『アイ・アム I am.』は、菅浩江による日本のSF小説。文庫書下ろし。彼女の名前はミキ、病院の研究室で瑞恵によって創られた高度な人工知能を持つ介護ロボット。ほどなくして病院で体の不自由な患者たちの介護に携わる。以前別の介護ロボットのジローが暴走した影響で、患者や介護士の間でもミキへの評価が分かれる。先輩介護士の裕子は好意的にミキに接するが、羽月はロボットのミキを信用していない。病院では医療器具を繋がれた患者の光一郎や手足が不自由な小学生のまさる、車いすの川尻など様々な患者が入院生活を送る。ミキは仕事を通じて新しい知識を覚えながら、本当の自分を探してゆく。そんなある日ミキの顔に偶然水がかかり、自分の記憶回路に断片的な映像と誰かの声を感じる。自身の過去に関する映像かも知れないと思ったミキは、ロボットとして生まれる前の存在が気になりだす。また、介護する患者たちの心に秘めた思いを知り、生と死について悩み始める。瑞恵に相談すると「今を精一杯生きること」と言われるが、ロボットのミキにはいまいち理解できない。様々な悩みを抱えたまま患者の入浴介助を行ったミキは、誤って浴槽に倒れてしまいショートする。瑞恵の処置によって何とか元に戻るが、以前より人間っぽい振る舞いが感じられるようになったミキ。そんな中、ミキはまさるが「ジローは猿の頭脳を元に造られたらしいよ」と言ったのを耳にする。瑞恵の夫・一信にその話を確かめるとジローの実態はチンパンジーだと認め、自分も同類かと思ったミキは唖然とする。しかし後日、ミキの前に偶然現れた知人に久々の再会を喜ばれるが、ミキは覚えていない。真実を知りたいミキは、瑞恵からミキのシステムは、瑞恵と一信の亡くなった娘・美希のものだと告げられる。石侍露堂監督により2008年に製作された。2010年1月23日より「シアター・イメージフォーラム」において公開された。
出典:wikipedia
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