『EVE burst error』(イヴ・バーストエラー、イブ バーストエラー)は、シーズウェアが製作したパソコンゲームを原作とする同名および別名の移植作やリメイクなどを含めた美少女ゲーム/アドベンチャーゲーム。後のEVEシリーズの第1作目でもある。発売の年表は以下の通り。1995年にPC-9801VX/UX以降の機種をプラットフォームとしてリリースされた18禁のパソコンゲームが初出(原作)で、美少女ゲーム史に大きな足跡を残した剣乃ゆきひろ(当時)の代表作の1つ。以降はオリジナル以外のスタッフも多数参加し開発と存続を引き継ぎ、約2年後にアダルトシーンを変更するなどして移植した同名のセガサターン向けコンシューマーゲーム版『EVE burst error』、そのSS版を逆移植したR指定かつWindows 95以降OS向けの新たな同名パソコン版『EVE burst error』、SS/Win95版をベースとしキャラクターデザインや原画を一新したPlayStation 2向けの新たなコンシューマー版『EVE burst error PLUS』、その『PLUS』に18禁のアダルトシーンを追加したWindows 98以降OS向けの3度目のパソコン版『EVE』、Win95版のダウンロード版、『PLUS』とも異なるキャラデザ&原画の一新のみならず、原作のシナリオ(ストーリー・設定・トリックなど多数)までも改変されたPlayStation Portable向けの3度目のコンシューマー版『burst error EVE the 1st.』、原作/SS版/PLUSなどをミックスしてのデジタルリマスター版とでもいうべき『EVE burst error R』などをそれぞれリリースし、合計35万本超の累計販売本数を達成した。ゲーム自体は「コマンド総当り方式」で進められ、フラグを立てるには用意されている選択肢を手当たり次第に選択しなければならないが、シーズウェアの過去作『DESIRE』を初出とするマルチサイトシステムと名付けられた2人の主人公の選択機能を継承しており、片方の主人公だけでプレイしていても必ずどこかで行き詰るようになっている。言うなればプレイヤーが積極的に進めている主人公側のストーリーでたまたま死体を発見してしまったためトラブルは御免だとその場を立ち去った後は、もう1人の主人公のストーリーを進めていないと殺人事件として発覚しないため、新しいコマンドが追加されない(次の展開が起こらない)というようなもので、2人の主人公を切り替えながらゲームを進めていく。ただし『1st』だけは「ビジュアルノベル方式」が採用されたため読み進めるだけのゲームになっている。なお、当記事で『1st』以外のゲーム劇中テキスト(台詞)から引用している記述には、出典にもなり得るためで二点リーダー(‥)を用いている。当記事では混同を避けるために略記では原作とし、2003年発売の『EVE』に同梱された完全移植版についてはEVE同梱版とする。18禁作品。EVEシリーズの中で剣乃が関わった最初で最後のタイトルであり、移植や続篇を経てからは「オリジナルEVE」「オリジン」とも総称され、「シーズウェアのNo.1ヒット作」「シリーズ最高傑作」などと評された。男主人公で私立探偵・天城小次郎視点の「Kojiroh」と、女主人公で国家エージェント・法条まりな視点の「Marina」のどちらかを選んで始め、それぞれ別のデータでのセーブを繰り返しながら「マルチサイトシステム」で相互干渉するイベントを消化しつつ進めていき、エピローグ直前にて問われることになる連続猟奇殺人事件の犯人名をプレイヤー自身で推理して解答し、その正否で分かれる2つの内のどちらかのエンディングで締め括られる。最初の移植作となったセガサターン版からは、18禁表現がそのまま再現できない事情もあっていくつかのイベントの変更が常となり、特に直接的性交のアダルトシーンはPLUS18禁版を除いて全てカット、あるいはシナリオと原画そのものを変えて表現され、中でも小次郎編でのシリアとの6日冒頭イベントはほぼ全タイトルで改変されていった。