『A-BOUT!』(アバウト!)は、市川マサによる日本の漫画作品。『週刊少年マガジン』(講談社)にて2009年52号から2013年24号まで連載され、同年28号から2014年15号まで第二部・二年生編『A-BOUT!!〜朝桐大活躍編〜』(アバウト!! あさぎりだいかつやくへん)として連載された。話数表示は「BOUT ○」。単行本は第1部が全19巻、第2部は全5巻。2014年3月12日発売の『マガジン』2014年15号にて、先週号の予告がなく突然の打ち切りともいえるような展開で最終回を迎えた。また、『マガジンSPECIAL』No.5とNo.6にて、その後の特別番外編が掲載された。ジャンルとしてはいわゆるヤンキー漫画であり、『週刊少年マガジン』に近年不足しがちなヤンキー成分を補っている。学校、学年などのしがらみに囚われず、誰にも屈することなく自由に生きることを目指す不良少年たちの戦いの日々を描く一方で、そんな「不良少年」たちが放課後ファミレスでダベったり、みんなで町に繰り出したりする等身大の高校生らしい日常も描いており「シリアス」と「ギャグ」を併せ持ったマルチな作風が特徴。そのため読者に「ギャグ漫画ではないのか」と思われることも多く、単行本の帯や本誌の特集記事などで度々「バカ不良マンガ」と表記され、「ただのギャグ漫画ではありません」ということが強調されており、半ば恒例となっている。本作では主人公による「バカ」が主なテーマとなっている。作品中に時折同誌『マガジン』で連載中の瀬尾公治の漫画作品『君のいる町』(略称『君町』)が、劇中劇で昼ドラとして放送されている設定となっており、主人公を始めとするほとんどの登場人物がその作品のファンとなっている。なお、人気投票にも本編に直接関係ないにも拘らず、『君町』の人物および作者の瀬尾が投票されている。作中で連載時に流行している、あるいは旧世代に流行していたものや時事ネタなどといった世相を風刺するネタも作中の随所でよく見られる。さらに加えて、他作品のタイトルが出たり、無茶苦茶なギャグも盛り込まれる。ヤンキー漫画にありがちな未成年者の喫煙描写も多く、その度にページの端に「未成年者の喫煙は法律で禁じられております」と注意書きされているのも本作の特徴。また、ヤンキー漫画ならでは既成概念的に登場することが多い暴走族の類のキャラクターは全くといっていいほど登場せず、作品中では単純な不良学生や学生以外のチーマーで統一されている。加えて、女性キャラクターは極端に少なく、設定されているキャラはごく僅か(後述する主要人物の家族など)とされ、それ以外は大抵モブキャラクターである(劇中劇に登場する『君町』のキャラは除く)。また、同誌『マガジン』にて連載中の西本英雄のルポ漫画『西本英雄のマガジン調査隊(仮) もう、しませんから。』(略称『もう、しま』)および『読者専用検索エンジン ちょっと盛りました。』(略称『ちょい盛り』)(にしもとひでお名義)にて、作者の市川のことや登場人物のモデルについて触れられている(後に一部の内容が『A-BOUT!』16巻に収録された)。また、『ちょい盛り』によれば、本作の舞台が上野(厳密には川崎など色々な町を織り交ぜたイメージで描いている)であることが明かされている。泣く子も黙る『戦闘地域』である不良学校・光嶺高校(みつみねこうこう)にやってきた一人の転校生、朝桐真之輔。学年による序列が絶対とされるこの学校で「不良少年」として伝説を作るべく転校初日から大騒動を巻き起こした朝桐は、一年生の強豪・柾木や砂原、そして最高学年である三年生・樋口からも一目置かれる存在になっていく。やがて樋口派幹部「不死身」の東郷、武闘派チーム「LSD」の降井、砂原・柾木のかつての兄貴分である北条などの強敵との戦いを経て成長した朝桐は、光嶺ナンバーワンを決める三年生同士の戦いに乱入し、樋口と雌雄を決する。樋口との戦いから時が経ち、2年生になった朝桐。かつての三年生が卒業したことで退屈な日々を送っていた朝桐だったが、光嶺に一癖も二癖もある新一年生が入学してきたことで再び闘志を取り戻す。数々の死闘を制した朝桐は、かつての三年生の一人・吉岡や、現・光嶺のトップとなった東郷との再戦に臨む。(ミツミネこうこう)正式名称「私立光嶺高等学校」。他県にまで名を轟かすほどの、不良達が集う「戦闘地域」。本校の出入りが許されているのは(現役の)光嶺の生徒のみでそれ以外の者は(卒業生・中退者であっても)出入り禁止とされており、侵入者は必ず「生かして返さずに始末する」という掟がある。侵入と断定されるのは、校門(正門)の境界線を踏み込む、又は乗り越えればその時点で時効となる。なお、15巻第127話のオチで童門が出前の注文をしている描写がある辺り、そのようなケースでは例外で侵入者扱いされず、光嶺の掟が適用されないことが示唆されている。不良高校ゆえに周囲の一般人からは評判が悪く、アルバイトを志望する際、「光嶺の生徒」というだけで面接すらさせてもらえないほど。学生服は学ラン(詰襟)。大門寺軍団団員の2人は、光嶺の偏差値は高くはないらしい発言をしている。校舎裏の一角にある使い古された「スコアボード」は、連絡用に使用されており、上級生が下級生に対してメッセージを発信するために使われている。その内容は絶対であり、「命令」そのもの。三年生と一部の二年生のみ使用が許可されている。そのため、光嶺の生徒にとっては特別な意味を持つ。他の派閥とは違い、朝桐と、彼と組むメンバーを指す。別名「聖ギリアサfeat.大&K」(セイントギリアサフィーチャリング だいアンドケイ)。ただし「朝桐派」は一年最強決定戦における六田の発言によるものが発端であり、便宜上の分類としての意味合いが強く、メンバーが朝桐派を名乗るシーンはない。第2部から登場する新1年生。(しゅうごうこうこう)学制服はブレザー。光嶺ほどでもないが、少なからず不良がいる。正式名称「ルナティック・セブン・ドアーズ」。代表・志摩田を筆頭に、副代表:津野・丘下による派閥で構成されている。なお、本作の単行本の装丁が「シマダヒデアキ(L.S.D.)」となっており、チーム名と代表の名前の由来が暗に示唆されている。(かいとうこうこう)光嶺の傘下あるいは影響下にあるとされる高校。制服はブレザー。文字通り、「チーム喰い」そのものを意味する不良グループ。他のチームを壊滅させ、その仲間を飲み込み、メンバーに加える。なお、「チームイーター」の名称は噂で流れた通称で、その名称を久葉が気に入ったことから現在のチーム名になった。
出典:wikipedia
LINEスタンプ制作に興味がある場合は、
下記よりスタンプファクトリーのホームページをご覧ください。