ウグイス科に分類されていたが、現在はキクイタダキ科キクイタダキ属に分類されている。以下の亜種に分類されている。日本に生息している種は、"R. regulus japonensis"である。個体数は減少傾向にあり国際自然保護連合(IUCN)により、2008年からレッドリストの軽度懸念(LC)の指定を受けている。日本では以下の都道府県でレッドリストの指定を受けている。
出典:wikipedia
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