また、コマンドや会話で散見され、他のキャラを怒らせたり呆れさせたりする「おバカなこと」「突拍子もない選択肢」「猥談」なども特徴で、特に猥談については18禁ゆえの過激かつストレートな表現や記述が多く、PLUS18禁版でもトレースされなかったことから当作だけのものとなっている。当作の時点ではサイトチェンジのタイミングガイドやデータログ機能はまだ存在せず、セーブに関してもコンシューマーゲーム版のようないつでも開けるポーズメニュー制ではなく「あまぎ探偵事務所」か「サン・マンション403号室」、あるいは特定の場面までストーリーを進めることでコマンドに「セーブ・ロード」の選択肢が現れるという仕様。制作期間は4か月。出荷本数は数万本。当記事では混同を避けるために略記ではSS版とする。18歳以上推奨のコンシューマーゲーム作品。アドヴァタイジングスローガンは「連続猟奇殺人事件の謎。」原作スタッフの数名と当作からの新メンバーが手掛けた移植版。小次郎編DISC、まりな編DISC、テラー編DISC、Making of EVE burst error DISCとマニュアル、キャラクター設定集で構成される。小次郎編、まりな編、テラー編各DISCを入れ替えながらゲームを進める。「Making of EVE burst error DISC」の内容は、MAKING(製作現場、後日談)、SOUND(俳優、収録風景、MUSIC)、CG GALLERY(未公開映像、ANIME)となっている。これらは本篇をクリアしないと閲覧できない。出荷本数は約20万ないし30万本で、1作目を題材にしたタイトル中で最大の売り上げを達成した。原作との主な相違点は以下の通り。加えて、今作はレイティングの関係によるアダルトシーンの改変に端を発するシナリオやビジュアルに手が加えられた最初の作品でもあり、それらは剣乃ではなく別人(非公開)、田島(松本、薄)ではなくスタジオ旗艦などが担当した。主な内容は以下の通り。当記事では混同を避けるために略記ではWin95版とする。R指定のパソコンゲーム作品。アドヴァタイジングスローガンは「AVG史上に残るこの名作を 今、最高のクオリティで。」SS版スタッフの数名と当作からの新メンバーが手掛けた逆移植作にあたり、サイトチェンジに際し各DISKを交換しなければならない欠点があったが、今作ではプレイ状況に応じたCDの入れ替えのみになった。原作/SS版との主な相違点は以下の通り。出荷本数は累計9475本。当記事では混同を避けるために略記ではPLUSとする。CERO規制のコンシューマーゲーム作品。アドヴァタイジングスローガンは「あの感動がPlayStation 2で再びよみがえる…」SS/Win95版スタッフの数名と当作からの新メンバーが手掛けたSS/Win95版準拠のリメイク。キャラクターデザイン&原画の一新、新規の動画パートの追加、BGMのリミックスなどが施されており、ダビングも新録されただけでなくまりな・真弥子・源三郎役などが変更された。初としては「C-motion」と名付けられた感情の変化をほぼ完全に視覚化する演出が追加されており、過去作では基本の静止画の表情か別の差分程度でしかなかったが、アニメーションを用いることでより滑らか且つ細やかにテキスト上の心情や口調と合致する表情に変わったり全身でのリアクションもとるようになった。また、エピローグ直前の犯人解答が排除されたためエンディングは1つになった。原作/SS/Win95版との他の主な相違点は以下の通り。出荷本数は累計4万5000本。当記事では混同を避けるために略記ではPLUS18禁版とする。18禁作品。アドヴァタイジングスローガンは「今蘇る、あの感動と興奮…新旧のコラボレーションで送る名作が復活」役職の変更や不参加などの差異はあるが『PLUS』とほぼ同じスタッフの手による逆移植作にあたり、特典として原作と『Win95版悦楽の学園』の2作が完全移植にて同梱されている。今作では担当者の中川、林ほかの手によって『PLUS』で収録されていた声がほぼ全て変更され、女性キャラ関連のイベント原画の多数に松本自身の手でアダルト描写が加筆された点で異なるが、メインのテキストは『PLUS』準拠のため原作で散見された猥談系のコマンドや会話はほぼ無かったり、氷室の学校前での転倒やディレクタールームでの机の下における原画は『PLUS』の流用でありパンチラ再現はされていないなど、「ある・ない」の部分で大量のバラつきがある。