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兵法家伝書

『兵法家伝書』(へいほうかでんしょ)は、江戸時代初期の剣豪・柳生宗矩によって寛永9年(1632年)に著された兵法(剣術:柳生新陰流)の伝書であり、またその代表的著作でもある。同世代の剣豪・宮本武蔵の著した『五輪書』と共に、近世武道書の二大巨峰といわれる。現在は岩波文庫から渡辺一郎校注によるものが刊行されている。『兵法家伝書』は、江戸幕府3代将軍・徳川家光のために将軍家兵法指南役・柳生宗矩が確立した柳生新陰流(江戸柳生)の兵法思想を記した武道書である。「進履橋」「殺人刀」「活人剣」の三部構成になっており、「進履橋」のみ、流儀を極めた者に対し、相伝の印として授ける目録となっているが、基本的には「家を出でざるの書也」とされ、柳生家の秘書とされている。その内容は、「進履橋」は父宗厳(石舟斎)から相伝された「習い(技法)」を目録として示し、「殺人刀」「活人剣」は、宗矩が独自に体得した兵法の理である「習いの外の別伝(心法等)」について説いたものとなっている。全体を通じて心法についての説明について多くを割いており、「活人剣」「大なる兵法」「治国平天下の剣」「平常心」「無刀」「剣禅一致(あるいは剣禅一如)」など後の武道に影響を与えた概念が提示されている。題名の「進履橋(しんりきょう)」は、古代中国の軍師・張良と黄石公の逸話から取られたものである。宗矩が父・柳生宗厳(石舟斎)から相伝された新陰流の勢法(形)についての目録となっているが、通常の目録とは異なり、伝書と中間の形式を取っている。基本的に宗厳の教えを踏襲しているが、「五ケの習」で示された身作りついての説明や、上位の高弟にしか稽古が許されない「奥の太刀」については宗矩による改変が見られる。「さつじんとう」ではなく、「せつにんとう」と読む。新陰流の勢法の中にも同名のものが存在するが、大元は禅の公案集である『碧巌録』、『無門関』などからの引用である。その内容は、「古にいへる事あり、『兵は不祥の器なり。天道之を悪(にく)む。止むことを獲ずして之を用いる、是れ天道也』」という三略の引用から始まり、「兵法の目的とは」「大将たる者にとって必要な兵法とは何か」「兵法を治国に活かすとはどういうことか」ということを説きつつ、新陰流の兵法のうち、心法(特に「平常心」を得る事)に重点を置き、様々な例えや形容を用いて解説している。また「致知格物(格物致知)」のように、『大学(四書のひとつ)』などから引用された儒教的な要素も組み込まれている。「かつじんけん」ではなく「かつにんけん」と読む。これも『碧巌録』、『無門関』などからの引用である。「進履橋」と異なり、「殺人刀」と内容的な部分においては大きな差はなく、ふたつでひとつの書として捉えるのが適当である。特徴として「無刀之巻」と呼ばれる、柳生新陰流の特色である「無刀」について解説した項が含まれる。将軍家兵法指南役であった柳生宗矩は、将軍家が修めるに相応しい兵法と、それを記した伝書を作成することを目指していた。宗矩が目指していた将軍家に相応しい兵法は、「1対1で立ち合うための技法(いとちいさき兵法)」ではなく、「もろもろの軍勢を働かし、太平時に於いては治国の術ともなる兵法(大なる兵法)」でなければならなかった。そのために、家光自身の心の鍛錬、即ち『修身』につながるものを目指すこととなった。この方向性に基づき、宗矩は具体的な理論を確立するべく、懇意にしていた禅僧・沢庵に相談し、心法の理論化についての助言を求めた。この宗矩の依頼を受け、沢庵が著したと見られるのが『不動智神妙録』である。この書で説かれた「剣禅一致」の思想を、自身の修めた新陰流と重ねあわせ、更に、漢籍の古典(大学、三略など)も取り入れて理論化することで、宗矩は将軍家御流儀としての柳生新陰流(江戸柳生)の兵法思想を確立するに至った。その思想を伝書の形で著したことで、『兵法家伝書』は成立したのである。『不動智神妙録』と共に「剣禅一致」に象徴される兵法を通じての修身を説いた最初期の書物であり、また同時に、伝授は口伝が主で、技法名の目録のみであることの多かった従来の兵法伝書と異なり、その技法や思想の理論化/明文化を行なった意味でも画期的な兵法伝書であった。ここで示された兵法思想は、後に成立する諸流派の兵法伝書にも影響を与え、従来の実戦のための「武芸」から、修身のための「武道」への変遷のきっかけとなった。なお、『兵法家伝書』で記された思想は柳生新陰流のうち、将軍家御流儀である江戸柳生の思想であり、尾張柳生はこの思想とは無関係である(尾張柳生家の家祖・柳生利厳(宗矩の甥・兵庫助)は、別に『始終不捨書』という伝書を著している)。

出典:wikipedia

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