最も大きい差異は原作に存在したヌード描写があるイベントや直接的性交のアダルトシーンの復活(採用)で、前任者である田島直の原画をほぼ忠実にトレースした松本による書き下ろし分が、小熊、宮本ほかの手によって選別された原作準拠のテキストと共に追加挿入されているためオリジナルEVEのリメイクと言えなくもない内容になっているが、以下のような異なる点が数多い。細かい点では、ホテルの貼り紙が「L2か×ボタンを押すと速く表示されるわよ!」のままだったり、メッセージウィンドウが縮小されておりオン状態の原画の表示面積が増えている。なお、先発のWin95版における同電子媒体版と名称の1つが似ているため混同されやすい一面がある。当記事では混同を避けるために略記では1stとする。CERO規制のコンシューマーゲーム作品。スタッフはSS/Win95版の数名と当作からの新メンバー。キャラクターデザイン&原画・BGM・声の一新、コマンド選択の廃止などが施されたほか、オリジナル含むキャラクターの増減・ストーリー・設定・トリックなども原作から変更されているため、正確にはリメイクではなくリブートさせた内容となっている。当記事では混同を避けるために総じての略記ではR、機種で区別する略記ではR Vita(R Vita DL)版とR Win(R Win DL)版とする。CERO規制と一部推奨指示によるコンシューマーゲーム作品。初回限定特典は100ページを超えるカラー原画集。スタッフは。キャラクターデザイン&原画には原作およびSS版含Win95版を最後に長らく不参加だった田島直が復帰し、後述のいくつかの原画が描き下ろされた。ビジュアルの素材の大半は先述の作品から選ばれているが、音声(声優)のライブラリー、SS/Win95版にあったパロディ系原画に対する差し替え分やアイテムとしての拳銃CGなどは『PLUS』から流用しているため、事実上3作品以上をミックスさせた内容となっている(詳細は後述)。またその『PLUS』の「C-motion」ほどではないものの、今作では静止画の上だけではあるが目線が動いたり口パクをするようになっている。その他の主な相違点は以下の通り。細かい点では、。『1st』は大半の部分に差異があるためここでは除外し、タイトル節で直接述べることとする。舞台は日本のベイエリア。また、事実上の序章とされている『悦楽の学園』と世界観を共有しているため、関連するキャラクターや組織などが登場するのも特徴。「/」で区切られている者は、後者が『1st』での名称を指す。オリジナルスタッフは梅本竜、高見龍の2名。SS/Win95版は非公開の別人、PLUSシリーズはサウンドエイムス(道下桃)、Rはyouyaishida(studio jaquazz)が務めた。以下の曲名は、原作の劇中音楽鑑賞モード、SS版の同鑑賞モードや1998年のサウンドトラック(カバーアート)、PLUSシリーズの同鑑賞モードや2003年のサントラ、Rの公式ウェブサイト上での表記などに倣うが、今日では誤用・混同も少なくない。一方、2009年の『THE PERFECT』(以下TP盤)および先着特典の『THE ORIGIN』は原曲を収録したサントラだが、曲名は一新(改名)され英名で統一されている。『1st』は曲自体が全て異なるので除外する。オリジナルスタッフの剣乃ゆきひろが関わったのは原作のみであり、セガサターン版以降の全作に一切関わっておらず、BGMを担当した梅本竜と共に2011年に他界した。逆に原作にてCGスタッフの1人だった野口征恒、セガサターン版から参加した見留明広や渡辺豪などは複数作に関わっている。成人向け18歳未満禁止の項目が含まれます。成人向け18歳未満禁止の項目が含まれます。成人向け18歳未満禁止の項目が含まれます。
出典:wikipedia
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